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富士の自然とその頃の人や暮らしの様子がとてもよくわかります。スーパーがないので、酒屋で魚を買ったり、薬屋でペンキを買ったり、個人商店がばりばりと活躍していたころ。
買ったもの、食べたものが細かく書かれています。これだけ読むだけでも生活ってよくわかるものなんだなあ。
とくべつ感動を誘う表現はないですが、生活というもののおもしろみが伝わってきます。ほんとの武田百合子はもっとドロドロしたものを考えることもあったかもしれませんが、自分もこの『富士日記』くらいさらっと人生を受け入れてやっていけたらと思ってしまうわけです。
一生だらだら読んでいたい本です。
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現代日本語で書かれた最高の日記文学!なんていうと仰々しいが、本当だから仕方ない。とにかく面白くてスラスラ読めます。
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産後リハビリがてら読み返した本。なにを食べたとか、豆腐が1丁60円だったとか・・公にさせることを想定していない文章がいい。もちろん中巻、下巻ともにおすすめ。
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武田百合子さんの代表作の富士日記。高いからかえないーと思ってたけれど、図書館で借りた。まだ上巻しか読んでないけれど、おもしろい。風景の描写がうまいし、人がした話やその人の様子など、よく書いてあって、おもしろい。あと、食べてるものが不思議。かわったものを食べてるなあ、って感心。富士で暮らすのって、大変そうだけれど、とても楽しそう。
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日々の暮らしをこんなにカラフルに文章に出来る人はそういないと思う。私もこんな日記を書けたら毎日楽しく過ごせるだろうなあ。
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武田花さんつながりで読み始めた
武田百合子さんだけど、すっかりファンになってしまった。
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武田泰淳の奥さん、百合子さんが
富士山荘での日々を綴った日記。
淡々と食べたものや
あった人、聞いた話を綴ってるんだけど
人間が成長する様、
四季がうつりかわる様、
老いさらばえていく様、
いろんなものが詰め込まれてる。
何より百合子さんはタフでさばさばしてて
とっても素敵な女性。
今ではなんてことない事も
この時代ではすごかったんだろうな、と思う。
昭和の生活の香りもして、
お気に入りの一冊。
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作家武田泰淳の妻、武田百合子の書いた日記です。
昭和39年から富士の山荘へ通った日々の記録ですが、簡潔な文章の中に時々ドキッとさせられる感覚を持っていて、昭和41年までの474ページの長さをちっとも退屈させません。
物の値段や道路状況の記述からその時代を感じるユニークな日記です。
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武田由里子さんがその日食べたものと起こった出来事を何のフィルターも通さない感性で綴った日記です。自衛隊が湖に落っこちて死んだ。間抜けだなあと思った、というくだりが過激でした。
自分の誕生日、結婚記念日に彼女が何をしていたのか、と考えると感慨深い。
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何気ない日常の日記なのに、
どうしてこんなに鮮やかなんだろう。
たぶん、もう眼からして違うんだと思います。
人の日記なのに、こんなに面白いなんて、不思議です。
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武田泰淳・百合子夫妻の富士山荘暮らし。
毎日の食事、買ったもの、訪ねてきた客が話すこと、時々起こる事件、を、その生活の終焉へと向かって淡々と、あっけらかんと、なのに詳細に、時にエキセントリックに記述。
時々垣間見せるそのエキセントリックさがたまらない。
そして料理上手だったんだろうなあ、百合子さん。
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風呂で読むと良いんだよなあこの本。でもどこまで読んだかいつもわかんなくなんだ。読み終わったけどほんとに全頁の文字を目で追ったのか分かんないんだ。ほんと。
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百合子さん 私はあなたに全面敬服です
この世にある、美しいものとそうでないものを、そのおっきなお目目で、じーっとみてきたのですね。
夫の泰淳さんへの愛にみちあふれた日記
使い慣れた文章、予測可能な感情はどこにもなくって、生きていることのすばらしさと、つまらなさに、涙がでてしまう
泰淳さんの体が衰弱していく下巻は、胸がつん、とする
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田舎暮らしの初代紹介本
武田泰淳は一冊も読んだことはないのですが、奥さんの文章もなかなか。
私もこんな感じで文章書こうかな・・・
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永遠のあこがれのひと,百合子さん。こんなひとになりたいものだが,なりたい,と思っている時点で,もうなれないのであろう。夫の武田泰淳と富士山麓の別荘で過ごした日々をつづったこの日記,何度読んでも飽きない。こうした曇りの無い目を持った天女のようなひとが,ごく稀に存在するのだ。朝昼晩何を食べたかの記載が山の生活をリアルに表す要素のひとつとなっていて興味深い。