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個人的にはシリーズで一番好き。ラトヴィアという国、自由のために戦う人々の姿が熱い筆致で描かれている。フィクションではあるが、ついこの前までこのような状態だったリガの街に、いつかは訪れてみたい、そう思える作品。
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瓦解する共産主義。バルト海東岸のラトヴィアで暗躍する冷たい権力闘争。不確実な自由のため戦い続ける市井の人々。
海岸に流れ着いたゴムボートの中に高級なスーツを身にまとった二人の男の射殺死体。調査を担当する田舎町イースタの刑事ヴァランダーは、思いもよらない形でスウェーデンからラトヴィアへ国境を越えた事件の主役を演じることに。諦観漂う警察小説の前半から想像もできない展開が待ち受けております。抑えきれない恋心。そのギリギリの踏ん張りに魅せられました。
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2011年1月17日(月)、読了。
途中、『一九八四年』(ジョージ・オーウェル)の世界を思い出した。
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2作目もスウェーデンの田舎町を舞台にしているのだろうと思ったら大間違いでした。政情不安の続くラトビアへ。いつも誰かに見張られている、密告される怖さを感じました。推理小説というよりスパイ小説を読んでいるようでした。
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スウェーデンの小さな田舎町の刑事ヴァランダーが、ラトヴィアに飛ぶ。国境を越え、思いも寄らぬ大きな事件に深入りしていくことになる。人気のスウェーデン警察小説、<刑事クルト・ヴァランダー>シリーズの第2弾。この作品の面白さのひとつに主人公ヴァランダーの設定がある。 ・太り気味。ストレス。警察を辞めたい。 ・オペラ好き。 ・味気なく思っている一人暮らし。 ・逃げられた妻にまだ未練がある。 ・娘のリンダとの意思疎通が上手くいかない。 ・年老いた父との確執。 ・ファストフード中心の食生活。 ・深酒しがち。 ・初めて出会った女性に惚れっぽい。さらに、この第2弾では同僚で親友だったリードベリを亡くしていた。仕事に対して真摯であるが、与えられた領分を逸脱するほどではなかった。ところが今回は、ラトヴィア警察から捜査協力を要請され国境を越えることになったのだから意外だった。スーパーヒーローでない、冴えない中年刑事が、一目ぼれの影響も大きく、命を懸けてまでの捜査に向かうのかと驚きつつ、興味を惹かれていた。主人公ヴァランダーの性格は、日本男性のかなり多くが共感を持つかもしれないと思った。
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スウェーデンの警察ものミステリのシリーズ2作目。
田舎町イースタの警部クルト・ヴァランダーが主人公。
妻に去られ、それなりに落ちついては来たが、警察の仕事に疲れて、転職を考えているのだったが…
今回は、ラトヴィアという異国が主な舞台に。
バルト三国の一つで、ソ連解体の時期に大揺れとなって、荒廃していた。
スウェーデンはそう遠くはないのだが、体制が違うため行き来は滅多にない。
救命ボートで流れ着いた死体は二人が抱き合うように乗せられ、高級なスーツを着ていた。
何の印もないボートがじつはラトヴィアの物だったようなので、合同で捜査することになるのだったが…
たった一人で訪れた警官リエパ中佐は、言葉もなかなか通じない。ヴァランダーと下手な英語でやりとりする。
地味だが優秀なことを、互いにすぐ理解し合うのだった。
ところが…
逆にラトヴィアの首都リガを訪れたヴァランダーは、制約の厳しい街に違和感を覚える。
決められたホテルに泊まり、待遇は良いが、ホテルの往復にも見張りが付いている様子なのだ。
リエパ中佐の妻バイバが、こっそりホテルを訪れ、何かを告げようとする。
何が起こっているのか?
ヴァランダーはこれまで何も知らなかったと痛感することに。
スパイ物めいた異色作だが、ヴァランダーの人生に大きな変化が訪れるので、じつは見逃せない作品でした。
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リビアの騒乱を見て、なんとなく読みたくなって再読。
ヴァランダーに似つかわしくない派手な展開の事件で、こんなに元気なときもあったんだっけとしみじみ。
緊迫した事件の最中なのに恋をしたり、生理的欲求に負けてみたりなところはやっぱりヴァランダーなんだよなあ。
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スウェーデンの警察小説クルト・ヴァランダーシリーズの第2作目。
今回の主な舞台はラトヴィアの首都、リガ。
地味!地味!とさんざんレビューで書いた前作と違い、事件の規模やヴァランダーの行動がとても派手でした(笑)
恥ずかしながら政治的背景の知識に乏しく、深く理解しながら読んだとは思えないんですが、スパイものというか、政治サスペンスというか…。
主人公は「やっぱりヴァランダー」なので、そういった部分のテイストは同じなんですが、不思議な感じでした。
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ヴァランダーシリーズ2作目。1作目はフロストみたいな感じだったが、2作目は全然違う。ミステリーというよりサスペンス物。今回のほうがテンポもあって面白かった。
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私の評価基準
☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版
☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも
☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ
☆☆ 普通 時間があれば
☆ つまらない もしくは趣味が合わない
2012.11.22読了
面白かったけれど、ご都合主義だね。
それと翻訳が、原文を読んでいる訳ではないが、ちょっとアレかな。
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たまたま流れ着いた死体を乗せた救命ボート。捜査に当たったスウェーデンの田舎町の警部が独立前夜のバルト三国を舞台に陰謀に挑むと言うストーリー。前半は静かにリガの暗い雰囲気の中ストーリーも淡々と進むが、後半以降は突然火薬の匂いたっぷりの潜入劇に早変わりする。惚れた弱味とは言え、その行動力は読んでいてもちょっと無理があるような感じがした。ただどこにでも見張りが付いている旧共産圏の重い空気はよく出て、ある意味貴重。
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ヴァランダーシリーズ2作目。いきなり2作目で海外出張。ヴァランダーは冴えない中年なので、ヒーローのように活躍するわけでなく、ほんとに生傷が絶えない。むしろこっちがリアルだよな。でも、スウェーデンが大陸にある国で、近隣にはまったく違う主義の国があって…という様子がよくわかる。この点でも興味深く読んだ。
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北欧警察小説第二弾。海岸に流れ着いたゴムボート。中には二人の男の射殺死体。スウェーデンとラトヴィアで展開される国際的謀略。物語的には第一作の方が完成度高いものの、主役のヴァランダー刑事は前作以上に魅力的。惚れっぽくて愚痴ばかり、でも愚直に突き進むその姿。ラストのやれやれ感がたまりません。次作も楽しみ。
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刑事ヴァランダーシリーズの第2弾。海岸に打ち上げられたゴムボードに、2人の男性の射殺死体が。調べてみると、かれらがラトヴィア人だということがわかり、ラトヴィアから捜査官がやってきた。。。
バルト三国の独立運動、ソヴィエト崩壊の時代背景を書いた時代小説と言えるかも。小難しい話が多かったが、相変わらずのヴァランダーのちょっと情けない中年ぶりが、小説の良い味わいになっている。
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のろのろした警察小説からスパイ小説もどきに進展する様は、
進展、などといった生易しいものではなく、
スーツをきた普通のサラリーマンが、
いきなり歩道で駆け出したかと思ったら、ジャンプして空中で体を二回転半ひねって着地したような違和感と唐突感だ。
しかも、そこに恋愛までからませるとは、
そのてんこ盛り加減が前作から続くこのシリーズの特徴なのかも。