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紙の本
ペンは剣より強し、あー怖い
2005/05/26 02:11
15人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:NO-NAME - この投稿者のレビュー一覧を見る
この方(筆者の森さん)には、テレビゲームの知識がありません。それだけならまだしも、脳の知識もない。また本文中には、個人的な偏見を大前提とした思い込みや、根拠の無い個人的な推測に基づいた記述が多数含まれています。これらは、既に多くの方により指摘されているので、ここで改めて言及する必要はありません。
「テレビゲーム」も「脳」もあいまいな知識しかない方が、偏見や推測を基に「ゲーム脳」という概念を作ったこと。そして、その「ゲーム脳」という言葉を、簡単に使えて、ゲームだけに責任を押し付けられる便利なレッテルとして一人歩きさせてしまったこと。これらは、非常に重大な問題だと思います。決して「ゲームには責任はないんだ」という擁護の意味を含んでいるのではありません。安易に「ゲーム脳だ」という一言でくくり、済ませてしまうことが、とても危険だと思うのです。
本の内容から引用したものではありませんが、以下の3つの文を読んでみてください。
「テレビゲームによるゲーム脳が原因で、自閉症の子供が増えています (※1)。」(公演より)
「テトリス(有名なパズルゲーム)は、ソ連で軍事目的で開発された、人間をロボットにするための人殺しゲームだ (※2)。テトリスをやっている状態の脳は、非常に反射的な状態になり、人を殺しても何とも思わなくなる」(公演より)
「尼崎脱線事故の運転士は、(中略)のためゲーム脳の疑いがある」(事故翌日、まだ救出活動が続いている中で、夕刊フジより)
これらはすべて、この本の筆者が「ゲーム脳」について述べた内容から引用したものです。
皆さんは、この発言を実際に目の当たりにしてどう思われるでしょうか。私の場合、このような発言をされる方が提唱し、こんな使い方をされている「ゲーム脳」という言葉自体に大きな疑問を抱きました。
決して、ゲームのやり過ぎが何らかの悪影響がおよぼす、ということを闇雲に否定しているのではありません。(さすがに度を越えた「やり過ぎ」は何らかの形で影響があるでしょう、おそらく) しかし、この森さんと言う方がそれをテーマにして語るのは、かなり無理があるように思われました。テレビゲームによる脳への影響を知りたい方は、この本ではなく、識者の方(東北大学の川島教授など)が書かれた別の文献を読まれることをおすすめします。
(注1) 自閉症は先天的なものであり、育った環境で影響を受けるものでは決してありません。この発言に対して、自閉症の子を持つ親の方々等で構成された「日本自閉症協会」から抗議を受けました
(注2) 原作者は旧ソ連の心理学者で、「何種類の形状までなら人は瞬時に見分けることができるのか」というような人間の処理能力に関する研究の一環として開発したのが始まったものであり、軍事目的というのは事実無根、デマですらありません
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ぶっちゃけて言うと、この本は、森さんという人間が如何にゲーム嫌いかを、ちょっと捻じ曲げて書いた本なんだと個人的に思っています。それ以上でもそれ以下でもありません。まともな論理を読みたかったです。
紙の本
ダマされてはいけな〜い!
2002/08/13 23:13
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:電気屋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いやー、参った。致命的な論理構造の欠陥に、恣意的な結論。もーね、典型的なトンデモ本っスね、こいつァ。
一言で語っちまやァ、ゲーム嫌いがゲームけなすために屁理屈こねてる本。ま、その粗っぽさはみのもんたのお昼のテレビ番組並みっスね、ハッキリ言って。とーぜん学術的価値は皆無。
でも、売れてんだよなァ、コレ。
トンデモ本愛好家なんつう天邪鬼な人種がそーそーたくさんいるとも思えないから、皆コレ真に受けて読んじゃってるんだろーなァ。
ちうコトは、こんな結論ありきで、後からデータあてはめてこさえたリクツにコロっとダマされちゃう人が世の大勢を占めるつうコトなのか。それともはたまたゲーム嫌いがそれほどたくさんいるということなのか。いずれにしても欝だ。
トンデモ本としての評価もイマイチ。
ヘリクツ捏造も中途半端でブッ飛び感乏しく、なによりゲームやるとバカになるつう主張がヒネりなさ過ぎっスね。もちっと意外性ないと……。
つうワケでオススメ対象は、こんなおっぺけ本でもベストセラーになれるんだ、つうあたりをご自身でつとに確かめたいちうヒネクレ者くらいっスね。
紙の本
「教授脳」+「マスコミ脳」におかされた日本の病理
2002/11/28 10:07
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Agitator - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんなに頭の悪い著者と、その著書に感心する読者がいるとは本当に驚きます。
“センセーショナルなタイトルだけで世間の感心を買おうとする”「教授脳」と、
“内容をよく吟味しないままセンセーショナリズムのみを拠り所に他人の意見をさも自分の意見のように考える”「マスコミ脳」が作り出した無根拠なバッシング本ですね。
論理のかけらもないこんな本に感心するマスコミと、それに追随する読者…
あなたたちに必要なものは、「メディア・リテラシー」と、「自分の頭で考える態度」です。
まず、小野田博一氏のベストセラー、
「論理的に考える方法」を読んでください。それからもう一度この本を読んでから書評を書いてくださいね。どうぞお願いします。
あ、ところでこの本、本当に「と学会」で「トンデモ本」と公認されましたので、、次回の「トンデモ本の世界」に収録されると思いますよ。
http://allabout.co.jp/game/portablegame/closeup/CU20021107A/index.htm
紙の本
どんなギャグ本よりも笑えてアブナイ
2004/01/19 21:59
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藝霧 - この投稿者のレビュー一覧を見る
まぁ、一言でいうなら滅茶苦茶である。
「30時間連続でゲームしたら疲れた」
あたりまえ。
「ゲーム中に声をかけても「うるさい!」程度でしょう。」
いや、実際に声をかけてくれよ。推測はいいからさ。
といった具合で笑いのセンスが、キラリとシックな黒光りを放っている。その笑いの部分を探すのが楽しいのだ。
良いとされている10円立ての脳波もゲーム脳の脳波だったり、ゲームをしない子が頭良いのは遊びもせず塾にいってるからであったりと、笑いの要素がふんだんに盛り込まれている。そもそも「ゲーム」の研究の癖に「ゲーム」について全く研究していない、というか歯牙にもかけて無い森昭雄教授の大胆不敵さに、脂っこい拍手を送りたいくらいだ。
この本が売れて「ゲーム脳」の言葉が一人歩きを始めたのは御存じであろう。この本の為に数えきれん程の木が倒された事の方がよほど「恐怖」を感じるのは私だけではないはず。
★一つ、というのは、ギャグとしてはイイですよという事。
ただ、真面目だったならば無かった事に。