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水色の表紙に鮮やかな黄緑色の帯。その色合いが気に入って買ってしまいました(笑) 勿論、内容は初級編ということで大変解かりやすくなっています。参考書の一つにどうぞ。
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いままで読んだ「小説の書き方本」の中でナンバーワン。
書き方本は性質上、どうしても上から目線になってしまうんだけど、これは「書き方のコツをお伝えします、だから面白い物語を書いてお返ししてくださいね」というスタンスなので、素直に期待に答えたいと思わされる。
モチベーションを上げるにはもってこいの一冊です。
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小説には2つしかない。
身に詰まされる→シリアス、我を忘れる→エンタテインメント
「心の動き」を書いて「体の動き」を伝える、「体の動き」を書いて「心の動き」を伝える
小説とは、愛と憎しみの間を行ったり来たり、心の動きと体の動きを行ったり来たり、自己と他者、個人と社会の間を行ったり来たりするもの
小説とは何か?それは「問い」である。
プロット思考。決めセリフ
視点 どこにカメラがあるか 一人称、二人称、三人称
ラスト ストン
余韻の漂わせ方
1.時間・運動の継続を述べる
2.空間の広がりを強調する
広いよーとダイレクトに伝える 狭さ・小ささを強調する
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書くとき主観。読み直すとき客観。ポイントをしぼれ。これが二大言いたいこと、だそう。
体の動きを書いて、心の動きを表現する。
現実らしさ、本当らしさが、小説の「リアル」。
小説は「文芸」、文章の芸の一ジャンル。
”なあなあ”ではダメ。読者に伝わる文を。
読み手を後ろへ後ろへひきずりこむ。(謎や「えっ?」を作って)
自分のことを書いていても、「誰にも思い当たるフシ」を書くことで、「読者みんなの小説」になる。
三題噺 題材を三つで小説を書いてみる それを2パターン考える!(これって長編を書くときにも必要だ☆)
構想 → ハコガキ → プロット (箱書きとプロットの順番が逆だったよ!!!)
何かのきっかけから回想が始まる(桜湯の香りとか)
(観客の)初心忘るべからず 読者へ親切・丁寧に書け。
書こうとしている物語は作者の頭にしかない。読者へ分かるように。
書き出しには「謎」を。
ユーモアを忘れるな。
ラストは「ストン」か「余韻」
余韻?時間・運動の継続を描写
余韻?空間の広がりを強調
5枚から始めよう 小説は5枚の固まりの積み重ね
1シーンがだいたい5枚だから。
30枚なら6〜8シーン 100枚なら20シーン前後
5枚×4(起承転結) ≒ 30枚
30枚×4 ≒ 100枚
100枚×4 ≒ 300枚
「切実さ」を書け。
五感を書け。何が見えるか・聞こえるか・匂うか・味は?空気の肌触りは?
常にメモをとれ。
一年一回一冊。ある本を一年に一回読み直してみることで(線をひいたりメモしたり)、自分の変化に気付く。
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小説を書くための入門書ではあります。しかし、本書を読むと、小説の「読み方」も変わるでしょう。ひとつひとつの文・表現や、全体の構成など、ストーリーを追うだけではない読み方ができるようになる(少なくともそのためのきっかけをくれる)一冊です。
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初めての人にはとても良いと思います。
ただ文章が…うん、このノリは合わない人も多いだろうなぁ(笑
内容はとても初歩的ですが基本をきっちりと抑え
他の本ではあいまいな「やり方」なんかも
懇切丁寧に説明されています。おすすめ。
ただ、出来れば分冊して、テキスト部分と説明部分みたいにしてほしいと思いました。
例文を読ませた後に、ここはこういう風にした方がよい、とのちのページで説明しているので、何度も例文と説明の間を行ったり来たりするのが億劫です。
ただ、きちんとテキストとして用いれば、確実に基礎は身につくと感じました。
また、色々な本のタイトルや作家を出してくれるので
守備範囲以外の本も読むきっかけになりました。
最初の方の図とか、簡易過ぎて、存在している意味がわかりませんでしたが…(いや、読みやすく、わかりやすくするためなのでしょうけれど!
