紙の本
少年の勇気
2002/05/26 00:49
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
きっと多くの人が小学生のうちに読んだだろう、とても印象強く思い出に残っている絵本だ。
初めて読んだころは泊まりに行っていた祖父母の家が、まだ母屋とトイレの場所が離れていたから、この絵本の内容はとても身近に感じられたのだ。
昼間は平気なのに、夜になると途端に闇と沈黙に包まれた世界になってしまうのが子供のころはとても怖かったのが思い出される。
母にこの絵本を読んでもらうたびに、幼少の私は、この少年はなんて勇気があるんだろうと感心したものだった。
愛する家族のために闇の中を必死になって走った少年の姿は今でも私の心で輝いている。
自分が守りたい者のために自分の恐怖心に立ち向かう勇気を分け与えられたような気持ちになる。
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子供が夜中離れにあるトイレにひとりでいくお話。絵は滝平二郎さんって人が書いてるんだけど、小さい頃この絵を見たときは怖かった。なぜ怖いのかわからないけど、感覚が怖いと感じていた。なのに、頻繁に見ていたのはこの絵に惹きつけられていたのだろう。こないだこの絵本を本屋で発見した。大人になった今でもあの頃の感覚が少しあってなつかしくなってしまった。アニメ・ゲゲゲの鬼太郎の吉幾三の唄のエンディングがあるんだけど「言うこと聞かない悪い子は♪」ってとこに出てくる妖怪・枕返しと蟹の妖怪も子供の頃なぜか怖かったな。あのほんわかとした怖いって感覚って今じゃなかなか味わえない気がする。
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高っ!!9000円ってなんだ!プラネテスより高いってどーだ!(笑)だが、これが私たち1970年代の少年少女共通の物語なのでは?絵まで当時のそのままだ!買うべきなのか、悩むじゃないか!!しかし、なんで「片足ダチョウのエルフ」がないのだ!アマゾン手抜きすんじゃねー!!
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私もわかりませんが、母屋の外に便所のある昔の家。そんな古びた風景と、じいちゃんと孫の2人だけのくらし。
そんななか、じいちゃんへの思いから自立の一歩を踏み出す豆太の勇気に感動をさせられる絵本です。
切り絵のような味のある描写も、あとに残したい絵本の一つと言えます。
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じさまが豆太を抱きしめるこの表紙だけでも、この本の温かさが伝わってくる。まめたが泣き泣き走るところが可愛い
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小さい頃は、こわくてあまり開けなかった本です。でも、豆太のおじいさんを思う気持ちに感動したこと、覚えてます!
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高校の時の担任がこの作者のファンで、よく熱く語っていた。でも、絵本は子供が見るモノだと思っていたので無視してしまった。今だったらいくらだって語り合えるのになぁ。
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月と、雪と、木と。誰かを思って泣きながら走る。名作です。
(…でもなんでここのこれ、ものすごく高いんでしょう…?)
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「花咲き山」とともに、よく読み聞かせてもらっていた絵本です。その頃はこの滝平二郎さんの切り絵が不気味で恐いと思っていましたが、今見てみるととても美しいですね。想像力がたくさん働くいい絵本です。
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小さい頃は、版画みたいな絵が怖かった。じいさま。しゃべり方もなんかこわくて。必要以上日に内心びくびくしてた。
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親が死んでしまって、ひとりぼっちになったらどうしよう、とか、
子供の時は何もかもが不安なのに、この本はその気持ちを増長させた。
大人になった今、そんな、大嫌いだった滝平二郎の切り絵が妙に懐かしい。
そして、頼りなげな子供を守ってあげたいな、って母性まで持ってる。
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娘も5歳になったから
そろそろ理解できるかなぁ〜と読んでみました。
登場人物の豆太も5歳。
おしっこ、しー・・の場面や
小さな声で「オラ・ダメダア」とつぶやく場面には
かなり感情移入できたようです。
豆太が走る!走る!母、涙!!
これも、朗読しながら涙が出てしまう本ですわ。
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小学生の頃、図書室で読んだ時はもっと大型の本だったのに、ちょっと小さくなってしまった。
子供が小学生になって、教科書に載っているのでびっくりしました。
私に似て本が大好きな娘に「お母さんが一番好きなお話って何?」と聞かれ、あげたのはもちろんこの『モチモチの木』でした。
この絵から受ける衝撃も大きかったから、子供に買ってあげる時は絶対に大型本で!と、大きな版で購入。
娘がとても気に入ってくれて満足です。
ただ、残念なのは教科書に掲載された本文の「どうして豆太だけが女ゴみたいに~」の一節が削除されていたこと。
女性差別だとでも取られたのでしょうか。愚かなことです。
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一言で言えば《男の世界》
友人曰く『少年が大人の男になる話』と・・・
父親を熊に殺された少年の祖父との暮らしの中に見る、哀愁漂う男の世界。
挿絵の版画も秀逸で、特にラストのもちのちの木のカットや、祖父の為に走る少年のカットなどは胸に熱いものが湧き上がる。
個人的にスティ-ルボールランにも通ずる『男の世界シリーズ』として分類している。
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長男が幼稚園で読んでもらった本で、「ひばりの矢」と共に小学校に入学して最初に借りてきた絵本。
本人は「花さき山」も借りたかったらしく、やはり切り絵のインパクトが強いのだろう。
勇気を持って立ち向かう、この本を長男が幼稚園で読んでもらった訳が初めてわかった。