紙の本
後悔なしに人は臨終を迎えられるのか
2023/05/21 09:52
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投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
あれやこれややり残し、心残りに死ぬに死ねない主人公。なんと、まったく別の姿になり、やり残したことをしに現世に戻ってくるという奇想天外な小説でした。
それが、この主人公だけでなくあっちでもこっちでもそんな亡者(?)がウヨウヨ。
現世に戻って来てみれば、今まで見えなかった、知らなかった事実に出くわすことになる。
知って良かったのか、悪かったのか。人それぞれだろう。難しい。
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死後 人間は この世でも極楽でもない【中陰役所】なる場所で そのまま極楽へ行くか 現世での罪を反省して極楽へ行くか それ相応の理由によって現世に逆そうされれるかを審査される。
この物語は ここで 逆送を果たした三人の現世での行動のリポートである。
但し、生きていた頃とは真逆のキャラクターで蘇り 期限は死んだ時からきっちり七日間。
設定からして コメディタッチなのだが 心に染みるあれこれは やはり浅田流。
ほのぼのと温かい涙を流しつつ読了。
やっぱり正直に生きるのがいちばん!と肝に銘じる。
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ころっと死んでしまった椿山課長。やり残したことがあるからと現世に戻ってそれを叶えようとしますが・・・。コメディなのかと思いきや、それだけではなく、設定は作りこまれており、読み応えはありました。笑って、泣いて、楽しませてもらえました。
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全てにおいて
あまり深みがない気がした。
きれいにまとまっていて
すんなり、何も考えずに
読めるけど
特に何も残らない。
でも冥土がこんな簡単なシステムだったら、
「神様に賄賂を贈り
天国へのパスポートをねだる」
現世の宗教なんて意味がなくて
死んだあと脱力笑いにかられそう。
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入院するにあたって、娘が図書館で本を借りダメしてくる。
「お母さん、私の手術中にでも読んだら?おもしろいよ。でも、あの世へ行く話だから、ちょっとお母さんにはきついかもね」
と娘が私にも借りてきてくれた本がこれ。
え〜っ。あの世?
さすがに、手術中は読む気がしなかったけど、
一段落してから読む。
新聞連載だったとかで、軽いノリで読める。
そこここに笑いとペーソスがちりばめられていて
一気に読んでしまう。
あの世の入り口はまさに自動車免許の更新センターごときで
講習を受けて、改心、反省すれば
誰でも天国に行ける。
次々とエスカレーターに乗って・・。
しかし主人公とヤクザのおじさんと少年は、
この世への決別がつけられず、
1週間の期限付きで戻ってくる、
というストーリーだ。
まあ私は間違いなく講習を受けなくてはならない組だろう。
(身に覚えあり?でも邪淫に溺れた講習ではないよ)
知らない間に自分が周りの人を傷つけている。
その人を知っているつもりでも
その人の悲しみとか、孤独とか
本当は何も知らないのではないか。
生きている間に、人間孝行せないかんな。
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終始軽いノリで読みやすかった、これぞライトノベル!
視点がころころ変わる小説はあまり好きでないのですが、まあまあよかった。天国がほんとにこんなんだったらいーのになー
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突然死してしまったデパートマン椿山。同じ時期に死んだヤクザ、優等生小学生と一緒に、現世でやり残した事があるので7日間だけ違う姿となり舞い戻る。笑いあり、涙ありであっという間に読んでしまいました。オススメ。
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映画化も決定しているそうだ。突然死したデパート課長の椿山が、生前遣り残したことを片付けるため、特例として現世に戻ってくる。
最後にはしっかり泣かされてしまった。どうも父と息子の確執と愛情ものに弱いみたいだ。
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浅田次郎さんの本は初読でした。すべてがあるべき所に収斂する、すんなりまとまっている印象。読んでる間に漏れた笑いも涙も暖かでした。やり残したことなんて本当はないのかもしれない。それでもただすべてに感謝を。
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映画化されるとのことで、かなり前に予約していたのですが、2006年11月18日公開されました。主人公は過労死したわけですから、悲惨ですよね。死後の世界の方がなんだか幸せそうなのが残念です。新聞連載であったためか、ストーリー展開がとっちらかった感じなのはいまいちでした。図書館予約数は28(06/11/20現在)です。
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やくざも人殺しも出てくるのに、結局本当に悪い人は一人もいない、思いっきり性善説な物語。
そうとうの悪事を働いてあの世に行った人も、講習を聞いてボタン一つ押せば天国に行けるという設定がおもしろかった。
浅田さんはとても人間が好きなんだろうなぁ、と思いました。
最後はもう、号泣でした。
泣きたい人におすすめ。
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高卒でデパートに就職した出世頭の男
卸先の人との飲み会で倒れる
目が覚めると天国だった
自分の罪は邪淫。同期の女性の思いに
気がつかなかった。7日間だけ戻り
確認する。彼氏はできたと言うのは嘘
マンションは二人で住むために最後に
訪れたままだった。
美人の妻は部下と浮気。息子は部下の
子。息子は知っていたが父は呆けたふりをしていた。同期の女性にあやまっていた。共に戻ったヤクザは復讐と
本人となのった。子供は本当の親に
会った時になのった。ヤクザは地獄へ
子供は父がかわった。
椿山は28歳の美人、ヤクザは弁護士
子供は女の子に形を変えた。
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入院するにあたって、娘が図書館で本を借りダメしてくる。 「お母さん、私の手術中にでも読んだら?おもしろいよ。でも、あの世へ行く話だから、ちょっとお母さんにはきついかもね」と娘が私にも借りてきてくれた本がこれ。 え〜っ。あの世?さすがに、手術中は読む気がしなかったけど、一段落してから読む。 新聞連載だったとかで、軽いノリで読める。そこここに笑いとペーソスがちりばめられていて一気に読んでしまう。 あの世の入り口はまさに自動車免許の更新センターごときで講習を受けて、改心、反省すれば誰でも天国に行ける。次々とエスカレーターに乗って・・。 しかし主人公とヤクザのおじさんと少年は、この世への決別がつけられず、 1週間の期限付きで戻ってくる、というストーリーだ。 まあ私は間違いなく講習を受けなくてはならない組だろう。(身に覚えあり?でも邪淫に溺れた講習ではないよ) 知らない間に自分が周りの人を傷つけている。その人を知っているつもりでもその人の悲しみとか、孤独とか本当は何も知らないのではないか。 生きている間に、人間孝行せないかんな。
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「蒼穹の昴」を完読出来なかった私としては、作者に失礼してしまった罪悪感で、著者の本と縁が無いと思っていましたが、映画の封切りをきっかけに、手にとって見ました。通勤時間にすらりすらりと引き込まれ、降りるべき駅を乗り過ごしてしまいました。
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読み終えて爽快感のある一冊。笑わせてくれるし、泣かしてくれる。不慮の死を遂げた椿山課長とヤクザの親分と小学生が思い残した心残りを晴らす為に、期限付きで別の姿で甦る。知りたかった真実、知らない方が良かった真実を目の当たりにするけど、いずれにしても真実故の重みがそこにある。それにしても、亡くなった主人公達がみんな人格者。私はまだまだ修行が足りません。