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僕自身、いくつかの小説を書いたことはあるが、今までこのような小説の書き方の本を読んだことは無かった。なので、この本が他の小説の書き方本と比べてどうなのかという事は指摘できない。が、一通り読んでみて、小説を書くための知識がつまっていて有効なのではないかという印象を持った。
この本には、こまごまとしたテクニックなども書かれているが、特に実用的だと感じたのは、プロットの立て方の部分。場所・時・人物・出来事・セリフをシーン毎に書いて、そのシーンを並べてプロットを組み立てるという方法が紹介されている。この本を読んでいるだけでは、この実用性がピンと来ないのだが、自分で実際にこの方法でプロットを組み立ててみるとこの有効性がわかる。今まで僕は、出来事の箇条書きでプロットを組み立てていたのだが、場所・時・人物・セリフなどを明示することでプロットが非常に組み立てやすくなる。小説の本文中に場所や時を示さないにしても、自分の中で整理しやすくなると言うことがわかる。また登場人物をシーン毎に整理することで、人物をその場面で行動させるイメージを作りやすくなる。また、同じ箇所に記載されていた人物のイメージ作りの方法も参考になる。登場人物のイメージを作るために、100の質問をその登場人物にぶつけてみるというもの、小説の本文中に示さないにしても、その人物の好きな食べ物などを決めている方が、そのキャラクタ像をイメージしやすくなる。
その他に、視点について触れられている部分もあって興味深かった。これは、小説を一人称で書くか、三人称で書くかという問題。この本では、主に視点が混在するとわかりにくくなると言う点が指摘されている。最終的には、その小説にどちらの視点が適しているかという事で判断する問題ではある。が、この視点が異なるだけで小説の印象は大きく変わる。
その他にも、いろいろと興味を持った部分は多いが、小説を書くということは中々奥が深くて面白いことなのだなと言う事を再確認できたような気がする。
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「文章の書き方」『小説の書き方」的な本は数冊読んだけど、この本が一番明快で、実践的で、何よりも著者が誠実な感じがする。
のでおすすめ。僕も小説書けるかなって気になったもん。
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概要
すばる文学賞を受賞したこともある作家である著者が,『「小説を書きたい!」と願うアナタの気持ちに応える,徹底した「技術の書」』を目指して書かれた「小説の書き方」の本。
感想
本書は,著者が「はじめに」で断言しているような徹底した「技術の書」とは思えなかった。私は,「小説の書き方」の本をほとんど読んだことがなく,読んだのはわずかに大塚英志の「物語の体操」「キャラクター小説の作り方」ぐらいである。だから,その他の「小説の書き方」の本と比較することはできないので,もしかしたら,類書の中では実践的で技術指南の色合いが強いのかもしれない。しかし,プロット作りよりも先に添削・リライトのやり方を教えるのは,実際の小説作りの作業工程としては,順番があべこべなのではないだろうか。また,主題,題材,ストーリー,プロット,視点などの基礎的な用語について,もっとしっかり解説してほしかった。
ないものねだりをしても仕方がないけれど,オーソドックスな小説作りの流れを具体例に沿って解説しつつ,随所で基礎的な用語をしっかり解説してくれる本の方が,より実践的で「技術の書」と言えると思う。
それから,著者の文章がやたら冗長なのが気になる。「技術の書」で何度も見直すことを前提としているのであるなら,簡潔な文章にして,ボリュームを減らさないと,ただでさえ索引がないのだから,見直すにも一苦労である。
レビューとは良い点と悪い点の両方を書くものだという著者の意見に従って,本書の良い点をあげる。それは,プロット・ハコガキを作るという物語を作るうえで大切な部分について,100頁以上を割いて丁寧に説明している点である。
