日本の鉄道なるほど事典 みんなのレビュー

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投稿者：旭文明　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

鉄道史から最新キップ情報まで。１２０項目に分けて実益話を載せている。
特に興味をひいたのは５章と６章であった。
第１章 新幹線のなるほど。
第２章 駅と路線のなるほど。
第３章 わが国鉄道史のなるほど。
第４章 ダイヤのなるほど。
第５章 楽しい汽車旅のなるほど。
第６章 きっぷのなるほど。
第７章 鉄道を支えるなるほど。
第８章 新しい潮流のなるほど。

　第５章の中の「汽車の旅のスパイス、駅弁」。現在駅弁は、コンビニ、フ
ァーストフード、デパ地下の店など強力な競争相手と競合にも打ち勝つべく、
レベルアップを図りながら昼時の時間帯で販売している。私が食したなかで
は、今日でも人気がある、横川駅の「峠の釜めし」の味は忘れられない。
本書では熊本県八代駅で立ち売りしている「がらっぱ弁当」は税込み６５０
円と手頃で大変美味しいと推奨しているので一度は食してみたいと思う。ス
ピードアップで停車時間が少なく、立ち売りの姿が殆んど観られなくなった
ことに一抹の寂しさを感じる。

　第６章には、企画きっぷプランが載っている。企画きっぷには「往復タイ
プ」「フリータイプ」「回数券タイプ」がある。プランに合えば得になるも
のがほとんど。私は夫婦で京都に行くプランを立てていたところ、「京の遊
々きっぷ」往復タイプが載っていた。のぞみ号を利用して２８４００円、
「通常往復、東京ー京都２８３８０円」ほぼ同額だが、京都市営地下鉄や市
バスに一日自由に乗り降りできる「京都観光一日乗車券」がついているので、
市内観光に大変役立つ、得だと思うので利用したい。

　「日本の鉄道」とあるのに、ＪＲのことばかりで、私鉄のことが書いてな
いのが残念だ。なぜなら私鉄の「フリープラン」のきっぷで大変得した経験
があるから。著者がこの本の感想を基に次回作を発行したいと述べているが、
他社より一寸先行く情報、実益を期待している。