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相変わらずぶっ飛んでますね。
意味のわからないところもたくさん。
でもなんか興味がわく。
それは、渋谷と携帯という身近な存在があったからかもしれないな。
すり鉢の底の渋谷駅、かぁ。なんかわかる気がするかも。
稀薄になっていく現実
でもそれが現実なら人間は慣れていく
慣れられなかった正常な人間はキチガイになって
なんだかちょっとせつなくなった。
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すごいスピードで読み進めた一冊。本当に一気に読んだ!かなり、好き。
主人公のミミのような強さに、憧れを抱いた。「精神と肉体のバランス感」は、生きるにあたって非常に重要視をしている、求めているものだからだ。
精神科医の医師の言葉の深さを読む。これは、精神科という箱(=病院)内が、信じられないほど時間の流れが緩く余りにも優しすぎる空間だということを、私が知っているからなのか昔お世話になった主治医と少し重ねてしまった。。
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せっかくの壮大なテーマが尻すぼみになってがっかり。もっと膨らませたらおもしろくなりそうなのに。謎の教授も単なる小物で拍子抜けした。
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病みは闇 俺の中に相手に似たモザイクがあると、それが共鳴反応してしまうんだ。
感情こそが人間の源泉である
ホツレとムスバレは同時に起こる⇒既成のシステムは崩壊し、人間はまったく新しい情報処理の方法を手に入れる
だって世界はモザイクなんだから
人間は世界の特異点
世界レベルの共鳴現象が起こり、共鳴的な彼らは世界を浄化する
今、生きていて良かった。考えることも出来ず、感情も持てず死んで行く人々もいるのだから。
やっと春樹から離れたのかもしれない。
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"「移送屋」の仕事をしているミミ。
彼女には精神病の患者を理解する能力がある。
しかし移送途中、正也が逃亡する。
「渋谷の底が抜ける」というメッセージを残して。
捜索の途中、渋谷の若者の間で流行るチェーンメールの1つに救世主救済委員会というあやしげなメールを見つける・・・。"
精神病者は果たして本当に異常者だろうか。
誰が異常で誰が正常だろうか。
ほかの人に見えないものが見える、その能力を持ってうまれた奇跡をこのよの中は全て「異常」にしてしまう。
この本を読んでいて、わからないことがあった。
ミミの気持ち。
ミミの視点から書かれているからわかるような気もするのだけど、さっぱりわからない。
多分作者もわかってないんだろうなと思った。
それと対照的に、「異常」と呼ばれる人々や正也の気持ちは痛いほど伝わってくる。
作者自身、正也側の人間なんだろう、
そして今も、ミミのような存在を求めている。
そんな気がする。
この本自体は心の闇を、何も解決してくれない。
でもここではないどこかへ行きたい人、
心が違う場所、違う世界を求め続けている人は
読めば少し、楽になるかもしれない。
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正直、ちょっと後半私には意味分かりませんでした・・・。
SFの知識のようなものが必要かもしれません。
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実は出版当初に一度読んでいたけれど、田口ランディの著書だということすら憶えていなかったことに今回気づきました。
三部作の完結編と言われているけれど、これは他の二作とは少し異質と感じました。ただ、本の一日の出来事を中心に据えて、記憶が行ったり来たりする手法にドキドキさせられて一気に読ませる力はものすごかったです。
「出会い」は起こるべくして起こるものであり、人間の直感脳力はすごい。亡き父親の元同僚だった精神科医のもとで看護師として働いたのも、出会うべくしての出会いであるし、またミミを移送屋として雇い、正也の担当にしたのも社長の直観力。もちろん創作上のことではあるけれど、私たちは実はそういう中で生きているのではないかと素直に思わされました。
そういうところからも、正也の言動のように「狂気」に見えることでも、そちらの方が実は正常ということもあるのだろうと、真に素直に感じられました。
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電波系シリーズ3作目。
シリーズの中では一番興味深く読んだ。おもしろかった。
主人公のミミや正也のように、実際にこう感じて生きてる人は少なくないんだろうな。描かれていたように精神科に連れて行かれる人も多いのだろうけど。
たしか精神科の実習は2週間くらいだった。実習の後半には、患者の影響を受けている自分が怖いと思ったし、誰でもいつでも、この世で普通じゃないと言われてしまう存在になるんだなと感じたことを思い出した。
私も、ついこの世は一つの時間しかないように感じることが...感じると考えもせず、ただ当たり前のように過ごすけれど、違うのかもしれない。SFの世界で描かれるようなこの時空じゃない世界もどこかにあるんだろう。
考え始めると止まらない。
読み終わってからも 考え続けちゃう こういう本は とても好き。
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主人公ミミの設定がいける。数奇な生い立ちにより形成されたクールな人格。それは、彼女が関わる人物によって評価される「半妖」だの「ニュータイプ」だのという表現からは外れてる。“見るために聴き、聴くように見る術”を祖父から伝授され、言葉をサウンドとして感じ、人の心をイメージとして自分の中に受けとめる。
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渋谷は谷底の街、携帯電波の電波で渋谷が電子レンジ化し底が抜ける・・・。田口ランディさんの「モザイク」(2001.4刊行、2003.4文庫化)、私には支離滅裂な物語りでしたが、きっと何かのメッセージがあるのでしょう・・・。
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出だしは面白かったんだけど途中からあまりにも独特な世界に入り込みすぎてついていけなかった。
いろいろこの作者の世界観があるんだろうけど物語としては中途半端ないんしょうだった。
あと登場人物がみんな1人語りが多すぎ。一人で何ページにも渡ってしゃべり過ぎててただ解説を聞いてるだけみたいだった。
ついていける人っているのかな?
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なんとなく言いたい事は分かるんだけど、
あまりうまく話をイメージ出来ませんでした。
全ては繋がっていて、
その全ては自分に戻っていく。
自分から出ていくし、自分に戻ってくる。
ネット、電話などの通信が発達したからこそ、
それぞれが情報の受け手にも出し手にもなれる。
だからこそ、繋がる事が難しいんだろうなぁ。
とても抽象的な話でした。
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p.50
自分が誰であるかが、そんなに大事か?
p.179
今の自分が嫌いなの?
好きとか嫌いとかじゃない。使いにくいんだ。
p.239
バランスが悪いんだ。
p.327
聴く者を失うことは語る者を失うことでもある。
面白かったです。
進撃の巨人のケニーの言葉を思い出してしまう場面もありました。
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田口ランディさんの三部作といわれる「コンセント」「アンテナ」「モザイク」を読んだ。
重厚で、久しぶりに夢中になれた作品だった。
田口さんの語りに、文章の一つひとつに深い悟りがある。
特に「今」を解き明かすのに、するどい洞察力。
確かに重い!
が、現代の様々な、年少者や、大人の起こすわけの解らない事件、出来事の誘因をあぶり出している。
どうしてこんなに書けるのだろう、田口さんは。
ああわかったと思えるほどに。
リズミカルな文章が好き。
「人間が生きてんのはもしかして子供を作るためっていうよりも、記憶を作るためなんじゃねえかな。だってさ、記憶がなくなったら世界は止まっちまうわけだよ。この世界を作り続けてるのは人間の記憶なんだよな。世界を記憶で創造してんのが人間の仕事なのかもしれない。」 「モザイク」(幻冬舎文庫)より P262
文化はそうして創られると思う。記憶が遺伝子に組み込まれて、連綿と受け継がれて続く。
良い方に向かっててほしい!と祈る。
田口ランディさんのエッセイなど他の作品を読みたい。
心を揺すぶられる文章が多いから、もっと解き明かされるだろう。