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精神科医のテスは若い女性ばかりを狙った連続殺人事件の、捜査協力を警察から求められた。
凶器である肩衣と「彼女の罪は許された」というメッセージは何を意味しているのか。
ヒーローは事件を担当するパリス刑事。
よくある、警察に協力する相手の職業を信用できず、本人も気に食わずに反発する組み合わせ。
古い本だから仕方ないのかもしれないけど、この手のパターン多すぎ。
そろそろ普通に、自分個人が何を信じて何を信じていなかろうが、それを抑えて相手とうまく協力して仕事に当たろうってヒーローはいないのか。
個人的な問題を自分だけに収めておけずに、相手にぶつけずにいられないってのは子供と変わらんと思うが。
パリスは精神科医で嫌な思いをしているから、ヒロインにもそれを投影して嫌悪感を持ち信用しない。
パリスはそれでも心惹かれるテスを誘いデートに出掛けて楽しく過ごす。
その翌日に、マスコミにテスが警察に協力していると報道されて、テスの売名行為だと疑い夜も遅い時間に訪れる。
その数日前に、事件がマスコミに漏れたことを都合よく忘れて。
でも、時々かわいい事をしたり言ったりするんだよなぁ。
でも、面倒くさい相手。わたしなら嫌だわ~と思ってた。
かなり最後まで。
態度が一貫してなくて、デートの翌日に仲間内でテスをディスるしね。
テスが捜査の邪魔になることを懸念してるけど、わりと本人が一番テスの足を引っ張ってるような気がするけどね。
1人だけテスを邪魔扱いしてるもん。
仲間の前で仕事しているテスに対してチクチク嫌味言ってるパリスは、とても素敵なヒーロー像からは程遠い。
でも、ほんとに時々すごくキュンとなるような事を言うパリス。
上手いなぁ。ノーラ・ロバーツ。
傷つきやすくて愛に怯えた、表面上をタフなマントでしっかり覆った男の人。
面白い人物だった。
話は犯人、まさかの人物。
フランクが妙な行動起こすから、そっちを警戒してたわ(笑)
☆4つ。