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この手の本が初めてならオススメ。具体例が多く、読みやすい文章。初めてでなければオススメしない。他で書いてあることばかり。
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書き手が自分の本心に対して嘘をつくと、すぐ読者にばれる。
何を書くか
・自分が最も関心のあること、最も重大な問題だと考えていることをテーマ(題材)に選ぶ。
身につまされる:書き手の切実さが読み手に伝わる。読み手が小説に共感する。
我を忘れる:読み手の切実さに書き手が応える。
名作は身につまされるし、我を忘れる。
柱は人、キャラクター。柱と柱をつなげる梁は、ストーリー。これであらすじという家ができた。家の内側には、テーマがある。「書き手である自分はキャラとストーリーを作って、こんなことを考えました。それに対してあなたはどう思いますか?」という問いかけが、小説である。
・小道具の役割は、登場人物の役割をはっきりさせること。
・背景、風景、天気、時刻、季節、部屋の様子、アクセサリー、乗り物、武器、これらすべて小道具である。
・文章の中に入って感じる。登場人物になりきって、何が起きているか把握する。すると、小説に五感が入る。
小説で無駄を書いている暇はない。自分とじゃれあわない。作品に必要なことだけ書く。
時制
現在形:臨場感
過去形:基本
大過去:だった。のだった。(過去形よりはるか以前の出来事を述べる際に用いる)
過去形の文章で「今」はなるべく使わない。いつかわからなくなるから。
今:その時
今日:その日
今朝:その朝
今夜:その夜
ここ:そこ
この:その
これ:それ
昨日:前日
昨夜:前夜
明日:翌日
「今」がいつか混乱しない最強の方法は、今がいつか常に意識すること!
手品の種明かしは、僅かでも後の方へ。
書き手のイメージは、言葉にしないと読み手には伝わらない。「花」と書いたら、どんな花か書かないと読み手にはイメージが伝わらない。
原因と結果の連鎖がプロット。プロットとは、ストーリーの因果関係、前後関係をはっきりさせるもの。
シーンの箱書き
時間
場所
人物
出来事
主なセリフ
ミステリーはラストまでに「正しいヒント」を全て提示する。読み手へのフェアプレイ。ただし、間違ったヒントも必ず混ぜる。どれが正しいヒントなのか考え、迷うのが、ミステリーを読む楽しみだから。
ストーリーありきの人:ふさわしい場所、人物を考える
キャラクターありきの人:ふさわしい場所を考える。そこにいくためには何が必要か。
シーンありきの人:そのシーンに最もふさわしい(逆にもっともふさわしくない)人物を考える。その人ならどう行動するか考える。前後を作る。
決め台詞・アクションありきの人:キャラクターありきの人と同じ。
シーンは、カメラの位置が変わると変わる。映画のカメラの置き場所が変わる時に、シーンも変わる。
伏線は、偶然に偶然が重なることを避けるために用意する。作者に都合よい偶然が重なり過ぎると、読み手は作り物だと思う。
クライマックスはそんな大事じゃない。小説の成否を分けるポイントは、クライマックス以外にある。そこを見極めるためにハコ書きがある。
三人称には二種類ある。
頭越しのカメラ:有る一人の人物の頭の後ろに常にある場合。(他人の心の中には入れない。主人公以外の場所は映せない)
「AはBから林檎を渡された」
離れたカメラ:人物から離れた位置にあるカメラ(色々動かせる)
「AはBから林檎を受け取った」
「BはAに林檎を渡した」
どちらを選ぶかは、題材が決める。
カメラの位置に迷ったら、どこからその話を見ているか、意識すればよい。
説明と描写の違い
彼は短期だ:説明
彼は舌打ちして、ケータイを放り投げた:描写
地と会話の文は、7対3がベスト。
ラストはストン(冒頭からそこまでの総てが一つの文に)と落とすか、余韻(空間の広がり、時間の継続性)を残す。
枚数は題材を決めた時に決まる。
1シーンが5枚なら、30枚は6~8シーン。
100枚は20シーン前後が目安。
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意志と技術が必要。
