紙の本
A:こういう本と、時々出会えるから。
2003/07/11 17:46
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投稿者:3307 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、好青年がキュートな女の子に
耳を引っ張られて引き回される恋愛コメディです。
また、日常の謎系ミステリでもあります。
探偵は、ビル清掃のプロ。それも10代の女の子。
たった一人で、ビルを丸ごと磨き上げる達人は、
人間模様を手がかりに、オフィスの謎を解き明かします。
『日常の謎+恋愛コメディ』というジャンルの
一つの完成形。それが本書です。
一見使い古された材料や手法も、そこに近藤さんの
世界観が加わることで燦然と輝きを放ちます。
それを支えるのは、高い筆力。
各章とも毎回短い枚数で語り切っている点からも
近藤さんの腕の確かさがうかがえます。
そして、この独特の読み心地が生まれました。
・優しい余韻が心に残る「ダイエット狂想曲」
・悶絶必至な勘違いキャラが醜い「シンデレラ」
・絶品な仕上がりの「史上最悪のヒーロー(最終章)」
そんな短編に手を引かれて一気に読み終えた本書は、
近藤作品を決定的に好きにさせてくれました。
だから今なら、こんな質問にも確信をもって答えられます。
Q:どうして本なんか読むの?
紙の本
人間関係もクリーンにしてくれるキリコちゃんに拍手!
2003/04/09 23:56
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投稿者:山村まひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
先に読まないといけない図書館本があるのに…あるのに…どうにも気になって「ちょこっとだけ」と思って手にとったのが運のツキ。一気にラストまで
(^^;)。
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オフィスの清掃員と言えば「おばちゃん」と相場が決まっているようなものですが、新入社員の大介くんが働くオフィスの清掃員は、なんと十代の女の子!
綺麗に日焼けした肌、身体にぴったりフィットしたTシャツにミニスカートを身につけ、赤茶色にブリーチした髪をポニーテールにして、耳にはいくつものピアスをぶら下げた、誰が見てもミスマッチなキリコちゃん。
でも、掃除の腕はピカイチ。オフィス内を常にクリーンに保つべく、今日も誇りをもって、軽やかなフットワークでレッツゴー!
机の上から紛失した書類の謎、派遣社員の奇妙な振る舞い、ロッカールームの泥棒、切り裂かれたぬいぐるみの謎、保険外交員の謎の墜落死、などオフィスのさまざまな騒動を、清掃員ならではの立場と情報網を利用して、キリコちゃんが解き明かして行く、連作ミステリー。
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謎を解いて犯人を指摘するだけでなく、なぜ事件は起こったのか、犯行の動機も含めて推理し、これからどうすることがみんなにとってより良い結果をもたらすのか…というところまで考えて「心の清掃作業」までやってくれちゃうキリコちゃん。
キリコちゃんに徐々に惹かれてゆく大介くんなのですが、第7話では二枚目社員のライバルまで現われます。
「2人の行く末」を暗示させて終わった7話までは「週刊小説」に掲載されたもので、このあとに書き下ろしが加えられていて、これがまた素敵な最終話に仕上がっています。
「日常の謎」系のミステリが好きな方には、お薦めの1冊。
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オフィスの清掃員キリコが謎を解く短編連作。
最終話は書き下ろしだそうだけど、これは賛否両論ありそう。
私はちょっと蛇足な感じがしました。
でもこの終わり方が好きな方も多数いると思います。
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面白かったです!私的にはかなりヒット!
本格ミステリーとかでは全然ないけど、話の流れとか読みやすさとかすごい楽しめて読めました。
読み終わった後、無性に掃除がしたくなった(単純( *´艸`)∴ブ・・)
シリーズ化とかされたら絶対読みたい!
