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公安に対する過去の因縁話も出てくる。そして微妙に変わりつつある晶との関係…。以下に詳しい感想があります。http://takeshi3017.chu.jp/file5/naiyou2213.html
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新宿鮫Ⅰ~Ⅵの中で一番面白かった。刑事としてではなくてただの男としての鮫島の描写にほっとした。過去の事件とそれに関わる人物の絡みが最後まで緊張感があって、一気に読めた。途中で結末を先に読みたくなる衝動にかられた。
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なんだか新宿鮫もどんどんスケールが大きくなってきましたね~。
読んで思い出しました。この作品、スペシャルドラマで見たことがあるわ。
確かヒロインの(今回は晶じゃないんですね~。ウフフ)杉田江見里を鷲尾いさ子が演じたんですよね。
「お~~鮫島が浮気!!」ってことばっかりに感嘆したという私。ヾ(≧▽≦)ノ ガハハ♪
私の中での鮫島は館ひろしじゃないんですけどね・・・ヤメテホシイ。
相変わらず大忙しな新宿署でして、鮫島は自分に任務を遂行しているのですが、その事件を追いかけるうちに、凄いところに到達してしまいます。
はだかるのは公安警察。
ライバル(?)の立花と対決か!?と手に汗握るわけなのですが・・・。
一匹狼で嫌われ者の鮫島をサポートする脇役たち、桃井、藪、香田たちがこれまたいい味を出しています。
それと先にも書きましたが、晶に惚れているはずの鮫島が・・・・同じ臭いを持つ美女に惹かれてしまう!という。これだけでワクワクするじゃないですか!!
どんどん鮫島ってすごい奴になっちゃうなぁ~という感がありますが、やっぱり止められないわぁ~このシリーズ。いっそのこと、鮫島が警視庁総監とかになっちゃうところまでいって欲しいものだわ。アハハ
それにしてもいつも思うの。
公安警察って小説で、どうしてこうも嫌われるのかしら?
ある意味、日本の治安を守るために無いといけない組織でもあるわけです。
本当の公安警察もこういう嫌な奴ばっかりなのかしら?なんてフと思った次第です。
ん・・・あたしって平和ってことなのかしらん。
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新宿鮫シリーズ6。
今回鮫島が追うのは偽造クレジットカートの事件。
ところがそこに元CIAのアメリカ人殺害やら 仙田やら、暴力団やらが絡み、外事、公安、怪しげな人物が次々と登場して非常に複雑な展開になっていきます。
物語がどのように転がっていくのか不明で混乱のまま進みますが、それが一人の女に収束していくのが見事。
ヤクザなんかのプロ男たちが繰り広げる、血腥い事件の中心にいるのが女一人という構図に痺れます。
そしてその女に翻弄される鮫島。
この女にどうしようもなく惹かれしまう鮫島に、晶がいるだろう!とは思うのですが、大人の淡いプラトニックな情愛はロマンティックです。
二人の悲恋のような「静」の展開と、警察組織の闇に迫る「動」の展開のバランスが良く、切なくも熱い骨太な1冊でした。
しかし、今作でもっとも輝いたのは香田ではないでしょうか。
これまで香田を小物だと思っていましたが考えを改めました。「傲慢ではあるが愚かではない」香田の、鮫島とは違う警察官としての信念がかっこいい。二人のライバル関係も今後どうなっていくのか非常に楽しみです。
これまでのシリーズで積み重ねてきた事――晶との関係、宿敵仙田、鮫島の警察内での立場、同期の香田など――がここにきてひとつの転換期を迎えたように思います。
ハードボイルドの新宿鮫を存分に堪能できました。
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新宿鮫シリーズ第6弾。
西新宿のホテルでアメリカ人の男が殺される。
その殺人を巡り、動く公安警察と「桜井商事」
そして鮫島が心を奪われた舞台女優のマホ、そして恋人の晶との関係は…
様々な背景と共に、バラバラだった話が繋がって行く物語が魅力的です。
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複雑に見えていた物語(事件)の奥行のその絡まりの解かれていく巧い展開に感心。警察組織内部のキナ臭さい状況下(高圧的排除=暗澹たる力関係)抗して対象(事件)に迫る主人公鮫島の行動力・洞察力に今回もひきこまれた。冴えのある主人公人物像は健在で、力ある描写(筆致=大沢節)は読んでいて心地よい。本作では主人公警部となにかと衝突を繰りかえしてきた犬猿の仲の同期(ライバル?)の香田警視正とある種協力関係が結ばれる。鼻につく尊大ぶりで相対してきた香田の違った一面が垣間見られてその人物像に魅力が増した。
