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10 件中 1 件~ 10 件を表示

紙の本

子ども時代の回想記として秀逸な短篇集

2008/10/24 18:21

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:野々宮子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

児童文学の体裁をとっているが、子ども時代の回想記として秀逸な短篇集。

不思議な出来事が次々と起こり、語り口は昔話やファンタジーの領域に踏み込んでいるが、どの話も幕切れがよい。無理に纏めようともせず、かといって逃げてもいない。毛筆で字を書くとき、最後のところでふっと力を抜く感じに似ている。節度と余情を感じた。

子どもだからこそ踏み込んでゆける領域があり、子どもだからこそままならないこともある。その豊かさとやるせなさの両方を伝える力を持った本だ。挿し絵との一体感があり、一冊の本としての作りも美しいが「絵がなくても文章だけでじゅうぶん読ませるのに惜しい」と思った話もあった。大人の読者にもすすめたい。

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紙の本

しんみり怖い

2004/08/18 11:52

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:tabineko - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ああ、これはいいですねえ。
 昭和30年代あたりでしょうか。山陰の小さな町に暮らすおかっぱの女の子、なおが出会う不思議なことごと。

 神社の大木の下に打ち捨てられる人形たちの行方。小さな畑に現れる少女の幽霊。病弱の妹が便所の向こうに見た風景。狐のようなお婆さんがハンモックで揺すっていた赤ん坊は。旅の三味線弾きの女の正体は。

 これらは怪奇幻想譚なのですが、こわいというものではありません。なぜかなつかしいのです。日本人が共有できるなつかしさなのでしょうか。それとも、かつて子どもだった人が共有できるなつかしさなのでしょうか。
 小学高学年以上向けとなっていますが、しんみり怖いこのお話たちを子どもだけのものにさせるのは腹立たしい。大人のものにもしましょう。

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紙の本

不思議な不思議な「むかしばなし」

2004/06/28 18:02

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:スパンキィ - この投稿者のレビュー一覧を見る

昭和30年代の島根県のとある町を舞台にした不思議な物語集。「わたし」は著者の子ども時代なのだろうなぁと思いながら読む。
「妹」という短編では病弱の妹が出てきたが、この後彼女はめきめきと回復したとあとがきにあった。

近所の神社の大きなご神木には役目を終えた雛人形が捨てられる。人形供養である。薄汚れた人形があらぬところに目を向けてじっとしている。この人形たちがある日気がつくといなくなっている。誰かが処分したのか?それとも……?

表題作は比較的短い。捨てられた人形たちがどこへ行くのかを描く。夢か現か。読後感は不気味ではなく、「よかったね」という感じ。

人形が重要なモチーフとして出てくる話はもう一編「ハンモック」。ボケたおばあさんがハンモックに人形をのせてゆらゆら揺らしているのを「わたし」が盗み見してしまう。そのおばあさん(とよばば)が死んだ後もあの人形がどうなったか気になって仕方がなかったが、ある日自転車で出かけた帰り道に不思議な体験をする。

話が長くて散漫な気もしたが後半のエピソードはちょっとぞっとする。

最後の「観音の宴」では、旅芸人の女性が「わたし」の家の近所の神宮寺の宿坊に泊まる。翌日食事を届けに「わたし」が行くとその女性は自分が人魚の肉を食べたためにいつまでも若いままで死ぬことができないのだと告白する。そして奏でる三味線の音に合わせて、宿坊に祭られている地蔵や不動明王、33人の観音菩薩が踊りくるう様子を目の当たりにする。

全編せりふは島根弁で、土着的な雰囲気が漂う。真っ暗な闇夜や大きな神木が怖いものであった50年前ならば、子どもはこんな空想とも現実ともつかない体験をしたかもしれない。

金井田英津子の版画が実に美しく、特に最後の「観音の宴」では絵と文章にくらくらした。

児童書売り場にあった本で、「小学校上級以上」と対象年齢が書いてあるが、子どもには受けないかもしれない。対象を大人にした本をもしこの著者が書いたとしたら是非読んでみたいと思った。

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2008/07/27 10:43

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2008/10/24 17:59

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2011/04/09 22:00

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2012/03/24 00:40

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2013/12/23 14:12

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2018/09/04 02:02

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2021/09/30 07:57

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