「捨てる」より「儲けろ！」 ネットオークションで賢い整理術 みんなのレビュー

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：オオトリさま　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ニュースステーションでおなじみ経済をわかりやすく解説する事で定評のある経済アナリスト森永卓郎さん監修のネットオークションの基礎知識から活用法。ちょっとだけ上級編までを読みやすくまとめてあります。

パート１は「達人」森永さんが、なぜネットオークションを始めたか？からコレクター半生記・オークションでの失敗談など。

コレクター仲間は共感を呼ぶかも知れないが、興味の無い人間には爆笑のエピソード満載の読み物としても楽しめる物となっている。
森永さんは東大卒で数々の有名企業を渡り歩き、いわゆるエリートなのに庶民感覚を失わない経済アナリストだと尊敬していたが、
「４０種類以上のコレクター・アイテム」を持ちこれだけ収集すれば、エリートとはいえサラリーマン。普段の生活は車はカローラ・１０００円焼肉食べ放題に１００円回転寿司になるのが当たり前。
コーラのオリジナルグッズ欲しさに自動販売機横のゴミ箱を漁ろうか真剣に悩んだり、グリコのおまけの金型を嬉々として手に入れ、重いし邪魔だし、つまずくと痛いしで、家族に大顰蹙を買っている話など、優秀な経済アナリストのイメージがガラガラと音をたてて崩れていく話が満載です。

後半はビッダーズ代表・南場智子さんとのインタビューとオークション実践編。
ヤフオクの手続きが写真付きマニュアル本のように書かれていて、これからオークションに参加したい人にはとても参考になると思います。
オークションの命。上手な出品写真の撮り方は元新聞記者のご尊父伝授の方法を、手持ちの道具で上手く実践できるように解説されています。
よくあるトラブル集やトラブル対処法などもあり、オークションに興味のある人には必読の本だと思います。

森永さんの夢は森永ミュージアム建設で、只今手頃な物件を探しているそうなので、維持費のかかるハコモノをもてあましている自治体の方も必読かもしれません。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：担当編集者・森田浩志　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　本書は、1兆円市場へ急成長するネットオークションを使って、「不要なモノを整理しながらお小遣い稼ぎをしよう」と提案するユニークな本です。
　“グリコのおまけの金型”や“アイドルのパンフレット”といった商品。これらは、一昔前にはほとんど価値がありませんでした。しかし、“ネット”という武器を手に入れたことで状況は一変します。ネットはこうしたマニアックな「ニーズ」を瞬時に探してしまう特殊技術を持っていたからです。そしてネットの急激な発展は「ネットオークション」という誰もが気軽に参加できるマーケットを誕生させました。
　本書は、マニアックな商品のコレクターであり、ネットオークションの達人でもある経済アナリスト森永卓郎氏の監修の下、ネットオークションを使って、有効的に「モノを整理しながら、お小遣い稼ぎも出来る技術」を豊富に紹介しています。
　その不用品、捨てるのをちょっとだけ待ってください！　あなたのその不用品を必要としている人が、必ずどこかにいるはずですから。
　本書を読めば、その「不要品」が「お小遣い」に変身すること請け合いです！

森永卓郎（もりながたくろう）1957年生まれ。80年東京大学経済学部経済学科卒業。同年日本専売公社入社。その後、日本経済研究センター、経済企画庁総合経済局、三井情報開発総合研究所を経て、現在はUFJ総合研究所経済社会政策部部長兼主席研究員。テレビ朝日系「ニュースステーション」などのレギュラーコメンテーターとして活躍中。主な著書に「日本経済-最悪の選択」（実業之日本社）、「日銀不況」（東洋経済新報社）、「日本経済暗黙の共謀者」（講談社）、「紳士と悪女の経済学」（日本経済新聞社）など多数。