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女神の花嫁中編。前編で共にザカールを旅立ったラクリゼとサルベーン。しかし二人は意見の相違から諍いを起こし、道は分かたれる事になります。ラクリゼは命を救ってくれた家族のもとで平凡な女の子のように、サルベーンはかねてからの望み通りホルセーゼ傭兵団へ加入。二人が再会したのは、すっかり少年期を終え立派な男性と女性になった後のこと。けれど間に出来てしまった溝は深く、傷付き合いながらも、やがて結ばれます。ラクリゼが何を捨て何を得るのか。ここまで読んでいてそれを知っているものにとっても衝撃的な彼女の生き様から、目が離せない展開です。
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ザカールの村を出て外の世界へ旅立ったラクリゼとサルベーン。サルベーンの提案でホルセーゼ傭兵団を目指すことになる。しかし、夢の中で殺戮を楽しむサルベーンの姿を見てしまったラクリゼは、傭兵団へ行くことを拒み、二人は別々に旅をすることになってしまう。
サルベーンは傭兵団で、ラクリゼは猟師アデルカの所で暮す。そして、二人は再会する。
・・・重たい話でした。カリエにとってラクリゼはお母さんのようだと思ったけれど、ラクリゼにとっても失った子どもの代わりだったのかもしれません。
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ラクリゼの幸せな瞬間。
愛とは、最後には相手を滅ぼさねばならぬような恐ろしいものなのか。
人間ならば、自分がいかに不完全で小さなものか知り、ゆるし、受け入れることを知ることである、と。
やっぱりプライドなどくそくらえなのだな。
自分からプライドをとったらなにも残らないのはいやだ。