紙の本
怪談ジャンキー
2003/03/21 23:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夜子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
例えば「百物語」という形式がある。
隔絶された空間を演出し蝋燭を100本灯し数人で車座になって順に恐い話を演じつつ蝋燭を吹き消していく。そして100話語り終え最後の蝋燭が消された時、怪異が起こるという。
だが、彼の語る怪異には終わりがない。まるでそれは呼吸する都市のようでもありまた、滅びと復活を繰り返しつつ進化し続ける近代ホラー映画の怪物のようでもある。怪談とホラー、都市伝説と事件実話。その狭間の闇に位置する恐怖談。
自らを怪談ジャンキーと自負する好事家諸氏にこそ超push。平山ワールドに心酔せよ。
紙の本
シリーズ復活第1作
2003/02/01 18:26
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投稿者:のり - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は,過去に他社で出ていた「超」怖い話シリーズの全新作による,復活第1作です。
怪談ですか?とばかにすることなかれ。他のどんな恐怖小説を読むより,どんな恐怖映画
を見るより,数倍の恐怖を味わうことができます。
怪談マニアだけではなく,すべて人におすすめしたい本です。
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【目次】
まえがき
腐り縁/電話/着信/グランドスラム/変なこと/占有/黒い筋/ワンルーム/停電/離れ/八木山橋/ネックレス/きれいな唄/猫憑き/わからないもの/バルコニー/慰謝/小鳥/友達/背中/タラコ/たいした話じゃないんです/ボート/驚いたこと/蛍/あの日のこと/眉剃り妊婦/ふたり乗り/蠅/楽屋/お守り/なんでも屋/ボッタクリ/嫌な店/キャンプ 二題/板女
あとがき
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実話?怪談集。シリーズ「東京伝説」よりはオカルト・心霊寄り。怖い話が当然基本だけれど、笑えるのやしんみりするのもありますね。
お気に入りは「きれいな唄」。これは怖くないなあ。むしろファンタジック。こんな光景……出くわしてみたいものです。
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2014.01.17
平山さん著の心霊本は、話し手についての説明やグロい表現などの描写に特徴がありますね。小説っぽいです。
嫌いではないですが、脚色されすぎてるのでは?というような違和感があります。
これと言って、怖い!と印象に残る話はなかったですが、『タラコ』は後味の悪い気持ち悪さでした。お墓の刺青って…。
『怖い本』シリーズと違って変な挿絵がなかったのが良かったです。
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FKBシリーズで読んだことがある怪談がチラホラ。
自分の部屋に出たら絶対嫌な黒い筋、猫又になる寸前だったのか?と思ったきれいな唄
珍しい刑事さんの怪談話の蝿・・面白かったです
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小野不由美さんの「残穢」に出てきて気になっていたもの。シリーズで沢山出ていてどれから読むか迷った。
名前だけは知っていたシリーズだけど、取材に基づいた「実話会談」だったとは知らなかった。36本のエピソードが数ページずつ載っている。読み始めて「え?これほんとに実話?」というくらい、凄い話がたくさん。。。
自分自身、幼い頃は何か暗闇に気配を感じたりすることはあったけれど、今は全然そんなこともなくなってしまって「見えない」側の人間なのだと思う。この本も怖いとは思いつつも、どこか現実の話とは思えず淡々と読み切ってしまった。でも「見える」側になってしまったら、この本を読む限り恐ろしいことこの上ないので、一生見えない側でありたい。。。
フィクションと違って、初めから終わりまで全てが語られすぎていないことで生じる「余白」の部分が色々と想像力を掻き立てられて、また違った面白さがあるということが分かった。
一つひとつが数ページで完結するので、長編小説の様に前の出来事を覚えている必要がないのが移動時間・隙間時間に読みやすかった。