紙の本
浮世離れしたミステリー
2002/10/21 03:39
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投稿者：黒い山羊 - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校生活はある意味、非常識で当たり前だったりする。同じような年齢の子供が、一律に詰め込まれているのだから、極端にはしることもままある。だからこそ、小説の題材としても魅力的で、高校を舞台とするものは多い。その中でも、この辰川高校は実際にありそうで、ありえない、境界線上の浮世離れした空間だろう。
男子は大時代的な風習を守り、代々引き継ぐ。少数派の女子は、矛盾に気づけば、それぞれに適応しようと足掻く。その方向性がそれぞれの個性をそのまま反映している。その個性が強烈であれば、事件の一つや二つ起こらない方が、おかしい。というわけで、起こるべくして起きた事件を糸として話は展開する。
全体的に浮世離れしているが、７２群だの携帯電話だの試験だの、そういった学生をやった人間には馴染みのあるものが配置してあるので、わりあいすんなりと読んでしまう。けれども、登場人物の個性はかなり濃い。お陰で、事件はそれなりに解決するが、人物を巡る謎は残ったままだ。まして、前作はファンタジーで活躍してしまったヒロインだ。次の作品が予測不可能というのが、一番のミステリーかもしれない。
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中学で5本の指に入る生徒が集まる進学に実績のある高校が舞台の物語。
高校と言うのは世間の荒波に向かっては閉じられた場所である。
しかしその内側には侵しがたい世界――宇宙と言ってもいいかもしれない――があるのだという気がする。
高校時代を生きるものたちは 命を燃やして時代を生きているというのを
ひしひしと感じさせられた。一生の内の最も素晴らしい季節のひとつが高校時代なのだと実感する。
愛とは赦すことであり ときには狂うことであったりもする。
彼らは全身全霊で自分を生きているように見える。
自分自身に嘘をつかないという 登場人物たちの生き方が
読後 胸の一隅に爽やかさを残す。
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高校生を終えたばっかりの人にお勧めです。自分の高校生活が鮮やかに蘇ってきます。こんな高校生活送ってみたかったとこっそり思ったりもしてますが。
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学生のころ貪り読んだ本。本に出てくる主人公と、自分の年齢・学年・そして学校の学期まで一緒だったので、学生独特の憂鬱な気持ちにどっぷりした本でした。
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「これは王国の鍵」の続編だが、この作品はファンタジーではない。学園ミステリー風。みずみずしい感性が光る作品。
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”これは王国のかぎ”の続編に当たる話です。
今回はファンタジーではなく、高校生になったひろみが関わるある事件を描くミステリー調の学園ものです
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学園もの。
行事を通して出来ていく人間関係がおもしろい。
本の中の学校が楽しそうに思えるのは、過ぎたものへの郷愁がそうさせるから・・？
登場人物の美男美女がカッコよくてあこがれます。
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中学三年の文化祭での合唱、めちゃくちゃ気持ちよかった。また歌いたい。できれば大勢で。ああ、もしかして、情熱ってこういうこと？この本を読んで、またとても合唱がしたくなった。(2005.06.13読了〈再〉)
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荻原さんの学園ミステリー小説。文化祭のイベントや人間関係や、恋愛について目の当たりにしたり考えたりしながら、前向きに高校生活をおくっていく様子がさわやかに描かれています。
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ジャニじゃなくて、ヒロミとして出ていた、ヒロミ高校編。ハールーン達との記憶が薄れてしまっているのは悲しかったけど、それでも忘れてなくて、ヒロミはジャニだったので嬉しかったです。近衛有理さんが儚くて、危なっかしくて、すごい好きでした。彼女を見てて、愛し過ぎるってこわいなぁって思ったよ。そして夏郎が！！！か、可愛い･･･!!!!!夏郎がすごいツボな男の子でした。
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これは王国のかぎの続編といっていいのかは知りませんが、まぁ続編です。これはこれですごくすごく好き。これの更なる続編書きませんかーーーー！！！？？？
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勾玉シリーズや西魔女などが有名ですが、荻原さんのだとこれが一番好き。学園ものだからかなー。各章のタイトルも素敵です。
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西の善き魔女で知った作家（であってるかな？）
恋愛小説にみえないなぁ（註：恋愛小説ではﾀﾌﾞﾝありません）
でも、主な原因は恋愛感情なんでしょう。
どうもこの人の本は、恋愛感情が読み取りにくいといつも思うのですが。
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荻原規子さんには珍しい高校生モノ？それでもやっぱり不思議な雰囲気が漂うのはさすがです。うーん…でもなんかいまいち私にはぴんと来ない。なんかもやもや〜っとした感じで終わってしまう感じ。でもやさしい雰囲気は伝わってくるし、高校にいるときに感じるどこか迷宮・異世界に迷い込んだようなちょっと齟齬のある雰囲気はどこか懐かしさを感じます。
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おもしろい！ただの学園もの、とはいえない雰囲気。おすすめです。どうやら「これは王国の鍵」の主人公とこの本の主人公は同一人物らしいですね。後になってから知りましたが。
