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★岩城宏之さん逝く。母がファンだった影響もあって、エッセイはほとんど読んだ。山本直純さんと組んでの悪童っぷりに笑い転げてたけど、本業が指揮者だと知ったのは大人になってからだった(^^;
合掌。
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日本を代表する音楽家お二人の青春記。
事実は小説より奇なりとはよく言ったものです。
同じ時代に生きていたらきっと友達にはなりたくないって思ってしまうと思うけれど、
はちゃめちゃな無鉄砲さにひどく心惹かれます。
素敵です。
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子どものころから、音楽とか美術とかのセンスがなかった私にとって、芸大は憧れの場所。そこで好き放題に暴れ回る岩城宏之の話が本当に面白い。これとは違う出版社から出てる『森のうた』の表紙に、大あくびをしてる作者の学生のころの写真があって、それが可愛くて大好きだったな(笑)
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若いっていいことだなぁ。まさに青春とはこのこと。天才ではなく、凡人でもなく、「非凡な」才能を持った熱血漢のふたりの青年が自分の人生を切り開いていく、胸が熱くなる物語。
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岩城さん好き。
***
これ、酔っ払らいながら読んだからあれこれ感想をうまく描けないけどすげえ楽しい、いい思い出を残せていいなあ岩城さんって思った。
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初めて手にとったのは学生のとき。
以来、何度読み返したかわからない。
たぶん、この先もずっと思い出したように読むであろう本。
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山本直純が颯爽と指揮する姿を目にして、カッコいいな!うらやましいな、カッコいいな!くやしいな、と何度も繰り返すところが、いかにも岩城さんらしく、生前のクシャっとした笑顔が目に浮かぶようである。
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2013.12.25市立図書館→Amazon中古で購入
岩城宏之が無二の悪友山本直純とともに指揮者になりたくて奮闘する芸大時代をえがいた自伝的エッセイ。今だったらありえないor大きい声ではぜったいいえないエピソードも多いけど(解説を読むと話半分で聞いたほうがいい部分もあるらしいけど、絶版なのは内容の奔放さがいまではあれこれ引っかかるからかも・・・)、名調子でおもしろく読ませる。
破天荒な青春時代の様子もさることながら、山本直純の音楽家としての本質、熱意をよく伝えるエピソードが多く、そこに感銘を受ける。
山本直純の親友として同志として、真の姿をよく知るものとして、生前から岩城宏之はずいぶん歯痒い思いをしていたのだろうなぁ・・・メディアの力はどうにもならないから「わかる奴にわかればいい」と思うほかないけれど、わかってる人間が記録に残さないと永遠に誤解されたままになりかねないから。
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大河小説のような『ユーラシアの秋』の後に少し軽い本を読みたくなり、本書を引っ張り出す。手元にあるのは1990年刊の朝日文庫版で、「山本直純との芸大青春記」という副題は付いていない。内容はほとんど忘れていたが、これは確かに岩城とともに山本直純も主人公の青春記だ。
蕎麦屋の代金を踏み倒し、無賃乗車を繰り返す。N響の演奏会では楽屋からステージ裏にもぐりこむ(一方、東フィルや都響のような「ビンボー・オーケストラ」の切符は必ず買うのだそうだ)。犯罪とも言える悪行(?)や数々のいたずらが告白されているが、振り回される周囲の人が、どこか許してしまっているようなところがおかしい。昨今のSNSによる個人攻撃やヘイトスピーチなどの陰湿な不寛容とは対極にあるような。いい時代だったと言ってしまえばそれまでだが。
本書には山本直純以外にも綺羅星のような音楽家が何人も登場する。林光、渡辺暁雄、大橋国一、吉田雅夫、齋藤秀雄、そしてカラヤン。その中でも「ナオズミ」の天才ぶり、そして破天荒で憎めないキャラクターはひときわ輝いている。そして親友ナオズミにライバル心を燃やす「タイコ」の岩城も。後年名を成した彼らも10円の金が無くて長駆家まで歩いたり、恋に破れてみっともない姿をさらしたり。でも音楽にはとことん真剣な若き日々がとてもまぶしいのだ。