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登場人物は基本的に精神的に病んでる人が多いですね
病んでるとはいわないまでも、コンプレックスやらそういうのに縛られてる感じです
そういう感情を具現化してます
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なんだかこれからの展開が気になります
科学的でもあり、カルト的でもあり、また主人公がいろんな意味で普通とは違う視点を持っているので様々な要素があって凝っていると思いました
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トレパネーション手術によって第六感が芽生え
人が"化け物"が見えるようになった。
ただその"化け物"はその人の見栄、本質、コンプレックスが具現化したもの。
訳がわかんないんだけど続きが気になって仕方ない。
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読み終わり。結局は名越の強烈な自己愛が、って感じのエンディングなんだな。でも施術師とか名越に救われた人もいたんだな。
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激しいトラウマがある人や以前コンプレックスがあった人にはかなり感動し、納得する話ではないかなと思います。
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ホムンクルスを辞書で引いてみると、homunculus「小人、人体模型」と出ている。著者の意味するところは、なんなのか第1巻を読んだ限りではわからない。
主人公は、公園に面する路上に止めた車で寝起きしながら、公園に住んでいるホームレスたちと交流するスーツ姿の若者。スーツホームレスというのだそうです。エンジン音で車のどこが悪いかわかる。悪いところを見つけて自分で治せる。車で海岸までドライブし、また帰ってくるのを日課にしている。でも、持ち金の残りが少なくなってきた。この青年は、名越進と言う名前らしい。年齢34歳。
医大生の伊藤学、22歳が、頭に穴を開けると、第六感が芽生えるといわれているので、人体実験で確かめたい。実験台になってくれたら、70万円上げると提案してきた。
名越は、一度は断ったがどうにもならないので、引き受けることにした。
伊藤のマンションの一室に手術台、手術用具が用意してあり、局部麻酔を施して手術を行った。この手術をトレパネーションという。この手術で海外の例では、36%の人が霊感、テレパシー、予知能力、透視などの第六感が現れたという。
なぜそんなことが起こるのか。人間が生まれて、1歳半ぐらいまでは、頭蓋骨に隙間があって穴が開いている状態です。赤ん坊のいる方はご存知だろうと思います。頭の一部がぷよぷよ状態です。それが塞がって大人になってゆく。閉じてしまった成人の頭に穴を開けることによって、頭蓋骨内の圧力が変化し、脳に大量の血液が流れるようになり、脳が活性化する。ということだそうです。
手術後、伊藤が出かけたので、部屋の資料を見ていたら、外国の実験例のレポートがあり、自殺や精神病院入院というような事例が載っていた。
手術後の実験として、幽霊スポットに出かけて何か見えたり感じたりするかをやってみたが何もなし。次に、裏返したカードから特定のマークのものを選ぶ。よくあたるということもなし。
実験後の帰り道、右目を抑えて、左目だけで通りすがりの人を見ると、頭の天辺がすっぱり切れていたり、ぺらぺらの紙状態で歩いていたり、樹木みたいだったり、逆立ち状態だったり、体が真中から半分になり、・・・。
驚いて後ずさりした時に暴力団組長に、飲みかけのコーヒーをかけてしまった。暴力団組長はロボットに見えてしまう。短刀で、名越に迫ってきて小指を切ろうとするのだが、名越には、組長が自分の小指を切ろうとしてるように見えてしまう。ロボットの中には少年が入っており、鎌で自分の小指を切ろうとしている。名越が「もう、自分を傷つけるのはやめたほうがいい」と少年に言うと、少年はボロボロ涙を流して、組長は涙を流して、去っていった。いったい何が起こったのか?トレパネーションの効果なのか?
