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これは連作短編集です。その中の『シクラメンと、見えない密室』を注目。
この作品には密室は登場しません。
被害者が部屋から逃げ出したり助けを求めることが可能だったのに、
なぜそうしなかったのかが問題となっています。
ネタバレですか?ならついでに、被害者は見えない密室に囚われていたのです。
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やっぱり短編はうまい。文章が下手とかっていう感想も見られるけど、それよりもこのトリックの連発に驚かされる。個人的に柄刀一は他のところに目をつぶってもこの一点がとんでもないものである事が多いので油断できない。全体を通す趣向は…まあ見当はつくものだったかな。
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花をモチーフにしたミステリです。こちらの方が自分はロマンティックだと思いました。花という存在そのものが、ロマンティックなのかもしれませんが。喫茶店の不思議な経営者が、客のもちこんでくる謎を、鮮やかにほどいていきます。なかなか痛快な面もあります。かといって、本当に些細な日常ミステリではなく、どこか生々しい話が多かったです。ただ、エピローグは蛇足な感じが。秘密が消えてしまうのは、もったいない気がします。
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「本格を踏まえ、本格を超えた」と裏に書いてあったが、それほどのものとは感じなかった。 2008/4/8 読了。
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絶対私の好みに合うと薦められていた一作。……どんぴしゃ大当たり(笑)。私って、好み分かりやすいんだなあ。
加納朋子さんの解説必見。普通解説って、本文の後に読むものなのだろうけれど、この解説は先に読むべきかもね。読もうかどうしようか迷っている人は、特に。
しかし。……感想として言いたいこと、全部書かれちゃってるぞ(苦笑)。それに私は少女漫画にあまり詳しくないので、肝心の部分がいまいち分からなくって残念。「永遠の名作」と言われてるほどだから、たぶんタイトルくらいは知ってる作品なんだろうなあ。
個人的好みの一作はやはり「遠隔殺人とハシバミの葉」。遠隔殺人トリックもさながら、まじないの真相に驚愕。「あの人本当に魔女だったんだ……」と思ってたので、まさか仕掛けがあったとはねえ。特に呪文。あんな意味があったのかっ!
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花をモチーフにした短編集。
小粒ながらもきれいにまとまっている印象。
彼女たちははたして魔女だったのか。
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花をモチーフにした連作短編集。喫茶店を経営するミステリアスな母娘が、客の持ち込む不思議な事件を解決する。
今まで柄刀作品は長編のイメージだったけど、短編もいい。長編に比べると軽いタッチだけど、謎解きの部分は本格的でさすが。
全編を通して母娘の魔女を思わせる謎めいた雰囲気が前面に押し出されていて、特に最終話の写真のくだりは萩尾望都さんの『ポーの一族』を思わせる。
最後まで謎に包まれたままの母娘。またいつかどこかで出会えそうな、映画のような終わり方が良かった。