- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
2 件中 1 件~ 2 件を表示 |
紙の本
私は“誰”のはずだった?
2003/04/25 23:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マンモス - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひと昔前なら、その時代を象徴するような作家がいて、その作品を読むことにより、他者との一体感を味わったり、自己の内面と対比したものだ。しかし現代においては、多種多様な価値観が巷に氾濫しているけれども、その内容の濃さは著しく薄まっている。しかし本書の著者であるディヴィッド・ムラの語る言葉には、真摯に自分自身と対峙する力強さがこもっている。日系三世である彼は、アメリカ人にも日本人にもなりきれず、一世と二世の葛藤をまるごと引き受けたかのように苦しみ惑う。その姿に自分を重ね、そして引き比べていくうちに、様々な思いが沸き上がり、深く考えさせられた。ノンフィクションだけれども、重厚な純文学を読んだ気分になる一冊だ。
2 件中 1 件~ 2 件を表示 |