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秘密の花園 みんなのレビュー

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みんなのレビュー91件

みんなの評価3.5

評価内訳

88 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

衣食住に満たされすぎた女子高生たちの心の奥

2008/11/10 09:24

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

秘密の花園 三浦しをん 新潮文庫

 3作品が連続でかたまって、ひとつの物語になっています。私立女子高生たちが登場人物です。
「洪水のあとに」五十嵐那由多(なゆた、女性)、その友人中谷翠(すい? 女性)、那由多の彼氏生島薫。
 この作品を読み始める直前まで、この本についての書評のブログを読んでいました。30代女性のページでした。生き生きと本読みの様子が書かれていたのですが、末尾に彼女の夫が書いた記事がありました。ブログを書いていた妻は突然ですが亡くなりました。検査入院となり、ひと月半後に病死しました。自分も息子も悲しい。ご愛読ありがとうございましたというものでした。胸が詰まりました。
 そしてこの作品の冒頭で主人公の母親は病死します。引き続いてのことだったので恐ろしくなりました。母の死とエッチ話との関連は何だろう。舞台は横浜です。先日読んだ「ゴールドラッシュ」柳美里(ゆうみり)著に続きました。さらにきのうから読み始めた「流星の絆」東野圭吾著も横浜が舞台です。
 母の死後5年へ飛ぶ。セクシーな作品です。作者はそのセンで本を売ろうとしたのではないか。しかし、女性じゃないと理解が無理。わたしには男性の体験しかない。
 田口ランディ著「忘れないよ! ヴェトナム」で登場していたメコンデルタの川で、観光客相手に舟こぎをしていた同世代のヴェトナム人の女性たちがこの本を読んだらどんな感想をもつのだろう。日本人をどう評価するだろうか。ぬるま湯のようなありようにあきれるのでしょう。父親に対する物足りなさあり。欲望が飽和状態なのです。欲望を満たしている生活に浸っている。物質的な欲望が盛りを過ぎた時期であり憂(うれ)いです。衣食住、教育、福祉に満ち足りた生活を送っている。金銭的にも余裕あり。だから家族間の結びつきが弱い。母親がいてもいなくても変化が少ない。父親との距離も遠い。
 後半では、いざというときには、だれも助けてくれない。自分が牙を向いて敵に襲いかかっていかなければならない場面に至ります。洪水のあとにというタイトルの意味がわかりません。
「地下を照らす光」秘密の花園は女性の秘密の部分を形容しています。この本では、外見では見えない身体的なもの性格的なものまでを光で照らしています。だからセクシーです。坊家淑子(ぼうやとしこ)さん、資産家のキリスト教系私立女子高校の生徒さんです。彼女が判断する相手は同性の女性に限ります。男性ではない。こどもからおとなへの移行期における心のバランスを感じます。高校教師との関係が書かれているのですが、実感が湧きません。妄想、空想のたぐいととらえます。生徒から教師をみれば、おじさん、おじいさんにしか見えません。教師からみれば、リスク(危険)度が高い。恋愛よりも収入のほうが大事です。坊家さんは生活に追われていないので暇なのだろうなあ。作者自身もそうなのかなあ。坊家さんは結局死ななかったようです。人は死のうと思って死ぬのではなく、死のうと思わないのに死ぬものです。それが自殺です。
「廃園の花守りは唄う」この本を読みながら向田邦子著「阿修羅のごとく」を読んでいるのですが、そちらは4姉妹のお話で、秘密の花園の女子高生が脱皮すると阿修羅の4人のおばちゃんのように快活頑健無敵な女性になるのだと心を励ましつつ、登場人物女子高生たちの行く末を案じています。
 作品はまるで尻切れトンボのごとく唐突に終わってしまいました。キリスト教的なお話が続いたあとでした。読み手のわたしは突然ほおりだされてしまいました。さて、どうしよう。もっと楽しい気分で読ませて欲しい。坊家淑子は死んでしまったのだろう。きっかけの手紙を書いたのは三溝真理だろう。女性の成長過程での繊細な心理を描いた作品でした。

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紙の本

少女マンガ好き元少女の挑戦

2002/07/22 19:26

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:じゃりン子@チエ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 横浜中区では「丘の上」に住む人間は金持ちと相場が決まっています。で、丘の下の貧乏人は「上」を金持ち空間と表しています。本書に登場するカソリックの女子高も金持ち空間にあります。
 しかし、やってることはあんまり他の高校生モノと変わりません。人生がつまんない女の子が屋上に集まって語り合ったり、相手を思いやれなかったり、教師とつきあって家出したり、昼メロ並の典型的な展開です。でも、帰り道、自分の家からは少し遠くなるのに一駅分友人と一緒にいる、けどお互い何もしゃべらないシーンとか。高校時代に少し寂しかった人なら懐かしさと同時に共感できるであろう部分は少なくないです。
 逆に題名が持っているような淫靡さや深遠さはありません。明らかにイメージ先行掘り下げ不足だなあ。自らの感性に正直でいることによる自立や屹立を書こうとしているのかもしれませんが、それにしては彼らの行動範囲そのものが狭く囲われた空間である事実は否めない気がします。だって、結局屋上だもんなあ。マンガにおいて、この場所は少年少女の逡巡場所の典型ですが、同時にどうしようもなく何処へも行けないことを感じる場所だったのではないでしょうか。懐かしくて、しかも地元の地名駅名がばんばん出てくるのでとても楽しく読んでしまいましたが、作者の言う「記号でも消費物でもない誇り高い生き物である少女を書きたい」というのはいまいち達成されていないのでは。
 あ? でも、一応元少女の私が懐かしいと思ったんだからいいのか? するとそれが少女の限界なのか?
 閑話休題。私のお気に入りの場面、主人公の一人が電車の中で露出狂のち○ぽ切っちゃうとこは痛快です。そうそう、女としては本当はその位やりたいんですよー。そういう意味で拍手、どんどんやったれ!

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2004/09/29 22:47

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2004/11/29 10:14

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2005/05/11 13:38

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2005/05/23 08:29

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2005/11/24 11:45

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2006/05/20 01:59

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2006/12/07 23:05

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2007/03/20 11:31

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