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面白かったです。5つの短篇集。主人公の弁護士は同じなんだけど、短篇ごとの繋がりは全くありません。でも一つ一つの話はさすが現役弁護士とうなってしまう視点から語られてます。
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中嶋博行、初の短編集に挑戦。
短編集と言っても、小さな事務所の弁護士が担当する事件を描いた連作短編集なので、長編並みに楽しめる。
今までの中嶋作品の主人公と言えば、やる気満々の上昇志向の高い女性弁護士のイメージがあるのだけど、今回の主人公は冴えない中年の刑事当番弁護士・今日森英二。
毎日事務所を回すのに、いっぱいいっぱいなのに、何故か困難な事件が当番の時に限って、発生する。
当番だから、仕方なく、接見に行くたびに「断ろう」と決心して帰ってくる、やる気のなさが新鮮。
調査過程でも、幾度となく見せる弱気な姿勢が、最後の逆転劇をうまく演出している。
リーガル・サスペンスはちょっと・・・と思う人でも気軽に楽しめる作品。
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2009/7/3
短編連作。
読みやすい。
そして期待してたよりおもしろい。
もっとお固いのかと思ってたよ。
京森弁護士のメロス的なオチがいいのだ。
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貧乏弁護士の京森が当番弁護での事件に巻き込まれていく。長編かと思ったら短編集でしたw主人公のコミカルさも物語の中では良いアクセントになってます。
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これは逆転裁判に例えるならば、ゲーム同様しがない零細弁護士で
でもゲームよりだいぶ生活に疲れたなるほどくんが、
横浜で刑事当番弁護士制度に登録。
しかもおやおや、秘書は仕事のできない霧緒さんですよ?という
とある弱小弁護士事務所のケースファイルです。
そんな生活感あふれる主人公ですが
それでもたまに職責に目覚め、ときに涙目で自腹を切ったりしながら
依頼人のために奔走します。
各チャプターの扉ページに
事件に使われた凶器だけがまず記されているのですが、
どのお話もちゃんと最後に逆転する。
小さな勝利の味がいちいち美味です。
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短編が5編。弁護士の話。話が短い分、変なトリック等はなく正攻法。簡単に読めてしまい、どきどき感は少ない。
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リーガルサスペンス入門編と言ってもあながち間違いじゃないかも。難しい問題を取り上げながらも解りやすく解説しているので、スッと話に入り込めました。主人公の京森弁護士がいい味だしてます。
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こんなに情けない弁護士先生かつ主人公は初めてでした。笑
でも何だか憎めない。面白いキャラクターです。
取り上げている事件もいろいろで読み応えもありました。
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題名からお堅いイメージを想像したらいい意味で見事に裏切られた。。。
さくさく一日で読んでしまった。
鑑定証拠が一番面白かった。
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京森英二という若手弁護士が「刑事当番弁護士」として活躍する。主人公は、秘書の給料にも事欠く状態で、割のいい仕事をやりたいのだが、やむを得ず引き受けた困難な刑事事件に没頭していく。DNA鑑定の意外な盲点を浮き彫りにしている「鑑定証拠」や銀行の内部資料を違法で手に入れて外部に出せなくなるはめに陥る「民事暴力」が面白かった。「刑事当番弁護士」の実態や科学捜査への盲目的な信頼の危険を知ることができる。
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自白した被疑者がなぜ無罪に!?救済されるべき被害者に法はいったい何ができるのだろうか。金融犯罪、中国系マフィア、そして快楽殺人。イリーガルに挑む刑事当番弁護士・京森英二が直面した事件は、日本の社会病理と深く係わっていた。現役弁護士ならではの精密な筆致で描く傑作リーガル・サスペンス。
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なんだかやる気のなさそうな、おざなりな感じの冴えない弁護士・京森英二が主人公。当番弁護を何とか免れようとするが、いつも捕まってしまい、無難に切り上げようとするも、ちょっとした違和感や、些細な引っ掛かりを放っておけず、首を突っ込むうちに、事件の真相を暴き出してしまう。結果的に見ると見事なのだが、優秀という印象にはどうにも程遠い。なぜかと言えば、物語の最後に、何かしら間抜けな結果が待ち構えていたりするのである。だがそれが、人間臭くて魅力にもなっているのかもしれない。憎めない京森なのである。次第に京森に期待しはじめてしまう一冊である。