紙の本
幻想味あふれる異世界中国に繰り広げられる、ユーモアファンタシー!
2002/08/27 05:44
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投稿者:Okawa@風の十二方位 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「唐の時代の中国、その小さな村の子供たちが奇妙な病に倒れた。村の少年十牛は、北京から老賢者・李高をつれて来る。しかし、李高の下した診断は、幻の薬草・大力参しか治療法がないと言う。魂を持つと言われる大力参を捜して、十牛と賢者・李高の旅が始まった。どこかちょっとずれた、それでいて幻想味あふれる異世界中国に繰り広げられる、ユーモアファンタシー!」
外国人の作家の書いた日本は、かなり良く調べられていても、どこか違和感がありませんか。
それが不思議な魅力をかもし出す場合もあれば、違和感がごりごりと音を立てて作品をぶち壊す場合もあります。そして、ヒューガードの描き出す中国も、どこか違和感があります。ところが、皮肉なマッドサイエンティスト風の李高とその弟子十牛のキャラに引きずられて読み勧めていくと、なんとなく東洋とも西洋とも言えないこの不思議な中国の魅力にとらわれていくのです。しかも、幻の薬草大力参を縦軸に編み上げられた、謎が謎を呼ぶ秀逸なプロット。そして、最後のクライマックスの美しさは息を呑むほどです。
荘厳なエピックファンタシーにちょっと飽きたあなたには、是非お勧めの一作です。
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少しとっつきにくいけど、独特の語りに慣れるとハマる。ばらばらな謎が最後に綺麗に収束していくのが見事だった。気軽にばたばた人が死ぬのも楽しい(?)。ぶったぶったぶったぶったぶった切れ!
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独特なリズムの語り口。面白いと言えば面白いけど、ブラックと言えばブラック。次の作品を読むのを迷います。・・図書館かな。2007/3/6
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理解できない部分がところどころ。中国の知識を無理に詰め込みすぎかなと思う。敵も主人公達もけっこう残酷。明星とか秦王が出てくるあたりはおもしろかった。あと最後の結末はまとまっていてよかった。でも次の巻は読まないかな…。遠回しの表現が分かりづらいし、読み疲れた。
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西洋人が書いた中華ファンタジー。確か三巻あたりで大好きな田中芳樹が解説を担当していたので、試しに手に取ってみたのですが・・・挫折。とにかく読みにくい。言い回しがくどいし、情報がごちゃごちゃしていてすっきり整理して読むことができません。訳者のせいではなく、たぶんこういうテンポの話なんだろうなーと思い、そっと本を置きました。笑いあり感動ありで結構高評価だっただけに、読みきれなかったのは残念でしたが、私には合わなかったということで。
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軽妙すぎて、いささか読みにくかったが、李老師の個性は楽しい。けちんぼ沈(シェン)と娘のエピソード、候恐妻(ホウ)の最期など、泣かせる。
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チャイニーズファンタジー。歴史上の人物の名前が出てくるけど思いっきり設定違います
油こってり大風呂敷物語。
クライマックスシーンがすばらしかった!
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西洋人価値観から書いた東洋風(中国風)ファンタジー。……って言葉でくくっちゃっていいのかなあ。
この本のアレなところとか、ソレなところとか、全て「西洋人価値観から書いた東洋風(中国風)」でひっくるめていいのだろうか? 非常に謎。きわめて謎。
D&D3版のオリエンタル・アドベンチャーなんか可愛い方です、本当に。
作中の小道具は、いい感じに東洋風だなーとは思いました。蚕を育てている村とか、村の子どもたちのために主人公含め村じゅう一丸となって頑張るところとか。終盤のトリック晴らし部分とか。
でも……ねえ、うーん。
ここまでメンタルかけ離れた種族だと思っているのでしょうか、あちらは。
生死の扱いとかモラル的なものとか、人としての貞節とか尊厳とか、非常におかしい。かなりあうと。
話の構成は興味深かったです。ギミックがいい感じで組み上がってました。師弟コンビは愛嬌があったし。他のキャラも立っていた……と、思います。あれを「キャラが立った」という言葉で表現していいのなら。ちなみに学者のおとーさんが好きだ。
何というか……受け取り方がむつかしい本でした。続きも読みたいです。
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翻訳の文体が崩しすぎていたり、堅すぎたりと、統一がとれていない。意味がわからないまま訳しているとおぼしき箇所もちらほら。
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西洋人の東洋感には、東洋人としては理解に苦しむ部分が多いが、本作はさほどではない。。。
が、やっぱりねぇ。。。なんかちゃう。