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紙の本
強気で自信家のヤリ手編集長
2009/05/06 17:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
原作付き作品かと思ったが、よくよく見れば『原案』なので、アイデア(設定)を元に作者が描いた全10話の単巻作品である。主人公でありヒロインでもあるゴシップ週刊誌編集長【桐生千景】がまさに身体を張っているが、最初の2話はどちらかと言うと部下がやらかしたミスの補填である。この部下【柿崎まさと】がいかにもなダメ社員なのだが、なかなか憎めないヤツでもある。千景の逆鱗に触れては叱られるのだが全然へこたれない。この2人のやり取りが可笑しくて、本作のコメディ部分を担っている。このコメディ(千景の「お気に入り」クンなのにラヴコメにはなっていなくて少し残念)の要素や、気が強くて自信家な千景の性格などは、今までの艶々作品ではあまり見られなかったところかもしれない。その後は千景の後輩【佐倉美樹】も出てきて仕事で対抗意識を剥き出しにしたり情交シーンに華を添えたりする。仕事もカラミも自ら主導する女王様な千景だが、第8話から始まる最終エピソードで主導権を奪われる。取材での訪問先で巧みに誘導され、骨抜きにされて一度は完全に堕ちてしまう千景。昼夜を問わず何日にも渡って激しく責め立てられる、作者お得意の「延々と続くいやらしい情交描写」である。千景自失のピンチなのだが、ここにきてまさとの最初で最後の「漢」な頑張りが出て、ご褒美も貰える結末を迎える展開である。実質的には6エピソード(第1話~第4話までは単独、第5話-第7話と第8話-最終話が続きモノ)の作品だが、なかなか面白くて楽しめたし、できることならば続編を希望したい作品である。
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