紙の本
恐れ多くもちょっと不満を…
2003/03/25 02:29
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pontrek - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本はドラッカー自身に蓄積した様々な経験と知識から未知を探っている。
しかしその伝え方が完全ではない。
この本の中で描かれる未来予想図は、客観性に乏しく、
論拠が読者の価値観、もしくは筆者価値観でのみ消化されている。
つまり「ドラッカー信者」のためだけの本である。
学問としてこの本を手に取る読者は満足しないのではないか。
あたかも地位と名誉が論理の飛躍を保証するような側面を私は感じた。
論拠が価値観に依存する以上、反証の可能性が完全に無視されている。
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ネクストソサエティ、、聞いた事がない言葉だけど、なるほどなあって漠然と感じる事が出来ました。内容は雇用の変化からIT革命、政治に至るまで広範囲ですが、なんと、このドラッカーって1909年の生まれの93歳!本当か!?そちらの方がびっくりです。
産業革命の鉄道は、人間が距離を制覇した事で、距離を縮めたけど、IT革命においては、ついに距離と言う概念がなくなってしまった。これは従来は関係するものだけに影響があっただけだったけど、今のIT革命では、関係のないものまでもグローバル化を意識しないといけなくなったと言うことなんでしょうね。
2002.8.6
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<読了>
原題は“MANAGING IN THE NEXT SOCIETY”。
1996-2002の間に各種雑誌に掲載された論文やインタビューをまとめたもの。
本書は、経済が社会を変えるのではなく、社会が経済を変えるとされるネクスト・ソサエティ(異質の次の社会)の様相を描くことによって、明日のために今日動くべきことを描いたもの。
世界中の大企業、ベンチャー企業、政府、NPOのトップが訪れ、それぞれの夢やプラン、かかえる問題について相談を受けているP.F.ドラッカー氏が、それら現場の最先端の人たちとの交流を生きた情報源に予見し、ネクスト・ソサエティの到来を予見し、まとめたもの。
経営者やマネージメントに携わる人だけでなく、今の社会・これからの社会のあり方について考えるために、全ての人に読んで貰いたい一冊。
以下、本文より引用
“CEOは、道具としてのコンピュータの使い方を決めるのは自分だということを知らなければならない。与えられた情報責任を果たさなければならない。「CEOとしてどのような情報をもたなければならないか。誰から手に入れなければならないか。どのような形で手に入れなければならないか。それはいつか」、さらには「どのような情報を与えなければならないか。誰に与えなければならないか。どのような形でか。そしてそれはいつか」を問い続けなければならない。”
第II部第3章「コンピュータ・リテラシーから情報リテラシーへ」より
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ドラッガー大先生の本を始めて読みました。
「経済」中心から「社会」中心へ。
知識労働者中心の社会へ。
人口減少社会にどう立ち向かうか。
などなど、今日の課題、方向性などを示しています。
彼の思考論理学ぶためにまた近々もう一回読もうかな、と思いました。先日亡くなってしまいましたが、先生の先見性が色あせることはなさそうです。
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ドラッカーの基本の基本。知価社会の到来を予見し、そこで生きる心得を解いている。その洞察力は圧巻で、僕エクトプラズマ吐きそう。
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ドキドキして夢中で一気に読んでしまいました。
もやもや頭の中にあった事が、すごく明確に解き明かされた感じです。
つまり「日本にとっての最大の問題は、経済ではなく社会のほうである」と言う事。
経済主体の社会が確実に社会や目に見えないものに変わっていく気がします。
これからのビジネスで成功するためには何よりも社会のしくみや変化に敏感でないといけません。この本を読むとこれからくる社会のぼんやりとした全体像のようなものが見えてきます。
何よりも大事なのは「変化」する事。「自らに対する創造的破壊者になること」
・企業の形が変わる。新しい組織体。
・ニューエコノミーよりネクストソサエティー。
・人こそビジネスの源泉。知識労働者は労働力ではなく資本。
・数十年も旧体制のままの銀行業界。
・経済を最重視したあまりに一元的な資本主義の誤り。
・社会主義は富の創造も社会的サービスの提供もできず。資本主義は経済以外を全て無視。これからは2つのセクターではく3つのセクターが必要。政府・企業・NPO(NGO)。
・今の日本は麻痺状態の19世紀型のヨーロッパ国。
・この転換期をチャンスにするには、変化を観察すること。一時の変化は人が言う事、本物の変化は人が行う事。
ドラッカーは1909年生まれで2005年11月に95歳で亡くなりました。
本質をついているので、他の、何十年も前に書いた本も未だ色あせないと言う事はすごい事だと思います。
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今は亡き巨匠ドラッカーの論文集。主に90年代後半に書かれた物だが、今読み返しても全く色褪せていない所が凄い。斬新な内容という訳ではないけれど、現代そして近未来の社会をより良く理解するには必読。
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Web2.0なるものが流行っているので、ふと何年かぶりに手に取りました。
繰り返し書かれていることは、変化は予測できない、ということです。その上で、
「変化を観察することである。...そして、それらの変化が本物の変化か、一時的な変化か、自分たちにとってチャンスかどうかを考えていくことである。見分け方は簡単である。本物の変化とは人が行うことであり、一時的な変化とは人が言うことである。話にばかり出てくるものは一時のものである。...