でも、最後の書き下ろしを読む限りそれはなさそうだけど・・・
推理、推理!してるのもそれはそれで面白いけど、キャラの会話を楽しんで、気楽に読めるこの本は、娯楽という意味ではとてもよかったです。
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すらすら読めてわりと面白い。
キリコちゃんが事件を解決するのは楽しく読めるが、キリコちゃん自身の話になると、少し重く感じる。
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080127貸出。080209読了。
ありきたりのオフィス物っぽい。けど、こういうべたべたなのもいい。
掃除のおばさんではなくお姉さんにしたのが効いてるのかな。
キリコって名前もいいな。
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会社の清掃員が、そこで起こる事件の謎解きをする連作。確かに掃除をするとその人の精神面をある程度推測することは可能だろう。
ファッショナブルで若いキリコがてきぱきと掃除をこなして様が小気味いい。
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キリコちゃんシリーズ第一段。
三巻→二巻と遡りながら読み始め、やっと初巻に辿り着きました。
やーっとキリコちゃんの置かれた状況の謎が解けました!(ひとり大ドンデン)
これで二巻に繋がるわけねー。なるほど。
当然だけど、やっぱり一巻から順番に読んだ方がよかったかな。
どこから読んでも面白いことには変わりないけど。
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勝手な想像ですがこの近藤さんはきっと可愛い女の子が
...好きなんではないでしょうかね。
今作の主人公の「キリコ」さんもそんな女性から見た
可愛くて強い女の人を描いているような気がします。
途中まではよくある日常の中の謎とそれに
関わる人間関係のちょっといい話しかな...と思って
身構えることなく読んでましたが...。
最終話に来て急展開! 予想外の展開に弱くなった
涙腺が非情に危険極まりない状態でした。
見事に騙されて、泣きそうでした。
これってシリーズ作品なんですね? ブックオフの
100円コーナー探す楽しみが増えますた。
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これは気に入りました! おもしろかったー♪
ぴっかぴかの新入社員、梶本大介は、オペレータールームに配属になり、社内の清掃作業を一人で完璧にこなすキリコと親しくなる。
キリコは、17、18歳くらいで、<赤茶色にブリーチした髪を高い位置できゅっとポニーテールにし、耳には三つも四つもピアスをぶら下げている>。
このキリコちゃんが、サイコーなんである。
社内で起こるさまざまなトラブルの謎を、清掃作業員ならではの視点から見ることで解明していくのだ。
しかも、清掃作業は仕事として仕方なくやっているわけではなく、心から好きで、楽しく取り組んでいるのがいい。
キリコがわけあって不在だった時期は、代わりに掃除のおばさんが来ていたものの、彼女がどれだけ完璧に磨き上げていたか、また彼女がいないことがどんなにさびしいことか、社員たちは痛感する。
読んでいるこっちもすっごくさびしかった。
この作品、シリーズ化されていて、2冊目が出ている。そちらもぜひとも読むつもり。(2006.1.21)
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……そういえば私には長い間、「天使」が舞い降りてきていないなあ。そろそろ来てほしいところなんだけれど、まだ当分、来そうにないかも。舞い落ちるのは埃ばかり。はぁ。
というのはさておき。どちらかといえば「日常の謎」的なミステリ短編集。ただしそこにはうんざりするほどに「悪意」や「歪み」が存在しているので、かなり重い。「ロッカールームのひよこ」「シンデレラ」あたりが特にそう。しかもこのあたりの「歪み」ってのは、異常心理などとは違って、単なる「価値観や考え方の相違」であったりするので、余計重苦しい。それでも悪い後味では全然なく、一冊通しで読み終えると爽やかな気分になれる。かなりお勧め。
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掃除から手がかりを拾っていくのは確かに有効。
優柔不断な大介と頭脳明晰なキリコの凸凹コンビは読んでいてわくわくした。
ダイエット狂想曲とか心のしまいかたとか、結構身近なテーマだと思った。
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(収録作品)ロッカールームのひよこ/オペレータールームの怪/ピクルスが見ていた/ダイエット狂想曲/桃色のパンダ/シンデレラ/史上最悪のヒーロー/心のしまい場所
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清掃作業員キリコと新入社員大介の日常の謎的ミステリー。
設定も見たことないし、一つ一つの謎もよくできているけれど、全体的にほわっとした印象で、ハードな感じが好きな私の好みではないかな。
今時こんなぬるい会社あるかとか、掃除したら服汚れるよとか、変なトコが気になってしまった。
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あんまり人が死なない、日常系ミステリー。
掃除の女の子がキリコちゃんみたいな可愛くてクールな女の子だったら、そりゃやっぱり驚きだよね。
オフィスのごみ箱や、毎日掃除しているからこそ見えてくる真実がある。
キリコちゃんの言うとおり、ごみ箱に入ってしまったものはもう関係ないって思いがちだよね。
でもそれは僕が捨てたものだという認識を確かに持っておかないといけないのかもしれないな。
僕はお掃除が嫌いだし、あんまり部屋も綺麗じゃないけれど
僕にとって住みよい家は今の家だ。
それはこの家に引っ越してきてから掃除ってものを少しは意識するようになったからかなぁなんて思ったり。
続編も借りてあるので、そちらも楽しみです。