投稿元:
レビューを見る
名探偵ポアロは偶然から、夜ごとゲームに興じ悪い噂の絶えぬシャイタナ氏のパーティによばれた。が、ポアロを含めて八人の客が二部屋に分れてブリッジに熱中している間に、客間の片隅でシャイタナ氏が刺殺された。しかも、居合わせた客は殺人の前科をもつ者ばかり…ブリッジの点数表を通してポアロが真相を読む。
【感想】
http://blog.livedoor.jp/nahomaru/archives/30799391.html
投稿元:
レビューを見る
僕も残念ながらコントラクト・ブリッジの経験が無いもので、この作品の醍醐味は味わえずじまいなんですよね…。購入した理由はそこにあって、巻末にルールが掲載されているので、誰かと遊んでからもう一度読んでみようと…。で、誰かって誰だろ?って話。【所蔵】
投稿元:
レビューを見る
これは凄まじく面白い。
今まで、ポアロシリーズの中では
「オリエント急行の殺人」が一番好きだったが、
ここに来て一気に本作品がトップに躍り出た。
なんでここまで面白いのか要因を考えてみると、
出てくる人物のキャラが強烈過ぎる。
なんといっても殺された人物のキャラ設定が良い。
悪魔的容貌を持つ評判の悪い金持ち。
この男がポアロ氏と偶然出会った時に、
とんでもないことを思いついてしまうわけである。
「4人の殺人経験者(警察や社会の目を誤魔化し
見事逃げ切った犯罪者)と4人の探偵役(警察関係者や、
犯罪や推理に関わる職業についている人間)を呼んで
パーテイを開こう。」
なんて悪趣味な...。
そうしたら何も起こらないわけがない。
楽しい会話をしながらの美味しい食事も済み、
奇妙なパーティの出席者達が
トランプのブリッジに興じている間、
一人その輪から外れて暖炉でくつろいでいた、
「悪趣味な金持ち」がいつの間にか殺されてしまった。
さあ、探偵組は捜査開始。
各自がそれぞれの方法で真実に近づいていこうとするが、
そんな中でポアロは、「ブリッジの得点表」に目をつける。
彼はこの得点表を元にして、
どのような方法で事件を解決していくのであろうか?
「派手な仕掛け」もない犯罪だが、
「派手な人物」がご馳走である。
日本ではあまり馴染みのないブリッジってトランプゲームを
知らない人でも大変楽しんで読む事の出来る作品かと思う。
ポアロファンの方はもちろん、
クリステイーファン、ミステリーファンの方はぜひ一読を!
投稿元:
レビューを見る
アガサらしい作品。
ABC殺人事件でこの作品の基となる話がポアロの口から語られてます。これ、当時小学生だった私はカードゲームの「ブリッジ」なんて知らず、普通に体育でやるブリッジのことだと考えてた…そしてこれ読むまでずっと笑。
これも結末知ってた気がするー!海外ドラマで見たのかしら。
ブリッジのルールを知ってたらなお楽しめたのになぁ。
投稿元:
レビューを見る
名探偵ポアロは偶然から、夜ごとゲームに興じ悪い噂の絶えぬシャイタナ氏のパーティによばれた。が、ポアロを含めて八人の客が二部屋に分れてブリッジに熱中している間に、客間の片隅でシャイタナ氏が刺殺された。しかも、居合わせた客は殺人の前科をもつ者ばかり…ブリッジの点数表を通してポアロが真相を読む。
投稿元:
レビューを見る
小学生の時に一度読んで放棄したアガサ・クリスティーだが、久しぶりに読んでみた。エルキュール・ポアロが探偵のシリーズ。
シャイタナという男性が8人の人物を読んでパーティを行う。夕食後、4人ずつに分かれてブリッジを始める。主催者のシャイタナは、暖炉の傍に座っていた。が、いつの間にか短剣を胸に刺され死んでいたのである。殺したのは誰なのか。なぜ殺したのか。
パーティに参加していた8人のうち、4人はポアロを含め、警視、諜報部の大佐、ミステリ作家など「探偵役」であり、残りの4人が容疑者である。ただ、一つ変わっているのはその4人すべてに「殺人」の前科があったかもしれないという。今回の殺人は誰の仕業なのか。
一人ひとりの過去を調べていくことで、4人の本当の性格や過去の罪が少しずつ露わになっていく。その過程は非常に面白いが、犯人があまりにも唐突な感じでつかまるのが拍子ぬけ。少し強引な展開。ただ、人の内面をゲームのやり方などから観察してゆき、見た目からは分からない「人間の恐ろしさ」を明らかにしていく手法は面白い。
投稿元:
レビューを見る
「コントラクトブリッジ」と推理作家巨匠「アガサクリスティー」のコラボ企画!是非読んでみたいと思っていますが、いまだよんでいません。
投稿元:
レビューを見る
ポアロ。変わり者が殺される。彼は、未発覚の殺人事件の犯人4人と探偵4人を招き、パーティを開いていた。ポアロ含む探偵らが殺人者の過去の事件を捜査し、心理面から誰が今回の犯人像に当てはまるか推理する。
投稿元:
レビューを見る
コントラクト・ブリッジ というカードゲームを知っているとより楽しめるけど、知らなくてもOK。
行動、しぐさ、感情表現から心理分析をしていくところは圧巻。
でも決め手が…そりゃないよ、という展開。
もうちょっと素直に推理させてくれても。
投稿元:
レビューを見る
「戦争では、たしかに、個人的な判断を行使して殺人するのではありません。しかしだからこそ戦争とはもっとも危険なものなのです。戦争では人間は相手を殺すことに正当な理由をつけられます。」
ポアロはホントに凄いよ・・・
もうグゥの音もでないとはまさにこのこと!
