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文章がとても美しいです。そして花にたくされる思いが切なく、怖い。5話目の「老松」がとてもよかったのでした。
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図書館からソフトカバー版を借りてきました。
表紙が文庫版とは違いライトノベルっぽいイラストだなーと思ったら元々スニーカーだったのね。納得。
花に想いを託した人たちを巡る、永遠の姫君たちと鬼(?)達とのお話。
歌舞伎や能を題材にしたりと、いたるところに日本の文化が見える。
そういうものに詳しくはないから少し読みづらかった。不勉強(-_-;)
これは続きはないのかな。
まだ明かされていない部分(朧のこととか)があるけれど……。
何はともあれ普段はちょっと読まない感じのものだったので、新鮮な気持ちになりました。
09.10.14
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これは、いい具合に非現実的で、とても面白かった。途中で微妙に設定が変わったりするのがとても嫌いな私ですが、詳細の書き込みがない分、自由に想像できて、細かいところを気にせずバーっと読了。
長編かと思ったら、青葉時実を軸としたオムニバスで、これも読みやすかった。
名前だけしか出てこない「朧」がとても気になる。どんな人なんだ・・・。
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連作短編5作。タイトル&ジャケ買いにして大正解。
なんとも馨しく妖しい花の物語。
飛花落葉なれど、今という時があるからこその美しさがある。
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人の心には花が咲く。傲慢さを、臆病さを、一途さを苗床に、牡丹が、百合が、曼珠沙華が咲く。それはけして枯れることのない、永遠の花。
永遠の花を求める「永久の姫君たち」と、人の心に咲く花を守る「花守」の物語。
角川文庫の解説で夢枕獏さんが書かれている通り、泉鏡花を思わせる妖しく美しい物語です。鏡花の文章は、夢と現実が曖昧で、ぐるぐると暗くて絢爛な世界に入り込む感覚がしますが、同じような感覚をおぼえます
。
全体的に、歌舞伎を引用した演出や、和装の描写がとても繊細で、そういったものに興味を持たれる方には是非ともおすすめです。
(あと個人的に夢枕獏さんの解説がとってもおすすめなので、是非とも角川文庫で読んでみてください!)
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好きな世界でした。時代がかった豪奢だけど、闇の暗さもあって…1作だけしかないっぽいのが寂しいです。
花守り側の時実や十郎・五郎に日照間様も、女性を花にする側の永世・常世姉妹もキャラ立ちしてて素敵でした。姉妹、毎度毎度衣装も屋敷も調度品も素敵。おかっぱは禿。
女性の闇を捕らえて誘惑する姉妹も、最終話のフサさんの召し物褒めにはタジタジになってて婆様強かったです。人の苦しみを眺めるだけで知った気でいるものより、苦しみを実際に経験してきた人の方が強い。婆様格好良い。
朝顔のお話も好きでした。時が流れているなら、闇は続かない。そうだといいです。
表紙捲ったとこにある作品紹介、百花の王は百合じゃなくて牡丹では?となりました。3話と4話が混ざっている。。
独り咲きにも気概が必要。
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解説に夢枕獏さん
確かに創作としてこんなの書くの凄い
歌舞伎とか着物の知識がなくてイメージできないのが残念