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建築道楽(国潰しそうになるくらい城建てまくり。でもあんまり住まない。)、オペラ道楽(ワーグナーの大ファン。白鳥よ、僕の小舟を引いておくれ!)の王様、ルートヴィヒ二世の生涯。かなりロックです。かっちょいいです。ドイツに行きたくなります。私はあなたが建てた城が観てみたい!バイエルンはソーセージとサッカーだけじゃない!そんな感じです。
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ドイツ旅行にあたって、ルートヴィヒについて知っていたほうがより楽しめるだろうと思って購入。
彼が生まれたニンフェンブルク城、幼い日々を過ごしたホーエンシュヴァンガウ城、夢の結晶のノイシュヴァンシュタイン城、棺が納められているミヒャエル教会と巡ってきました。
ルートヴィヒの生涯を思い浮かべながら、より興味深く観光することが出来ました。
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ルートヴィヒはシシ(オーストリア皇妃エリザベト)を「鳩」と呼び、シシはルートヴィヒを「鷲」と呼んだ――。
1864年、亡き父に代わり18歳でバイエルン王となったルートヴィヒ2世。
背が高く、凛々しく、若く……。人物に関しては毒舌家であった鉄の宰相ビスマルクでさえ高く評価した明晰さを持っていた青年はしかし、太陽(ルイ14世)に憧れながら月光(狂気)に侵され、従姉であるシシを慕いつつも美しい青年の肉体に惑う。
過ぎ去った中世の夢想に浸り、壮大なワーグナーの音楽世界にとりつかれ、絢爛豪華な城の建築に情熱を傾けたのは、19世紀末の政治的現実に倦み疲れたからなのか、それとも、ヴィッテルスバッハ家の狂気の血ゆえか。
巨匠ヴィスコンティの名作『ルートヴィヒ/神々の黄昏』でその短い生涯と謎に満ちた死を描かれた、美と芸術と愛し、メルヘンに生き、それ故に「狂王(月光王)」と仇名されたバイエルンの青年君主ルートヴィヒ2世。
多くの点においていまだ真価を認められることのない王の姿を浮き彫りにする一冊。