ポアロにかかったら解けないなぞなんて1つもない!
ってぐらい、今回も鮮やかなのでした。
何よりも、ポアロは集まってくる情報をつなぎあわせて問題を解いていくというスタイルが何とも言えないのです。
今回は、ブリッジという私には縁のないトランプゲームに関わる問題だったけれど、案外、そのゲームの内容を理解でき、そして楽しめたのでした。
しかし、ポアロはちょっと休むよ。
【6/19読了・初読・市立図書館】
投稿元:
レビューを見る
文中で超有名作品のネタバレしとる!
何やってんですかクリスティー様。
トランプゲームをする中、起きた犯罪。限られた空間と容疑者。
ワクワクします。
犯人をワナにかけて性癖を探り出す過程も面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
エルキュール・ポアロ・シリーズ
犯罪をコレクションするシェタイナ氏。彼のパーティーに招かれたポアロ。ブリッジゲームの最中に殺害されたシェタイナ氏。彼の集めた4人の犯罪者たち。それぞれの過去に起きた殺人の疑惑。ロマリー夫人の自殺と告白めいた遺書の秘密。
2010年9月25日読了
投稿元:
レビューを見る
読んでいる途中は面白かったですが、最後はちょっと勢いがなくなったように感じました。けっこう犯人はわかりやすい、かもしれない。まぁ、ポアロの「灰色の脳細胞」による観察・分析のおかげですが。
でも、ブリッジをやってみたい気持ちになりました。ちょっと花札に通じるところがあるようなゲームですね。
ただ、カップル要素…というんでしょうか。話としては必要なのかもしれませんが、なんだか唐突に思えました。
投稿元:
レビューを見る
「人は自分の性格に合わないことは絶対にやらない」という魅力的な命題。本書はそのアクロバティックな証明とでも言うべき作品。
このミステリーは、物理的な証拠はラストの詰めにしか使われず、徹底的に心理戦の様相を呈している。
推理合戦という形式、過去に犯罪を犯したことのある容疑者。ブリッジの点数表。飽きさせない工夫と展開とで、あっという間に読ませられてしまう。エンターテインメントとしての出来も流石だ。
文頭に上げた命題。その証明も実に軽やかである。もちろん、こんなことはきっと証明できないことだ。真面目腐って証明すれば、きっと失敗してしまうし、面白くなくなってしまう。それは捉えきれるような性質のものではないからだ。
クリスティは時たま顔を覗かせる人間性の芯のようなものを、実にユーモラスに描き切っているのではないかと思う。
投稿元:
レビューを見る
表紙のトランプを持った手が象徴的です。
ブリッジをしていた4人の中に犯人がいるという仮説のもとに話が進展します。さらに4人の捜査側の人もいるという設定です。
自殺の可能性についても、最初に言及があります。ミステリマニアか、ブリッジマニアなら、とても面白く読める作品です。
犯人側の4人の心理に焦点をあてたポアロの推察は、ミスマープルとも共通部分をなすクリスティの作品の特徴だと思いました。
ブリッジの規則を知らなくても、ミステリとしての構成が分からなくなることはないと思います。
犯人候補の4人に対して、捜査側の4人の行動もとても面白く、うまい組み合わせになっています。
詳細が気になる方は、巻末にブリッジの解説があるので読みながら確認したり、読んでから再確認するのによい。
ポアロのファンなら、ポアロがよく知っているはずの、ブリッジのルールをもっと調べてみようと思うでしょう。
ネットでいろいろ調べらるのも楽しいかもしれません。