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同僚の藪に誘われて舞台の公演を見ることになった鮫島は、女優の杉田江見里(すぎた・えみり)の演技に心をうばわれます。その後、元CIAのアメリカ人ハーラン・ブライドが殺害される事件が起こります。ところが、香田が捜査の指揮を採ることになり、しかもその背後には香田でさえもうかがうことのできない巨大な闇が控えていることがしだいに明らかになっていきます。
そして、自分が実質的に事件の真相から遠ざけられていることにプライドを傷つけられた香田は、たがいに反目しあってきた鮫島にみずから接近し、彼と協力することを決意します。
また鮫島は、多くの人びとに知られて広い世界へと羽ばたきはじめる恋人の晶の姿を目にしながら、おたがいのことを愛しあっているにもかかわらず、すこしずつ彼女とのあいだに距離が生じてきていることに気づきます。その一方で、独自に捜査を進めていくなかで、鮫島は思いもかけないかたちで江見里と再会することになり、しだいに彼女に心を惹かれていくようになります。
ストーリーそのものに引き込まれるのはもちろん、鮫島と晶との関係にも微妙な変化が生じて、かなりのヴォリュームのある本であるにもかかわらず、一気に読んでしまいました。
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新宿鮫6、今回は鮫島と晶の関係、鮫島の舞台俳優への恋、元公安部刑事の諜報活動、チーマーとヤクザの関係、CIAのエスの存在等盛りだくさん。鮫島を敵対視するキャリア官僚が鮫島を認めつつあるように思えることが嬉しい。舞台俳優・江美里の鮫島に対する一線を超えるあの行動は何だったのか?単なる情報収集だったのか?孤独感からくる鮫島へのヘルプだったのではないか?また、晶のフーズハニィが売れることでお互いが思う距離間隔が難しくなる。これは必然的なようで私には理解できず、単にお互い考えすぎじゃない?と素直に感じた。
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まさかの、前回取り逃がした犯人が再び登場!これには胸踊った。
とはいえ、最終的には、単なる情報提供者としてであって、話の中では影も形もなくなっちゃうんだけどね(^-^;
こりゃ、もう一回出てくるかな。
でも、次で出てきたとしたら、ちょっともうお腹いっぱい感あるので、少し空けた巻がいいな。
京山さんが、最後意外に理解力といい人っぽさを見せたのはちょっと意外でした。
あと、この巻は、意外なことに、ちょっとだけ鮫島氏が浮気心に走るお話。
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シリーズ6作目。久しぶりの大ヒットで1作目に次いで好きかな。大沢さんが言われているように鮫島の恋がテーマとしてあって、それが本作をハードボイルドたるものとしている。エミリという魅力ある女性が鮫島の前に現れ惹かれていくが、この葛藤が非常に良くていつも正義を貫く彼の別の面が見られた気がした。本筋は公安が暗躍する陰謀論的なストーリーながらネタの出し方が巧みで荒唐無稽になりすぎないず、でもエンタメ性を失わない程度に遊び心を出してくる。こういった作風のお手本のような出来ばえだった。にしても一気読み出来る作家ですわ。
後、脇役では初代で嫌味な奴だった香田が素晴らしい役で出て来る。カッコよい。
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必然と偶然とが、バランスよく論理的に繋がっている点が、新宿鮫シリーズの中で一番良かったと思います。晶との関係性も見直す機会があるのと、香田との関係もよかったと思います。そして、仙田との関係性が次巻に持ち越されたのも、気になります。
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数少ない鮫島の味方である、晶、桃井、藪は健在で、今回もたびたび登場する。
およそ芸能には縁が無いと思っていた藪に誘われ、鮫島は二人で演劇を見に行く。
鮫島は演劇を見終わると、不思議な感覚に見舞われた。一人舞台でのマホに魅了された。
一方、晶は売れっ子のミュージシャンと成り、鮫島と会う機会も減っていった。二人の間には微妙な距離感が出てくる。
今回は、渋谷の暴力団、街のチンピラ、カード密売組織、コカイン密売組織、公安警察、公安OBが経営す民間の外部諜報機関、神奈川県警、政治家等が絡んでくる。
今回も鮫島の生命を危うくする危機は、何度も襲ってくる。
物語が進むに連れ、民間諜報機関が重要な位置を占めてくる。
鮫島の行動に目が離せなくなり、今回も一気に読んでしまった。
面白かった。