紙の本
あなたの「とんち力」を測定します!
2003/01/02 21:29
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:座敷犬 - この投稿者のレビュー一覧を見る
突然ですが、クイズです。
残酷な王様のトビラ遊び。目の前に3つのトビラがあり、あなたはそのうちの一つを開かなくてはなりません。その向こう側はというと、一つのトビラには美女(あなたが女性の場合は美男ということで…)が手ぐすねをひいて待っているのですが、残り2つのトビラの先には腹をすかせたライオンが牙をむいています。まさに、天国か地獄か、確率は3分の1! さて、あなたがトビラCを選んだところ、王様はトビラAを開き、その向こうにライオンがいることを明かしました。これで3択から2択となったわけです。ここであなたに再考の余地が与えられます。Cに執心するか、それともBに転じるか。美女を獲得する確率を高めるにはどちらを選べばいいのでしょうか? それとも、どちらでも確率は同じなのでしょうか?
答えは、Bを選ぶと、Cを選んだときよりも美女が得られる確率は倍になる! なのだそうです。ん〜、不思議。どちらでも50%のような気がするんですが…。実際、これには、ほとんどの人が「どちらでも変わらない」と答えるとのことですが、その仕組みは確率論の「ベイズの定理」というものにより、解き明かされているそうです(詳しくは本書をご参照のこと)。ちなみに、この問題は「モンティ・ホール・ジレンマ」と呼ばれているそうですが、このモンティ・ホールというのは、同様のシチュエーションで参加者にトビラの向こうにある豪華商品を与えた、アメリカのテレビ番組の司会者の名前。その商品ゲットの確率を巡り、名だたる数学者を巻き込んで一大騒動を巻き起こしたそうです。
本書には、こうした数学的な問題をはじめ、哲学や論理学、社会科学など、まるで一休さんの「とんち」のような問題99問が収められています。いずれも学問研究の場で伝統的に取り扱われてきたものばかりということで、一筋縄では解けなかったのですが、ていねいな解説を読み進めているうちに、頭の中に一本ずつ、新しい思考回路が設けられていくような満足感がありました。問題形式になっており、一問ごとに頭をひねって考えることにより、論理を練り上げる力が鍛えられているというのが実感できましたね。「議論」に必要なロジカルセンスが身に付けられるという触れ込みも、なるほどたしかに! と強くうなずかされました。哲学や論理学に興味のある人はもちろん、奇問難問なにするものぞ! という人も、話し上手になりたい人も、きっと満足の行く一冊だと思います。
投稿元:
レビューを見る
読んでいくうちに脳味噌がうにうにになって最後まで読めませんでした。論理的に考えるのは苦手です。赤の月の信者ですから。
投稿元:
レビューを見る
ゲームを作るのに「論理学が必要だ」と聞いて、読み始めたこの本。
最初は堅苦しい本なのかと思いながら読んでみたところ、予想外に面白いです。
身近なものから、論理学の有名どころな問題まで
論理が必要な様々な問題を、理解させてくれ
それを現実に結びつけ、役に立たせるかも分かる、様々な人に読んで貰いたい一冊
投稿元:
レビューを見る
日本人は論理的でない。そういわれたら、論理的にしなくていいから楽だ。と考える人が多いから。だそうだ。。日本人よ論理力を身に着けろ。だから騙されるんだぞ?
