紙の本
今回の★4つは、第2弾で5つつけるための助走とお考え頂きたい。何故って、6つはつけられないのだから。
2002/11/15 23:47
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投稿者:イリュウ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ファンタジーの名手、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの新作と言うだけでも、無条件で手に取る価値がある。
今回は筒井康隆ばりのメタ・フィクション。もしあなたがRPGプレイヤーなら、一度は空想したはずの異世界の物語。だが入り口こそ誰もが想像できる形をしていても、その奥に広がる世界はこれぞ作家の腕の見せ所と言わんばかりの仕掛け満載で、一旦入り込んだらもう後にはもどれない。
これがそれぞれに独立した内容らしい2部作の第1弾だというのなら、この物語で親しくなったダーク家のみんなやデウカリオン様に再び会うために、来春発売予定の第2弾も、すでに「買い」は決まっているのだ。
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ダイアナの作品のハチャメチャなほうのタイプの本
よくもこういう設定をおもいつくなと♪
文庫本で楽しめるなんて♪
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毎年、魔法世界ダークホルムには、「闇の主」を倒すツアーに参加する観光客が大量に押しかけてくる。そのための多大な負担にダークホルムの人々は耐えかねていた…。
という、奇想天外な設定。お話がうまい!!
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エルフやドラゴン、魔術師にシーフ、傭兵達のいるファンタジー世界ダークホルム。
そこを、別の世界からやってきたチェズニー氏が観光地化してから40年。
毎年悪の闇の君が選ばれ、観光客の巡礼ために冒険物語を演じさせられつづけている。
チェズニー氏には魔物がついているらしく、ダークホルムの住人達は強制的に戦いをやらされ、町は荒れ果て、本当の死者まで出ている。
しかし、ついに対抗するため、魔法大学の学長ケリーダは手段を考える。
神託によって選ばれた今年の闇の君は遺伝子工学魔法以外はてんでダメな魔法使いダーク。
彼と彼の家族、そしてダークホルムの運命をかけた巡礼が始まる!
という感じ。
D&Dな世界の人々は、現実世界の人間達にこんなに苦労させられている、というのを書きたかったのかな。
名作ゲーム『MOON』とちょっと似てるね。
面白かったんだけど、キャラクターが多すぎて今一つキャラクターの書きこみが足りない気がする。。
ジョーンズ特有の気違いじみた子供たちも出てこないし。気違いじみた競走は面白いけど。
前半はこの壮大なファンタジーごっこの準備、後半は観光客達の様子、という二部構成。
これはもっと書いて、上下巻の方が面白かったんじゃないかな。
ただ、それを補うのがダークの子供とも言える5匹の喋るグリフィン。
これがかなりかわいい。どうやら、2巻はこのグリフィン達の話の模様。これは楽しみ。
ファンタジーとしてはそれなりだけど、ジョーンズものとしては一味足りない。
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ハウルが公開されましたね。
原作者のダイアナ・ウィン・ジョーンズさんの著書で、
初めて読んだのが、「ダークホルムの闇の君」でした。
「グリフィンの年」は、その続編です。
"魔法世界が観光地"で、"魔法使いや吟遊詩人は雇われ出演者"
という設定は、どこから思いついたんでしょうか、
とても面白かったです。
読み始めはとっつきにくい文体に感じられ、
入り込むまでに少しかかりはしましたが、
テンポの良い展開で、中盤をすぎるとどんどん読めました。
このシリーズに満足して、「ハウルの動く城」も読んでみましたが、
個人的にはそこまで はまる事はなかったです。
映画はまだ見ていませんが、人気なようですね。
ダークホルムの方が、面白いとおもうんだけどなぁ・・。
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ひたすらおもしろかった!
D.W.Jらしい、最後にばたばたっと詰め込まれているパターンで、その勢いがまた良し。
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DWJの作品の中ではダークホルム二部作が一番好き。自己中心的かつ魅力的な人物満載の世界が本当に楽しい。
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思いっきりファンタジー。でもやっぱり現代とリンクしているのがジョーンズだなー。
ファンタジーの世界を観光地に!という発想はおもしろい。
グリフィンとか、よく知らないので、どんな外見だろう?? とずーっと思いながらキットのせりふを読みました。どんなのだか調べてみよっと(遅いよ)
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DWJの中で一番好きなシリーズです。これと、クレストマンシーが好き。
もう、最初世界観に馴染むまでは少し辛いですが、馴染んだら一気に引き込まれて読み通してしまいます。キットとブレイドのコンビが大好き!家族の絆が目に見えるのもなんとも言えないです。
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何がおきているかずーーーっとわからなかった!ジョーンズらしい超重層性。
ディズニーランドへの皮肉がこもってる気が・・・(笑)
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『ハウル』の原作を書いたダイアナ・ウィン・ジョーンズさんの作品。RPGの舞台裏を見ている様で面白いです。
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魔法の使えない世界から、魔法の存在する世界への旅があったとしたら…受け入れる側の魔法の存在する世界は大変なようです。ダーク一家の一男一女5グリフィンの兄弟たちの成長ぶりも頼もしい。
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ファンタジーのが好きで、かつゲームが好きな人にはかなりお勧め。魔法の世界に旅行が出来たら・・・。魔法世界側のお話。
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異世界からやって来る観光ツアーに、辟易している魔法世界のダークたち。読むと、RPGに夢中になって敵を雑魚扱いしたり、ダンジョンを片っ端から制覇しまくったりしている我々が、卑しく思えてくる(笑)。
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作者の代表作の一つと言えるでしょう。
ダークホルムは魔法使いの住む世界。
ここ40年もの間、人間界のチェズニー氏との契約に縛られ、半ば乗っ取られたような状態となっています。
チェズニー氏の主催する観光旅行のために、魔法のアミューズメントパークとして、人間の目の前でRPGのような色々な危機を演じて楽しませなければならないのです。
闇の君とは、その旅行のために毎年選ばれる目玉(ボスキャラ)のような存在。
魔法大学の総長ケリーダは、魔術師ダークに白羽の矢を立てます。
新種の生き物を作ることにかけては天才だが、ミスも多く、田舎暮らしが性に合っているダークは大困惑。
ダークの妻は美人で有能ですが仕事で出張しがち、息子のブレイド少年は観光客の添乗員を任され、大奮闘します。
ダーク一家のグリフィン5匹もそれぞれの個性を生かして楽しく活躍します。
じつはチェズニー氏との契約にはある秘密が…
ハリー・ポッターを読み終わってしまった10代の人や、ハリー・ポッターにはすぐ入れないと感じている大人の人にもオススメ。
大勢の登場人物が終盤一気に大団円へと向かう力業。
あまりにもモチーフが多すぎて、一つ一つについてはゆっくり描写している暇がない、という所はありますが。
風刺の効いた設定と元気が出るような大人っぽさは、ダイアナ・ウィン・ジョーンズならではです。