書き手が自分に対して嘘をつかないこと。小説の中で嘘をつくと読み手にはかんたんにバレる。
何が必要とされているか、シュミレーションする。
身につまされる、我を忘れる、この2つが必要。
起承転結=シンデレラの物語。幸福度のグラフ。
あらゆる表現は模倣から始まる。模写を恐れてはならない。模写しても個性を失わない。まるごと写す。筆写。
飾りの言葉=副詞・形容詞、慣用句、自分なりの例え
小道具、背景、天気、周りの様子、は読み手に印象づけるために使う。
短編小説に無駄はない。ムダを書いている暇はない。すべて必要な言葉。
ストーリー限界説=千夜一夜物語のあたりから言われたが未だに新しいストーリーが出て来る。
同じようなストーリーでもヒネリを入れると新しいものになる。
書く時間は1、直す時間は10、最低でも3~5。
不要な文字を削る、足す、言い換える、移動する。
しつこさ、くどさを避けること。読者は読み続けてくれない。
書くときは主観、読み直すときは客観。
他人の目で読み直す。そのためには、時間をあける、声に出して読む。
ワープロは言葉を削る道具。
語尾の時勢に留意=現在形は臨場感、過去形は普通、だった、だったのだ、は大過去。
「今」はいつなのか、はっきりさせる。
今、今日、今朝、今夜、ここ、この、これ、が出てきたら要注意。まず削除できないか。今、を書き換える。
文章読本(谷崎潤一郎)
プロットを作る=あらすじ、設計図。
そのためにはハコガキをつくる=場所、時間、登場人物、出来事、主なセリフ。このメモ用紙を並べ替えてプロットをつくる。
この段階で曖昧な部分を全部詰める。あとで書き直しがなくなる。
季節、時間をはっきりと。それがないと読者は頭のなかに絵をかけない。
ハコガキは、カメラの位置が変わったら、同じ場面でも別物。
視点を考える。一人称、二人称(形の変わった一人称)、三人称=頭越しのカメラと離れたカメラ。2つを混ぜてはいけない=読者は混乱して絵をかけなくなる。
頭越し、は形を変えた一人称に近い。離れたカメラは報道的。書くときにカメラの位置を意識する。
書き出しには「謎」を。
説明をしないで、模写する。説明すると面白みがなくなる。模写して、説明する。
ラストは、ストン、か余韻。刑事コロンボ、落語はストン。
時間、運動の広がりを述べる。空間の広がりを強調する。これが余韻。
必ずしも全部を文字にしなくても良い。
一年に一冊、読み返す本を見つける。
2000字5枚を単位にする。それを4倍にすれば短編小説。
毎日決まった時間、机に向かう。作家は浪人生のよう。ルーチンをこなす。
小説を書くことを生きること、にする。生活の楽しみ、にする。
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斜め読みだけど心構え的なものが中心という印象。本当に初めて小説を書くため本を読む、という人にはいいのかもしれない。
小説とはの話題から始まり、文体や推敲の方法、人称の話には言及してるけど、5日目のプロット作成までゼロから作品を書くための実践的なことには触れてなかったように思う。それもいきなり、ハコガキから取り組むのは結構ハードルが高いようにも思った。とはいえハコガキと、書きたいことを俯瞰するという重要性を改めて知れたように思う。
これを読み終えてより物語の構成を突っ込んで知りたくなったら、シド・フィールドの脚本術を読むといいのかも。
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小説執筆の仕方がわからない、途中で行き詰まってしまう。
そんな時に手に取りたい一冊。
例題をもとに解説されるのでとてもわかりやすいです。手直しした後の文章がガラリと良くなるので読んでいて軽い興奮を覚えます。
推敲の姿勢の話や、ハコガキでのプロットの組み方は特に参考になりました。
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小説を書くための基礎が、7つの章に分けて書かれた本。
小説とは何かから始まり、何を書いたらいいのか、それについてどう書いたらいいのかや、プロットの作り方についても書いてある。本当に初心者向けの本で、入門書として適していると思う。