誰もが変化に出会うと脅威かチャンスかを考える。脅威と見てしまうと、もうイノベーションは無理だ。...予期せぬことこそ最高のイノベーションのチャンスである。
個々の事業にとっては、ほとんどの変化は意味がない。...しかし、それらの変化についてもマークしておく。...あらゆることを見ておくことが大切である。」(P.135)
そういうことか、と今は考えています。Web2.0は流行(一時の変化)であるけれども、その中で確実に変化は起こっているということなんだ、と。それを見て記憶しておくべきだ、と。
第IV部 第3章の日本について書かれた章(日本についての5つの謬説など)も固定観念とは全く違った視点での批評が行われていて目からウロコが落ちる感じです。
人口構造の変化についての言及もこれからの日本にはとても重要なことを言っているような気がします。
何度か折に触れて読み返すべき本かもしれません。
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ビジネス界のカリスマ、ドラッカーの著。冒頭で日本の将来の人口構造について触れている。移民受け入れや定年延長などの策を施さないと、日本の国力は衰えてしまう。
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ト、2010.09.11-12 4度目
今回は、カイゼン、展開、イノベーション をゲット
2002年、2007年、そして、今度で3度目、
2002年の時点では、ほとんど理解できなかったが、
今はそうなんだと実感できるようになった。
今日、「ニューノーマル」を読み始めたが、基本的に同じ。
これからは、「個人」が「自分の責任で判断する」時代だ!
行動しないのは、もう許されない。行動アルのみ
ポメラからEvernoteやGoogle ドキュメントへ手軽にテキストを転送「PomemoSide」
2008.10.3
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創造的破壊。いい言葉だな。確かに契約取れるまで社長室にこもるとかの精神主義的営業マンじゃ、価値のない人間にしからないんだろうな。人が求める専門知識なさそうだし。より一層もの作りにこだわりたいと思った。
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【読む目的】
世の中の大きな流れを見極め、高度競争社会を生き抜くための方法を知りたい。
【読んだ感想】
個別のノウハウ集というよりも、世の中が底辺でどのように動いているのかを理解するためには非常に優れた本だと思います。出版されてから約5年が経過しているので今更という感じがしないでもありませんが。。。
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「経済」と「社会」の変遷の歴史を紐解き、これからの大きな流れである「ネクスト・ソサエティ」の様相を筆者一流の鋭い視点から説いています。それにしてもドラッカーの鋭くそして深い洞察力には感嘆させられます。
若年人口の減少と労働力の多様化、製造業の地位の低下、など姿を現しつつある変化から大きな流れを読み解きます。
《参考になった事》情報中心の組織、外部情報の入手(ノンカスタマー等)、情報を仕事の道具として使いこなす、配達が差別化の武器、配達できるものは何でも売る(自社製品に限らない)、創造的破壊のルーチン化、本物の変化は人が行うことで一時の変化は人が言うこと、予期せぬ事はイノベーションのチャンス、知識労働の生産性の向上、雇用関係の規制が生み出した人材派遣と雇用業務代行業、知識労働者の生産性を高めるマネジメント、書類仕事等雑務からの解放、豊かな中高年中流階層のニーズに応える、中堅企業の財務管理業務のアウトソース、所得格差の限界線、投資資金が経済を動かす、束縛的な田舎社会のコミュニティ、新たなコミュニティの必要性
知識労働者のマネジメント
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もはや、スタンダードで、古典。たんなる経済書というより、今とそして将来の社会へ深い洞察が伺える。唯一、テクノロジストが先進国の競争力であるのならば、アンシャンレジームに組する我々の明日とはなんだろうか。
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経営学の巨匠、ドラッカーの書いた未来予想。
ちょっと前までは難しいなぁ、と思っていたが、今ではだいぶ納得して読めるようになった。
違った意味で考えの深さに難しいと思うことがあるが、それだけ自分が成長した証拠なのだろう。
今までの歴史を鑑みた上で、これからは社会が重要になっていくという話。
随所に日本の事例が載っており、なるほどと思わせる点も多い。
こういったものを読むことで、経済の動向を見極めて、自らの経営につなげていきたい。