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p61“もちろん、計画の策定はあまり楽しいことではないし、それによって計画を実行する時間も奪われてしまう。しかし、それでも企業は計画を策定する必要がある。ある人物は次のように述べている。「もし計画を立てることに失敗したなら、それは失敗するための計画を立てていたも同然なのです」。正式な計画は大企業や中小企業、また新しい会社や成熟した会社を問わず、あらゆるタイプの企業に多くのベネフィットをもたらす。 計画策定のプロセスも計画自体と同様に重要なものである。計画策定を行うと、何が起きたのか、何が起きつつあるのか、何が起き得るのかについて、経営者は体系的に考えるようになる。また会社の目的や方針が明確になるため、企業活動をより適切に調整することができるようにもなり、事業活動をコントロールするための業績基準がさらに明確になる。たとえ計画を策定しても、変化のはやい環境では役に立たないという主張は意味をなさない。実際はその逆なのである。確実な計画により企業は変化を予測して素早く対応できるようになり、急激な展開にもより万全な体勢を準備することができる。このように、計画は優れたマネジメントの本質的な部分となるのである。”