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紙の本
大塚英志の創作方法は面白いマンガを生み出せるのか?
2003/07/21 12:12
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投稿者:もくりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
大塚英志の創作方法を地でいく、マンガだ。キャラの感情は横に置いておいて、シーンごとのカードをカチャカチャと組み立てていく。お話に無理ができると最後の最後で登場人物達の台詞で辻褄を合わせる。
それが良いか悪いかは読者が決める事だ。
ストーンヘンジと迷い子塔をリミックスさせた『身毒丸』(藤原竜也くんは出てきませんので、念のため)。UFOの設計図をめぐる謀略劇『天地に宣る』前編(後編は木島日記4巻です。つまり全編を読みたいと思ったら、2000円かかります。『踊る大捜査線 レインボーブリッジを封鎖せよ』が見れます。おつりが来てコーラも飲めます)。
僕は4巻も読んだんだけど『だから何?』という感想しか持ち得なかった。マンガの中で登場人物たちが騙し騙されするわけだが、読者はその緊張感を味わえるはずもなくストーリーがガタガタ流れていくだけ(決して、水が流れるようにサラサラとストーリーは流れない)。
確かに、大塚さんの端折りすぎた物語を余り補っている、森さんの描く画は、昭和初期の怪しい街の雰囲気を充分に醸し出してはいる。が、人物のアクションシーンになると誰が何をしているかさっぱりわからない。
それでも、この画風は森さんだけが書けるものだ。
大塚さんは田島くんや森さん、山崎さんにもっと感謝すべきだよ。読者の何パーセントかは彼(彼女)等の画を買っているんだからさ(特に田島くんにもっと優しくしてあげてください)。
僕は大塚さんの評論も読んでいるから『う〜ん、なるほど。確かに一つのお話ができるのね』と納得できる。が、ジャンプを読んでいる少年がインテリジェンスな気分に浸りたいがためにこのマンガを手に取ったとき……どうだろう?(ジャンプの読者と大塚さんの読者がかぶるわけないんだけどね) キャラに感情移入など出来るはずもなく、ストーリーにしがみ付いていくので精一杯だろう。そして、ラストシーンを読み終えた時『これで1000円かよ。高けーよ』と呟くだろう。僕は呟いたんじゃなくて叫んだんだけどね。
それでもやっぱり、『リヴァイアサン』の7巻は買うつもりだし、『多重人格探偵サイコ』の9巻も買う。気がつけば大塚さんの戦略にまんまと引っかかっている僕。大塚さんの唯一の才覚は商売にあるんじゃないか。
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