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ラインマーカーで描かれた表紙からしてポップである。
けれども ポップであるということは 軽いということではない。
見つめる目 を持った方だと思う。
歌人でも俳人でも詩人でも 言葉を紡ぐ人たちに共通しているのは 見つめる目・感じる心・切り取る感覚が鋭くしかも優しい ということではないだろうかと思う。
[穂村先生]と呼ぶべきなのだろうけれど つい[ほむほむ]と呼びかけてしまいそうになる感じも怖いけれど嬉しい。
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現代口語短歌の、男性歌人の中で一番好きな穂村さんのベスト版短歌集。言葉遊びさえ上手な視点に憧れると同時に、目標としたい。
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「鮫はオルガンの音が好きなの知っていた?」五時間泣いた後におまえは(36p)
穂村弘の何が素敵って、女の人の断片の切り取りかたなのです。強くって、可愛くって、少し淋しげな、そんな様子がとてもすき、なのです。この人の世界の描き方が、この不安定で透明な感じが、それでいて時に強く図太い感じが、とても、すき。
あ、ちなみに、これ、短歌集ですよ。
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今までの歌から選ばれた400首が載ってるのでとっかかりとしてオススメ。このあたりから歌だけではなくこの人の文章が好きだと自覚しだす。…カルピスのおろおろ、とかさぁ。
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「シンジケート」から「手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)」までの代表作に、未発表作と散文を足した、お得な一冊です。
穂村さんは、少し疲れた足取りで、永遠の草原の中を進んでいく人だと思っています。
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夢の中では、光ることと喋ることはおなじこと。
お会いしましょう
こんなめにきみを会わせる人間は、ぼくのほかにはありはしないよ
「降りますランプ」とか、好きな言葉はたくさんあるけれど
あたしはこの2つがすごく好き。
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甘すぎず、苦くなく。
そして、苦しくない。
感情が言葉にうまく昇華されている。しかもそれが、ちょっと笑える。以下、5首選。*「とりかえしのつかないことがしたいね」と毛糸を玉に巻きつつ笑う*「酔ってるの?あたしが誰かわかってる?」「ブーフーウーのウーじゃないかな」*「なんかこれ、にんぎょくさい」と渡されたエビアン水や夜の陸橋*嘗めかけの飴がティッシュの箱にある世界へもどる道をおしえて*見たこともない光沢の服を着た人間たちが溺れる夜だ
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まずいいルックスしてる。
「サバンナの象のうんこよ聞いてくれ だるいせつないこわいさみしい」
いいねー。
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黒電話を死んだ子猫で比喩する、恋を柑橘類の戦争とあらわす、綺麗で少しぞっとするような儚さを持つ穂村弘の短歌集。
言葉のつなぎと選択センスがたまらなくツボ!
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20061005
読み終わったとかじゃないけど。時々するめのように味わいたい。机においときたい。
「ごーふる」が素晴らしい。
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「サバンナの象のうんこよ聞いてくれだるいせつないこわいさみしい」「人類の恋愛史上かつてないほどダーティな反則じゃない?」「本当のおかっぱにって何回も云ったのに、意気地なしの床屋め」など、一度よんだら、忘れられないうたばかり。
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甘くて痛い。どこかこわくなるような愛のうた。「終バスに二人は眠る紫の<降りますランプ>に取り囲まれて 」が一番好き。
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1人の人間から、こんなに沢山の言葉が出てくるなんて。小さい頃買ってもらったラインマーカーの束みたい。
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現代を代表する歌人の2003年時点でのアンソロジー。あまりにも芳醇な言葉達とイマジネーション、とかそういう表現で片付けちゃいけんな。
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孤独と戦っているマシュマロ。穂村弘の文字の並びを見て、夕日ばかり差し込む部屋に置き去りにされた柔らかいものを想像した。優しく、優雅でない自然な文章をそのまま流したような短歌集。「試合開始のコール忘れて審判は風の匂いにめをとじたまま」