紙の本
格闘技ミステリ!──それが全て!
2003/08/25 18:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yama-a - この投稿者のレビュー一覧を見る
驚くなかれ、格闘技ミステリ!である。
「ナニ? プロレスのミステリなのか!」と言うアナタ、こんな書評を読んでいる場合ではない! 今すぐこの本を「買物カゴ」に入れなさい。あ、それから、僕のこの文章も、ここから先を読む必要なんかないからね。そんな暇があったら、今すぐ本屋に走りなさい(おっと、それじゃ bk1 の儲けにならないか、ゴメンナサイ)。
「プロレスのミステリ? それがどうした?」と言うアナタ、アナタはこの小説には縁がない人です、サヨウナラ。もちろん、この書評も、ここから先読む必要なんかないからね。
さてと、ここから先はもう誰も読む心配がないから正直に書くけれど、驚くほど底が浅い小説だ。仕掛けが見え見え。布石が布石になっていない。
布石というものは、何かコトが起こった時、あるいは一つ謎が解けた時に、「ああ、なるほど、そうだったのか」と思わせるためのものなのだが、この小説においては布石が打たれてまだ何も起こらないうちに、次に何が起きるのかが透けて見えてしまう。全部が全部とは言わないが、少なく見積もっても90%は作者の意図を追い越して謎を暴露してしまっている。
登場人物も多いが、その人物が描き分けられているとも言いにくい。表現も構成も勉強の余地がある。
しかし、何と言ってもこれは格闘技ミステリ!なのである。この小説の全ての魅力はここにある。格闘技に対する熱い思いがテンコ盛りである。作者は紙とペンでブレーン・バスターだのローリング・クラッチ・ホールドなどを繰り出してブンガクと戦っている。小説をガッチリと体固めして3カウントのピン・フォールなのである。
めちゃくちゃ粗い作品だが、最後の盛り上がりもあって、意外に読後感は悪くない。
投稿元:
レビューを見る
第49回江戸川乱歩賞。実はこの作品が初不知火だったり。よくマスコミで取り上げられている作家なだけに、ミーハーな私としてはかなりワクワクしていたのだが…プロレスとミステリーという組み合わせは非常に斬新だと思う。しかし不知火氏の文章能力に多少の違和感アリ。
投稿元:
レビューを見る
プロレス関係の小説はあまりないので期待したのだが…。プロレス関連の専門用語の理解、なによりも愛がない気がする。推理部分も稚拙だし。
投稿元:
レビューを見る
筋肉を鍛え上げる感覚が、紙面から伝わります
異常に熱意をもって書かれたプロレスラーたちの
動きが、たどたどしい推理物の小説を補ってます
第49回江戸川乱歩賞受賞作品です
投稿元:
レビューを見る
プロレスラー志してる者がケッフェイやアングル、ジュースとか知らないでどうするの、というツッコミは我慢しなければ。
マッチメイクの綾だとかプロレス文法を理解しているとより楽しめるミステリですね。そうでないと筋トレのシーンしか印象に残らない危険性があります。
ちなみにクロックヘッドシザースではなくてクルックヘッドシザースだよ、というツッコミも我慢しなければ。
投稿元:
レビューを見る
新大阪プロレスの会長ダリウス佐々木が,タイガー・ガンジーとの
試合中に死亡,死因は蛇毒によるものだった。
新人レスラー山田聡は犯人に気づく。
新人レスラーの目を通して
プロレスの内側がリアルっぽく描写されて楽しい。
投稿元:
レビューを見る
プロレスの裏がわかります
ファンにとっては当たり前のことだけど
知らない人が読んだらどう思うのかな
僕は昔
プロレスの裏側を知って
どう思ったかな
意外と冷静だったかな。
小説としては
ちょっといまいちだったかな。
ミステリーなんだけど
ミステリーになりきれず
新人レスラーの青春小説っぽいんだけど
青春小説になりきれず
ちょっとバランスが悪かったなぁ。
350ページくらいだったのかな
ちょっとあきちゃいました
さっさと犯人出てこいよって思いました。
犯人出てきた後も
さくっと物語が終わりました。
前半はぐーーーって持っていったけど
後半はグダグダだったなぁ。
そんな感想。
投稿元:
レビューを見る
最近の乱歩賞の中では直球勝負の新人らしい小説だ。
得意の乱歩賞初のプロレスミステリーと名打たれているが、その惹句なしでも十分勝負できる。ページを前に進ませる力がある
投稿元:
レビューを見る
昨年末より読み始めて、ようやく読了。
プロレスの試合中に起こった死亡事故をめぐる物語。
ただの殺人事件で終わらないか、と思ったら終わってしまった。
内容自体は悪くないのに、あまり引き込まれなかった。
投稿元:
レビューを見る
つまらない。プロレスラーってどこか類型的で似通ったイメージがある。それを払拭してくれるような粋なキャラを描いてほしかった。主人公、本庄、丹下。この三人以外は大同小異。なのに誰が怪しいだの何だのと推理されても、ついていけない。判別できていないから。そもそもプロレスとミステリーを混ぜる必要はあったのか?確かにマッチメイクに演出が絡むというプロレスならではの特徴を活かしたトリックなのかもしれないけど、前半はプロレス物語、後半は急に推理物とぶつ切り状態。この人は絶対にプロレス一本で小説を書いた方が面白いはず。
投稿元:
レビューを見る
プロレスと本格ミステリーは相性が良いことに驚いた。どちらも男のワンダーランドである。本庄と山田コンビで続編を希望したい
投稿元:
レビューを見る
著者を間違えて借りた本だけど、なかなか面白い。プロレスには興味はないが、ディテールが描かれているのが邪魔にならない手頃さが○。
投稿元:
レビューを見る
・プロレスが舞台ということで楽しめた
・プロレスや、トレーニングなどの詳細は面白かった
・犯人さがしの緊迫感は良かったけど、最後のクロージングが唐突感があり
中途半端な印象
・全体としては楽しめる
投稿元:
レビューを見る
プロレスラーがリングで死亡
舞台は関西なのだがそれを除けば、モデルを想起できそうな登場人物あり
プロレスの内情にも詳しく軽快に読めた