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筋立てはよくできていて面白いのだけど人物のキャラ設定が私の頭じゃ想像しきれなくて本当にそんな人っているのかみたいな感じ。でも読みきるとやられちゃいました、ですね。
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あれ、まだ警察へ行こうとしない!?
前科者でもない琴美がそこまで警察を避けるのは、当事者になったときに誰もが陥る愚かさではなく、ミステリーにおける警察のポジションを象徴あるいは、踏襲しているだけかもしれない。
日本語、だけでなく、人にものを教えることはその人の中に自分の何かを残すことのように思う。言葉の場合、教えることはうつすこと。口調やフレーズなど魂までもが移ってしまうんじゃないかと。だから誰にとっても河崎は河崎に違いない。
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過去と現在が交互に語られる。
男前たちと気丈な美人たち。
伊坂のキャラはみんな元気で、傷があり、残酷で、自分の正義を持っています。
このお話は少し悲しくなるけれど。
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徐々に示されていく2年前の物語は、ミステリでは割と定石の少々コミカルなもので、その部分に謎を置かずサスペンスタッチの青春群像劇に仕上げてあることで、その魅力ゆえに事件の痛ましさが増すという仕組みになっている。そして、謎は2年間の間に流れた月日の中において発生するものになっているのだ。過去に起こった事件から派生した事件に関わる主人公は、長い間溜め込まれた当事者たちの感情に落とし前をつけることになる。現在と2年前が交互に提示されることによって、事件の痛みを過去から現在まで引き摺っている当事者の感情がかなり正確に伝わってくるようになっている。この作家の特徴だが、事件へ登場人物が関わる際の“温度”が絶妙だ
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現在と過去の二部構成になっていて、交互に物語が進行していく形式は、なかなかよく出来ていると思います。特に後半部分で、現在と過去が交わるところが。
連続ペット虐待事件の結末には切なさを感じました。
最初、なぜこのタイトルなのか?と思いましたが、アヒルと鴨については中盤で、そしてコインロッカーについては最後にわかって、絶妙なタイトルだということがわかりました。
終わり方は素敵な余韻を残していて、読後感もよかったです。
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二年前と現在が同時進行して行くのですが、明かされた真実に淋しさと感動を覚えました。が、あちこちで賞賛された通り、とても良い話です。
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2年前と現在が交錯する伊坂幸太郎の世界に万歳。
尻切れ蜻蛉感もあるけど面白かった。騙された。完璧に。
ボブ・ディランが好きなんだろうね、伊坂さんは。
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期待が大きすぎたのか、思ってたよりより作品の世界に入りこめなかった。ミステリとは
いえ、人が死にすぎではないか。作品上必然であるし、そこに救いもあるんだけど、、。
語り口は伊坂作品らしく粋で軽快でユニーク。楽しく読める。BGMはボブ・ディランの
「風に吹かれて」で決まり。
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友達のススメで初・伊坂幸太郎。
これはミステリという分類なのですかね。
自分だったら気軽に手を出さないような本なので
友達のススメに従ってみて良かったと思った。
読みやすく、しかも面白かったです。
単純だけどブータンに行ってみたいと思った。
この話は独特の切なさを感じたのだけどあたしだけかな。
3人の「物語」、みんないなくなっちゃう「物語」、 なんか切なかった。最後。
麗子さんがなんで機械的な表情だったんだろー。
まぁ余計な付け足しがない方が自然な場合があるけど。
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このミスで話題になっていたので読んだのだけれど、初めミステリーだってことを忘れていた。
なんかすらすらと読めてしまう。
へんに癖のない文章だったからよけいかも。
途中から「あれ?」って思い出した時にはすっかり自分自身だまされていたのだ。
本当にヤラレタ。
2年前と現在が交差する文章を読んでいてどんどんひきこまれた。
舞台になっているのが奇しくも仙台だというのも個人的には効いているかもしれない。
「どのあたりかな?」「あそこかな?」って、余計な想像をしちゃうので(笑)
一見関係ないような気がするものが全てつながっている時がついた時の新鮮な驚き。久々でした。
感想は人それぞれかもしれないけれど私は納得しました。
かなり涙が出そうでしたが・・。
ミステリがキライだ苦手だと言う方も一読してもらいたいなあと思います。
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淡々と過去と現在の二つの物語が描かれ徐々に一つにまとまっていき、物語は加速する。物語の導入部、盛り上げ、結末どれも抜群に上手い。ミステリ的要素もおもしろいが文学的にも読み応えのある作品。
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一言で言えば『悲しい』。主人公はただ誰かの物語を読んでいるだけで、決して登場人物にはなれない。完結してしまった物語を読んでいるだけ。
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話がうねうね進んで行って最後に合わさる…ような?相変わらずの面白さです。物語の発着がイカしてる!(古っ)何故本屋を襲うのか、とか謎と理由には感動してしまった…。
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最後に思わず「騙されたっっ!」と叫んでしまった・・。さすが「このミス」に選ばれるだけはありますね。騙されるのが好きな人にはお薦めしたい一冊です。
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「一緒に本屋を襲わないか」過去と現在の話が混じる、パズルみたいな作品。最後のオチが秀逸。「しっぽさきまるまり」が可愛い。