(ロボットの手が鎌になっているのを見て、「寄生獣」を連想した。)
(2004.10.05・記)
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人間の思い込みの力(プラシーボ効果)を存在することのないホムンクルスという形で表現した。人間の深層心理を「歪み」で表しそこに関係する人間模様を描いた現在まだ連載中の一冊。
素直に面白い、こういった表現の仕方はなかなか出来ないと思うし実際こういった「目に見えないこと」が存在するのであれば一度でいいので味わってみたいものである。
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やっぱり山本英夫さんの作品は凄い。精神的にクるような気味の悪い風作だけど、そこに凄く魅力を感じる。過去の作品もそうだった。でも今回に至っては、謎が多く、オチが難しくて、同じところを読み直しながらやっとオチの意味が分かったときにはスッキリした。ただなんかもう主人公が憐れすぎて……。
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なんて説明したらいいんだろう。
と、悩んでしまう作品。
人は知らず知らず、自分でもわからない間になにかを感じてて。
それはよくも悪くも今の自分に影響してて。
トラウマというには少し、大げさで、だけどなにもないわけじゃなくて。
表現にもストーリーにも引き込まれる。
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浮浪者になりきれない正体不明で虚言癖のある名腰に近づく、「ウマイ話」。頭蓋骨に穴を開けるモニターになれば70万円くれるという……。
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殺し屋1後の作品。どんな終わり方するんかなと期待してたけど、こ〜いう終わり方か。って感じ。ひきつける魅力はあるけど好みわかれるやろなぁ。
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途中からそんなに気にならなくなってきてしまったけど最初読んだときはすごい面白い!って勢いで読めました。
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頭蓋骨に穴を開けて幻覚を見る男の話。だいぶ読み手を選ぶ内容だ。
頭蓋骨に穴を開けて病気を治そうとする治療があり、トレパネーションと呼ばれるらしい。作中の男は、トレパネーションを施術し、人間を通常の外見で捉えることができず、自分の精神を投影した外見で捉える。投影された外見はその人の精神を反映した外見となり、それを見ることでその人の悩みや本質を見抜く。男は、幻覚を見続けるにつれて、それを理解し、最後には幻覚は自分の内面の投影だと考えるようになる。
この作品にはストーリーがなく、男の精神の移り変わりのみが描かれる。普通に見ると訳分からん作品だと思う。よく分からず始まり、よく分からず終わる感じだが、描かれているものは中々おもしろい。俺は結構自分で物事を深く考えるほうなので、こういう作品は嫌いじゃない。
男が最終的に見るようになったものはある種の境地に近い気はするが、ある意味物事の本質を言い当てているのではないかと思う。人は、必ず自分の目と相手の外見を通してしか相手を見ることができない。そして、相手の本質を理解しようとするとき、相手に自分を投影して理解しようとする。もし外見を取り払って直接精神を見ることができたら、正しく相手に自分を投影することは難しいだろう。作中で男も苦労している。しかし、正しく相手を見ることができたら、きっと自分が見えるに違いない。
単純にストーリーを見ると単なる頭のおかしい男の話だが、作品が男の精神を描こうとしたものと捉えると別のものが見えてくる。他人の精神世界を見るのは正直気持ちのいいものではないので、読んでる最中も読み終わった後も微妙な感じだが、作者が描こうとしたものを想像しながら読むとそれ以上のものが見えてくる。この作者の作品はこの作品しか読んだことないが、独特な世界の見方と描き方を知っているのだと思う。
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全巻読んだけど、改めてというか
初めてというか、他の人に見えるものは
自分の一部なんだなという実感に似たようなものを得た。
深く知ることが出来たと言った方がいいかな?
最後はちょっとつまらないし、キモイ感じで終ったけど
途中までは他人は自分の鏡ということを
色んなパターンで見れた気がする。
自分に付いたのはどんな意味なんだろう?
自分の物にしたってことか?
自分は解決してない問題が明らかになったってだけか?
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山本英夫の描く精神世界はなんかもう本当にヤバい。ハッキリ言って、作品中にはあやしい人や危ない人しか出て来ない。
トレパネーションは危険な行為なので、くれぐれも真似をしないように。