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出版社/著者からの内容紹介
本国をはるか離れた中東で流通したオーストリア銀貨.環シナ海世界で広く使用された銅銭.超零細通貨,モルディブ産の貝貨….貨幣と市場の歴史は,謎にみちている.その複雑で多層的な世界を〈非対称性〉という概念を手がかりによみとき,世界史のなかの貨幣現象を根本的にとらえなおす.古代から現代まで,グローバルな視野のもとに提示される,新しい貨幣論.
「MARC」データベースより
貨幣の歴史は謎に満ちている。その複雑で多層的な世界を「非対称性」という概念を手がかりに読み解き、世界史のなかの貨幣と市場を根本的に捉え直す。古代から現代までグローバルな視野のもとに提示される、新しい貨幣論。
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経済関係の本はほとんど読んだことなくて、
こいつもかなり難儀しながら読みました。
短大で経済学かじってなかったら????????で終わってたかもw
かじっててよかった(^^)
おもしろかったです。
貨幣というとジャリ銭みたいなイメージだけど、
庶民レベルでは他の物(日本なら米とか)だったり。
多分その道では常識だと思うんだけど、目からウロコでした。
わからんところは忘れてしまった可能性大w
お金って世の中に存在する量より、
世の中をぐるぐるまわってる量が重要だということは理解できた。
あと、今は現にあるのよりずっとたくさんのお金が回っていて、
「信用取引」という名のもとに「ない物」が動いているんやなあということも。
私の目からみるとすごい不自然。
(ほんまはそうでもないのかもしれんけど)
中国の、質を保って昔のお金も一緒に流通させるやり方は
おもしろいなあと思った。
通貨は昔から国が今作ってるのだけ有効なもんやと思ってました。
私のアタリマエは実は歴史が浅かったんだなあ。
案外「当たり前」なんてそんなもんかもしれません。(09.05.20)
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図書館。
別の本を探したけど見つからず、目にとまったこれを借りてしまいました。(090502)
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[ 内容 ]
本国をはるか離れた中東地域で、二〇世紀初頭まで流通したオーストリアのマリア・テレジア銀貨。
製造コストが額面よりも高い銅銭を発行し、しばしば「良貨が悪貨を駆逐する」事態をつくりあげた中華帝国。
インドで流通した桁はずれの零細通貨、モルディヴ産貝貨…。
日々の営みに欠かすことのできない貨幣。
しかし、その歴史はいまだ謎に満ちており、「貨幣とは何か」という問いは、わたしたちを惹きつけてやまない。
貨幣と市場の複雑で多層的な世界を「非対称性」という概念を手がかりによみとき、世界史のなかの貨幣現象を根本的にとらえなおす。
古代から現代まで、グローバルな視野のもとに提示される、新しい歴史=貨幣論。
[ 目次 ]
序章 貨幣の非対称性
第1章 越境する回路―紅海のマリア・テレジア銀貨
第2章 貨幣システムの世界史
第3章 競存する貨幣たち ―一八世紀末ベンガル、そして中国
第4章 中国貨幣の世界―画一性と多様性の均衡構造
第5章 海を越えた銅銭―環シナ海銭貨共同体とその解体
第6章 社会制度、市場、そして貨幣―地域流動性の比較史
第7章 本位制の勝利―埋没する地域流動性
終章 市場の非対称性
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