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クローン桜ソメイヨシノ。どうして私がソメイヨシノ以外の桜に惹かれるのかが理解できた。でもこの本を読んでソメイヨシノを当たり前のものとして見ずに、もっと大切なものとして見ようと思った。
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【090412】袖すり合うも他生の縁
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― 寿命60年説
水元のさくらを眺めた帰り道に
彼が話した。
ソメイヨシノは、
東京染井の植木職人が交配したさくらで
花弁が退化しているため自然交配ができない。
日本中のソメイヨシノは
接木によって一本のさくらから分化したクローン。
同一の遺伝子をもつ。
その寿命はおよそ60年。
そろそろ全国のソメイヨシノが一斉に枯れるというのだ。
「あぁ、それ、聞いたことある。
確かにサクランボならないもんね。」
― セックス・レス
彼は最近の時代風潮とあわせて語り始めた。
ちょっと飛躍があるなぁ
と、思いながらも
私たちのことも考えた。
私たちはなんだろう。
「自然の摂理なのかな。
人間も淘汰される運命かも。」
― 他生の縁
前世からの因縁。
ささやかな出会いも大切にせよ。
相変わらず説教くさい。
じゃぁ、私たちは?
前世からの因縁?
何なんだろ?
互いに直接触れ合うこともなく
心がつながっているのかも
なんだかはっきりしない。
よく分からなくなるよ。
― 地蔵
駅に向かう途中に
寄りたい寺がある
と彼が言い出した。
「縛られ地蔵?」
一本百円で
願掛け縄なるものを買う。
彼は何を願うのだろう。
荒縄で縛られて
姿も見えない地蔵尊。
境内のさくら
花弁が舞った。
この荒縄のなかに埋もれているのは私だ。
そう感じた。
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一度読んで著者の見解を忘れて、事実だけを思い出すとそれなりに面白い。
途中で誰を対象にしているのか気持ちの悪い論理を滔々と述べてある。
そもそも文章が改行されまくって気持ち悪い。
ともあれ、サクラはソメイヨシノだけじゃないよ。
あれって全部一本の木の接ぎ木だからソメイヨシノ同士の繁殖はないよ。
一年で花見の季節しか興味ないようだけど、弱いから手入れしないと60年で死んじゃうよ。
という感じか。
なぜ桜をこれほど愛すのかという流れだけで書けば良かったものを。
もっとアポトーシスのようなカタストロフィーのような結論を期待させてがっかりさせるところは著者の技量故か。
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その土地のソメイヨシノが一斉に開花する理由がわかった。それは遺伝子レベルで全く同一のクローン桜だから。
よって、開花時期が正確に予測できる。逆に開花予測ができるのはソメイヨシノだけ。
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読書録「日本人は桜のことを何も知らない。」2
編 美しい日本の常識を再発見する会
出版 Gakken
p63より引用
“ しかし、こと植物に関する限り、クロー
ンはめずらしいことでもなんでもないのだ。
私たちは、日常のなかで、すっかりなじんで
いる。”
目次から抜粋引用
“ソメイヨシノ的なる国
はやすぎる生長、はやすぎる死
日本人とサクラ史
サクラの植物学
サクラに愛を込めて”
日本の春を楽しませてくれる、サクラにつ
いてのあまり知られていない事実を記した一
冊。
ソメイヨシノ寿命60年説についてから花見
の非日常についてまで、訥々とした感じで書
かれています。
上記の引用は、植物のクローンについての
一節。
ソメイヨシノはクローン植物で、一本一本に
個性が無いなどと、サクラ愛好家からは言わ
れているそうです。何にでも文句を付けて、
人より優位に立とうとする人は、どんな分野
にでもいるのでしょうね。
クローンという言い方をすれば、科学技術を
駆使して造られた物のような印象を受けてし
まうかもしれませんが、栄養繁殖でしょう。
植物だけでなく、アブラムシなども単性生殖
するようですし。
結局寿命が60年と言われていたソメイヨシ
ノは、どの程度寿命を迎えたのでしょうか?
2003年の出版ですので、この説にも答えが出
ている頃ではないかと思います。
少し検索してみたけれど、結局はっきりしま
せんでした。
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ソメイヨシノは接ぎ木で増やしているので、「クローン」だ、ということは知っていた。
その他、接ぎ木や種芋で増え、いわゆるクローン というのが植物の世界では多い、というのも知っていた。
でも、全国のソメイヨシノが全部、元は同じ木のクローンで、
だからこそ一斉に咲く 以下、確かに知らなかった。
寿命はおよそ60年
そろそろ全国のソメイヨシノが一斉に枯れる
土の微妙な養分バランスのせいで、同じところに代わりのを植えるわけにもいかない
土壌改良も難しい
⇒一斉に全滅?!
たまたま図書館の特設コーナーでみつけた本。
2003年発行なので、13年前の本。
技術革新とかないものか。
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軽く読みやすい。
現在日本の桜の8割を占めるソメイヨシノ。個性を主張しない、場所を選ばない、成長が驚くほど速い。
でも人間によって作られたので手入れが欠かせないことはあまり知られていない。
サクラの名所を何百年も続けるのは大変な手間と費用がかかる。他にも山桜とか精神論とか幅広い。
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日本の現在の桜の8割は「ソメイヨシノ」、その寿命は短く60年。接ぎ木で育てられたもの。葉が出る前に花が咲き揃う。一方、昔から絵画や歌に詠まれてきたのは「ヤマザクラ」、秀吉、吉宗、西行、本居宣長・・、愛したのは「ヤマザクラ」。遠山の金さんの桜吹雪はソメイヨシノだけれど、彼が活躍した時代にはソメイヨシノはまだなかった。(遠山の金さんの桜吹雪はうそ)ヤマザクラが一番美しいのは朝。朝つゆが残っている時間。サクラはすべて下を向いて咲く。だから、花の下にゴザを敷き、仰ぎ見るのが花見だそうです(^-^)
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著者はソメイヨシノに親でも殺されたのだろうか。ソメイヨシノにだけやたらと敵意が感じられる。そして自分以外の人間をすべて無知な日本人として大きな主語で話すので、終始人を見下している印象を受ける。