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うーん、不可知論? それを言っちゃあおしまいよ、てなカンジもしつつ、連作短編集なので一編ずつ間を置いて読んでいってもよろしいかもしれません。萌えキャラは特になし。いちばんカッコよかったのは各短編のタイトル。←・・・
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架空の中世ヨーロッパを舞台にした一大叙事詩。「これでもか!」というほどのヨーロッパネタがつまった、濃厚かつ芳醇(話によっては貴腐のような)重量級ごった煮SFです。人物紹介を見ればそれは一目瞭然かと。
……でもその内面は「人とは」「世界とは」「知識とは」「信仰とは」という、人間の精神に共通する「何か」を求めようとする者たちの彷徨の詩であり、骨太の静かな福音書。
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中学のときにエクス・オペレ・オペラートを読んで、えらい衝撃を受けた覚えがある。長すぎて当時はそこまでしか読めなかったんだけど。
西洋史にSFを突っ込むという行き過ぎた妄想のような設定がまず目につくが、全体を通してのテーマは一貫している。宗教と科学。情報と真実。生と死。何度となく主人公が悩む、人間が抱える二律背反の矛盾はそのままわたしの悩みともなり、読了後はしばらく考え込んでしまった。
結局、生と死以外全て偽者なのではないかと思う。たとえば今使っている言語だって定理だって、言い出した人が真実であり、それら仮定(そう、あくまで仮定)に折り合いをつけて諦めて認めてきたのが歴史なのではないか。
文体が独特で濃いので、その言い回しに素直に感嘆するときもあれば、頭がごちゃごちゃしてる日にはただ読みにくく感じたり。でも一日で読みきってしまうには長さも内容も厚く、読み終わるのは正直大変だった。けれど読了後に陥る思考のループすら抜けてしまうと、不思議とその世界にハマっている自分もいる。一度は読んでみる価値あり。わたしは好きです、このクドさ。
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宗教系が入った小説はあんまり読まないけど、何か得体の知れないものに惹かれて借りてみました。
アーサー王の話が載ってたので結果的にはすごく楽しく読めた。
しかもFateと同じくアーサー王が女性だったって設定だったしね!
まあそれがメインのお話しではないのでそれ以外の(興味のない)部分が単調だった感はあったけど・・・うん、まあ、満足。
アーサー王の話が大好き。(感想がこれだけだ)
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澱み無く描かれる中世ヨーロッパの情景が、まるで見てきたかのような筆致で引き込まれますが、その中に突如現れるSF要素。ここで躓くと読み難い一冊かも知れないな思いました(笑)
タイトルのアイオーンその物の様に、魂と呼ばれるモノを科学で、又は宗教で理解しようと試みる過程を魅力的な人物たちが遍歴していく叙事詩。
神を理解しようとするなら神を超えた立場からで無ければ正確には理解できない、みたいな下りにハッとさせられました。
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二度目ましての作家さんです。
世界観からして戸惑います。
13世紀なのに、一度核戦争で滅びた世界になってます。
しかも核戦争を起こしたのがローマ帝国だったりする。
現代の世界地図は頭から追い払わないといけない。
更に、アーサー王が出てきたり、マルコ・ポーロが出てきたり
まさかのベスビオ火山の噴火まで!
いわゆるヨーロッパ中世の史実を混ぜ込んでいる。
架空の世界に史実を織り込んで、更には色々な知識が
ほどよく散りばめられているから厄介。
想像の翼を広げるにも、色んな意味で違和感バリバリなので、
ある意味では面白いんだけど混乱します(^◇^;)