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小倉千加子さんてフェミニストだそうなので、いかにもジェンダーとかフェミニズムとかの話がばんばん出てくるのかと思いきや、そうでもなかった。結婚して、しかも専業主婦希望の私が読んでもいやな感じはしなかった。攻撃的じゃないの。冷静な感じ。
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現代女性が「結婚」というものをどう捉えているかを気鋭の心理学者が考察した本。晩婚化の理由がハッキリ書かれています。「学歴階層によって結婚の理由が異なる」という論には深く納得させられました。
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少子化対策に携わってる人は読むべきです。あと、結婚したくてもできない人も読むべきです。全てはこの書の中に書かれています。
小倉千加子は信頼の置ける方だと思います。綺麗ごとは言いません。厳しいです。
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大学で女性学を教えている著者による、最近の結婚観についての本。笑える。人が如何に自分に都合のいいようにしか結婚を考えていないか、よく分かる。結婚を考えている人は、決断の前に一度よんだ方が良い。
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■『戦後日本の庶民の階層上昇の夢は無数の「苦労したくない、したこともない」娘たちを生み出した。労働からの逃避が自発的フリーターを作り出しているように、少子化を生み出しているのは苦労するような結婚からの逃避なのである』と本書に。そんな中での結婚の条件とは?女子大学生を対象にした最大の条件とは「経済力」だとか。■下の階層をウロウロする身としては、経済力を出されるとまったくもって耳が痛い。雑誌連載の時に読んでいたら、絶望してたかも…。まあ、自分のことは置いといて。世の男が現実を直視しているわけでもなく、ここで男性が女性に求める条件として紹介されているのは「可愛い・賢い・家庭的・軽い(体重が)」という4Kというのも、女性から見ればどうでしょう?著者はこのうち二つあれば御の字なので『どれを捨てて、どれを残したいのかを早くに決めて、条件に合う人がいれば早く行動に移すこと』と書いています。■独身の人たちは相手がいれば二人で、いない人もやっぱり読んでおくといいかも。いろいろな条件を相手から聞くよりショックが小さいかと…。
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装丁が気に食わなくって、読んでなかったのだが、読んでみたら、意外とよかった。ちょっと話が散漫になっている感じはするが、言っていることにはいちいち納得する。激しいフェミニズム徹底主義でもなく、だからといってフェミニズムを感情で非難するものでもなく、とても自然で良い。 良いものは良い、かっこ悪いと感じるものにはかっこわるい、と、感情論でなく、さらりとかっこよく言っているかんじが素敵です。もうちょいまとまっていたら、絶品でした。
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小倉千加子さんの本には毎度感服することばかり。厚生労働省や政府のやってる少子化対策、本当に正しいのかと思ってしまう。この本は「負け犬」本の対抗馬かもしれない。
とにかく痛快!
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「負け犬の遠吠え」と比較されがちな1冊ですが、それは違うと思う。こっちは研究者が書いてるだけのことはあって、事例の列挙にとどまってない。きちんと問題提起もされてる。自虐で終わってないところがさすが。読み応えありあり。
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非婚化・晩婚化を取り扱っている。
特に、今の日本のオンナの結婚観の歪みを冷静に観察している。
電波男派にとっても必読の本。
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『「集英社系」対「光文社系」はかつての東西問題のように対立しており、世界で一番大きな対立軸をなす。もう一つの対立は南北問題だが、これは緊張感を失った対立である。』だそうです。私は、大概の本はどんな内容でもなるほどこういう見方があるのかと思うけど、これはまじで意味不明。
こんな本が出版できるなんて一体どうなってるんだろう。
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痛快!
よくぞここまでやってくれた。流石、小倉先生。
現在巷で出回っている若者論は、若者の私からみてどうも納得いかないようなヤツばかりだけど、この本は違った!!
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女性の学歴と「生存・依存・保存」の法則、「結婚とは顔と金の交換である」(だったっけ?)など、マクロの状況を把握をするにはとても読みやすくて良い本。現実はキビしいですが…。
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合計特殊出生率の低い国 イタリア、ドイツ、日本 結婚の条件は、女性の学歴に応じて、生存、依存、保存と変化していた。生存 フリーター同士の結婚 依存 相手の経済力に依存 保存 経済力は求めないが、自分が働くことを尊重して、家事に協力的な人を求める。 仕事は嫌なことも含めて全部仕事。選んでする仕事では人間は成功しない。残り物には福がある。残り物にはワケがある。男の子は正社員として就職できずにフリータになれば結婚できない。結婚できないで家庭を持てないから、就労意欲が低下し、ますます離職が促進される。男子学生へ、結婚に高望みをしてはならない。男性が女性に求める不動の4Kはかわいい、賢い、家庭的、軽い(体重)であるが4つもkを求めていてはいつまでも結婚できない。2つあれば御の字で、三つもとめるのは自信過剰。
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自分のことは棚に上げて、相手に多くを求めるのは誰しも当然のことだと思う。どこかで妥協しないといけないのだろうけど、難しい。この本で色々考えさせられた。女は「カオ」なのか〜やっぱり…
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男と女は難しい。ましてや、結婚はイッショウモノ(だと思いたい)となれば尚更、考えに考える必要があります。
晩婚化(とくに女性)、少子化に低い低い合計特殊出生率。保育所の少なさや教育費の増大、果ては受け取り不可能な年金問題…と暗澹たる未来が待ち受けていそうな現状において、結婚は愛の行き着く先とだけはとても言っていられません。
さて、本書は結婚難の現象に、心理学者たる筆者が迫ったエッセイなのですが、とても読みやすいので、フェミニズム関連で筆者の名前を目にしていたとしても、(他にも読みやすい本は多数ありますが)気負わずに読んで欲しい一冊だと思います。
貧富の差は少なく、誰もが教育を受けやすい環境にあり、中流意識が、プチブルジョア意識が広まっているとはいえ、階層というものは確かに存在します。そんな階層関係を統計に組み込んだ筆者のやり方は挑戦的で、誰かしらの不快感を煽るものかもしれませんが、間違って無いんじゃないかと思います。
確かに昔の日本では、結婚というものにある程度の枠組みが存在したことでしょう。家と家の結びつきであり、『嫁して夫に従い』なんて言葉があったんですから、結婚はある種のゴールでありました。
ですが、今、そのゴール感覚を感じることはきっと難しい。
一寸先は闇。
介護もリストラも手を広げて待ち構えている。子どもがぐれる、なんてのもプラスしてみましょうか。寿命も延びて、人生プランは延長されるばかりですから、私達は自分の先行きが気になって不安になっても仕方が無いのだと私は思います。
私的には、「金と顔の交換」と言う言葉は痛いなーと思います。(男性の金と女性の美しさの等価交換が結婚である、と)それが全てでは無いけれど、多くにきっと当てはまってしまう。その交換条件を突っぱねる自信が無いのも事実。
はて。
…いつの日か、顔と金が逆転する日も来るのだろうかと思う、そんな私です。
(2004年8月26日)