投稿元:
レビューを見る
論証力は磨かれないと思いますが、楽しくさくさく読めます。
たぬき・むじな事件、むささび・もま事件もでてくる。あと、たまにぴくっとくるフレーズもでてきます。例えば「・・・問題文は権利主義的な観点のみを強調し、功利主義的倫理を無視している点で不適切なのである・・・」とか。
投稿元:
レビューを見る
SEには、ある程度論証力や論理的思考能力が求められる場面があります。
そこで、手に取った一冊。
トピックとして
「嘘つきのパラドクス」
「自殺する権利」
「バベルの図書館」
「くじのパラドクス」
「床屋のパラドクス」
「囚人のジレンマ」
なんてのがあって読み物としても面白いです。
姉妹本として「心理パラドクス」「論理サバイバル」なんて
本もあって、非常に興味深いです。
論理的思考能力や「パズル」に飢えている人にオススメな良書
投稿元:
レビューを見る
友達に昔借りた本。研究室の一角に地味に置いてあったので思い出しました!最近頭使ってないな、と思ったら暇つぶしと思ってどうぞ。
投稿元:
レビューを見る
肩肘張らず、クイズ形式で考える論理学。
論理学の専門知識はいりません。
ただ書いてあることを理解して、矛盾が起きない答えを考えればいいわけです。
寝る前に読んでみましょう。
すぐに眠くなるか、朝まで眠れなくなります。
投稿元:
レビューを見る
事あるごとに『ヒネクレモノ』と呼ばれたかった大学入学時期に購入した本.
妙な着眼点と論理力を鍛えるには向いているかも知れない.
若干疲弊するような読後感は否めないが,相応のヒネクレ方は身につくかも.
投稿元:
レビューを見る
表紙のデザインと「論理」っていうコトバに惹かれて買っただけなんだけどw
普通におもしろい。
決して外れない予言、というものがある。
どういう予言だろうか。
みたいな屁理屈好きにはたぶんたまんない問題は99問!
でも私は長い問題は苦手でしたね。。まだまだ頭がついていってない!!!
はまったらたぶん夜寝れなくなりそうな本。
投稿元:
レビューを見る
普段私たちは、自らの直感的な判断・推理に依って日々を生きている。当然、何の気はない。物事を直観する、本質を見抜く、そういった思考にはある種の「訓練」と「慣れ」が必要だ。考えよう。自分の判断の根拠は、根拠と呼べるのか。論理的に正解が出せない、あるいは正解しか出せない問題ですら存在する。
投稿元:
レビューを見る
1221-
/////
議論には必須の教養がある!
哲学・論理学の伝統的パズルを使って、ロジカルセンスを鍛える画期的問題集。
もっともらしい問いをめぐらして感慨にふけるよりも、正々堂々と解ききることの快楽に目覚め、交渉・議論の場で発揮される論理力を鍛えられます。
解答するうちにロジカルシンキングが自然と身につく99問。
投稿元:
レビューを見る
読みながら、論理という単語には二つの意味が内在していることを確信した。1つはコミュニケーションのための論理でもう1つは世界と繋がるための論理。コミュニケーションで利用される論理にはそもそも終着点が存在するという前提がある。世界と繋がるためのプロセスとして論理を構築するのであれば、そもそもその論理には結論が存在していてはならない。論理が拡散し、思考が分散化され、批判的・創造的な破綻を引き起こすことで世界と繋がっていくことになるし、破綻した論理は循環していく。2つの「論理」はそもそもの存在意義が別の次元にあるので、クロスオーバーすることは決してないだろう。拡散的・エントロピー的論理思考はそのプロセスの中で多くのものに対する「認識」を創造する。そうやって世界と繋がることでこの地球人とか日本人とか、サラリーマンとか学生とか、抽象的な文脈の中での自分の存在をも再確認できる。でも、頭はへとへとになるし、拡散し、反復する、終わりのない論理は、現象としては俗物として存在している自分自身にとって、究極の意味での達成感もアイデンティティの確認も獲得できないことが多い。趣味・志向にもよるが、この本はきっと会話のための論理的思考力の醸成には全く役に立つ気配がない。そいういう意味では「実用書」として使える本とは決していいがたい。でも面白い。
投稿元:
レビューを見る
まだ2問だけど、ちょう楽しい!!!
1つ1つ順序だてて考えていくのってすごい楽しい。
ほんとうに右脳直感人間なんですが、これからは論証力を身につけてみようかと^^
投稿元:
レビューを見る
面白いけど取扱注意。
ここに書いてあることを妻に話したら、「何くだらないこと言ってるの?」ってけんかになったw。
当たり前と思っていることがどうして当たり前なのかを掘り下げるのが論理学の醍醐味だと思うけど、説得力のない私が伝えようとしても難しい…。