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みんなのレビュー91件

みんなの評価3.5

評価内訳

88 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

TEENS小説はリアリズムを志向できない

2004/06/17 06:59

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:13オミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 なんて言うのかなあ、いつも青春小説読んで思うんだけど、17歳以下ってほんとにこんなこと考えてんのかなあって。こんなに理知的であったはずがなかろうって。表現力も人間観察力も全くないんじゃなかったかって。作家は青春小説に関しては、もっとリアリズムを志向すべきだろうって。30代の思考で10代のころを描くのは邪道なんだなあ。だって、恋も死も「あの子とえっちしたい」「ぜったい死にたくない」という思考しかなかった気がするのはあたしが馬鹿だから。

 「洪水のあとに」の那由多の章で、ちょっと付き合った薫から連絡がなくなる。と言っても、那由多の方から着信拒否しているので仕方がない。で、那由多は「安心もしたし、その程度のものかと拍子抜けもした。…薫は私を好きだと言ったし、私も薫を嫌いではなかったが、でもそれだけでは一緒にいるには足りないものがあるのだろう。」と言う考え。そして、もっと食い下がるための何かが、私たちの間には生まれなかったんだなあ、と結論づける。これ身につまされます。

 「地下を照らす光」の淑子の章で、学校の先生と付き合っているが嫌われているんじゃないかと疑い始める。そこから周囲との人間関係に思考は波及し「私は一人だ。土曜日の午後、委員会のあいだじゅう、私はそんなことを思っていた。誰も私を一番にはしない。先生も、なゆちゃんも中谷さんも。」と考える。これも身につまされます。

 「廃園の花守りは唄う」の翠の章で、レズ思考?にどっぷりと浸りながらいわゆるマーフィーの法則を夢想する。「周囲につられるものなのか、人の動きにはなぜか波がある。だれ一人としてレジに本を持ってこないかと思うと、急に多くの人がレジに殺到してくるときもある。潮の満ち引きみたいで不思議だ。でも理解できない。」買うものが決まっていれば空いているときにさっさと会計を済ませればいいのに。レジが混んでいたら少し時間を潰せばいいのに。と批判の目を向ける。

 この中で最もいじめたくて可愛がりたいのはやっぱ翠かなあ。理性だけで物事を判断するタイプだけど、はまったらどこまでも行くって感じだからねえ。かなり美形らしいし。

 この3人が22歳になったときの状態と思考を書いてほしい。知識が増えることで、何が変わって何が変わらないかを描いてほしいです。

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紙の本

「記号でも消費物でもない」女子高生の心と行動を描ききるフェミニズム小説の誕生

2002/03/23 17:17

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:佛頂面 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 那由多、淑子、翠という3人の女子高生を語り手として、物語を展開していくという手法が新鮮である。しかも、物語は、それぞれの主人公の性格付けと見事なまでに対応した文体によって語り変えられており、三浦しをんという作家の才能の豊かさを、今までの作品以上に実感させてくれる。
 伝統のあるカトリック系女子校の雰囲気が、この物語にはぴったりである。現代に生きる少女たちの心と行動が、メディアや軽薄な社会学者らによって誇張され商品化された女子高生とはまったく別な、ホントウの生き物として息づいている。幼いころに受けた傷が激情となってほとばしり出てしまう那由多の衝撃的な行動、心から男を愛してしまったお嬢様・淑子の揺れる心と最後の決断、冷静に理知的におのれを抑制する翠の消すことのできない羊水への記憶、オムニバス的に展開する3人の少女たちの語りに引きずり込まれ、少女たちの心と行動にシンクロしていく……。
 これはとても心地よいことであり、男としては同時に異和をも体験することになる。ハッピーエンドではないが後味はけっして悪くはない。3人ともしっかりと大人になってゆくはずだと思わせてくれる。その余韻もいい。消費されない女子高生を描くために、これはとても大切なことだろう。真のフェミニズム小説の誕生を、素直に喜びたいと思う。

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2004/09/29 22:47

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2004/11/29 10:14

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2005/05/11 13:38

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2005/05/23 08:29

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2005/08/27 11:36

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2005/11/24 11:45

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2006/05/20 01:59

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2006/06/28 00:49

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2006/07/09 14:58

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2006/10/25 14:57

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2006/10/28 13:08

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2006/12/07 23:05

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2007/03/20 11:31

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