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このノリが嫌いな人、合わない人がいるだろうことはよくわかるんだけど、個人的にはそこがいい。主人公のキャラといい文章中に溢れるなんともいえないユーモアというかギャグ、そしてあのトリック! 読んでてホント楽しい。
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どうにもすっきりとこない。活躍しない探偵というユニークさは買うけど、謎の魅力がない点とあまりにもおざなりな人物描写が気になる。なんとなく西澤保彦の『完全無欠の名探偵』を思い出したが、ユーモア度でもそちらに負けてるような……
いまいち本気度が感じられない作品だった。
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私立鯉ヶ窪学園の非公認サークル・探偵部の三馬鹿トリオが、学園内で起きた密室殺人事件に挑むシリーズ第1弾。先日シリーズ続編の『殺意は必ず三度ある』が出たので、未読だったシリーズ1作目を押えてみた。
ゆるい小ネタに緻密な伏線を隠し持っている東川作品ですが、本作はキャラも小ネタもトリックもバカ方面にまっしぐら。もう少しで鯨統一朗になってしまうほどであった。ツッコミ役が不足しているからか誰も正気に戻されることもなく、緊張感もなくゆるーく進む展開です。
密室が2つ出てきますが、どちらもかなりのバカトリック。そのために掘った外堀が意外とたくさんあって、逆にその必死さが面白かった。そこも埋めるのかよ!みたいな。久々に”ゆるい”密室ものを読みたくなったらどうぞ。
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学園物の推理小説。密室殺人、学園の芸能コースに絡む盗撮。
3人の探偵部に所属する、個性を立てた生徒達による謎解明。
在り来たりのあらすじに読書速度は早まった。
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本気なのか、遊び半分なのか?確信をついているようで、ずれている…鯉ヶ窪学園探偵部(所属3名)+何の因果か探偵部顧問教師が、お気楽にそして、ちょこっと的外れに事件を本格推理!
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事件の真相の約4割が偶然に頼っているように思える。 死体発見から警察到着までの様子にリアリティがあってよかった。 緊張感もフクザツさもなく読みやすい。 青春小説として読めば、おもしろい部類に入るだろう。 できれば容疑者を集めて、その前で謎解きをやって欲しかった。
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転校生の赤坂通が、探偵部というなんとも怪しい部に間違って入部してしまうところから始まる。
部の活動で密室談議をしていて、帰路に着こうとすると、学園内で密室殺人事件が起こる。
部長の多摩川、部員の先輩八ツ橋のふざけたやり取りが入りつつ、展開的には(殺人があるけど)明るく進んで行った。
最初の登場の仕方から想像しなかった人が探偵役をこなしていて、ちょっと笑ってしまった。
確かに、登場人物は多いけど、軽く読むにはお薦めな探偵小説だと思う。
2008.3.15。
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この人の作品はどれも同じパターン、同じキャラクター設定のスラップスティックミステリですな。でも、それが好きなのですが。ミステリスピリッツというべきものに共感を覚える訳ですよ。今時コナンもびっくりの物理トリックを真っ正面からドカンと扱ってくれるのも嬉しいじゃないですか。バカバカしいんだけど、きっちり本格。これってすごいことかも。
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読みやすいミステリ
なにかとくべつな力を持っているわけじゃない、良くも悪くもその辺にいるような学生が事件解決に奮闘します。
…いや、おもしろがってるだけかもしれない(笑)
個人的プッシュはやっぱり石崎先生
続編もでてるみたいなので、読んでみるかも
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10年前のちょうど高校受験の日にテストの合間に読む本として購入した思い出深い本。
本格推理小説でありながら独特のコミカルな文体でとても読みやすく、主要な登場人物全てに好感を持てる珍しい作品。(推理小説だと死に役やブラフ的な悪役がよくいるので...)
トリックに関しては、作中キャラになりきってその視点で見ると「偶然」だけど、
文章からは「緻密」な印象もするし「大味」な気もする。
「計算された大雑把」なのかもしれない。
とにかく心の中にモヤモヤが残ることのない、収まりの良いトリックでした。
あとはこれを読むとお好み焼きが食べたくなります!もしくはクリスティやクイーンの小説を読みたくなります(笑)
……ちなみに私が持っている本の装丁は旧verです。キャラ絵がない方が想像力を掻き立てられて楽しめるので今でもお気に入り。
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個性的な探偵部の面々が活躍(迷走?)するシリーズ。
真相に近いところまで辿りつくけれど、結局解決するのは
別の人間というのがいい。
お好み焼きのやりとりには、ついつい笑ってしまう。
昔の装丁が好きだったのに、表紙が変わってがっかりした。
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物語の語り部『赤坂 通』、高校2年生。編入した高校で『文芸部』に入部しようと部室を訪ねるが、そこにいたのは『探偵部』の2人だった。学校から公認されていない『探偵部』は、部室を持っていないため、いつも無断で空き教室を使っているのだった。そんな2人の巧みな(?)話術により、通は、あれよあれよという間に、なぜか『探偵部』の一員となるのだった。
そんなある日、相変らずだらだらと居残っていた三人は、悲鳴を聞き駆けつけた先で、一人の男が死んでいるのを見た。これは・・密室殺人。はたして『探偵部』は、犯人を見つけることができるのか?
本格推理と書いてあるのに、全然本格じゃなかった(笑)まぁ、冒頭で通が、これで騙されてるんで・・そっか。にしても、先輩がおバカ {/atten/} とくに部長。や、最初はちゃらんぽらんでも、やるときゃやるぜ金田一少年!みたいな人かと思いきや、最後までおバカ!!これでいいのか探偵部・・トリックもありえね~て感じのものなんだけど、その前に、さらにありえね~×2の推理を披露してくれてるもんだから、これでいっかみたいな気分になっちゃうし。まぁやりとりが面白かったので、最後まで笑って読めたけどね。
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ユーモアたっぷりの筆致で書かれた本格。次々に繰り出されるギャグ、受け付けない人には少しばかりうっとうしいかも。まあ軽妙に読み流してみれば、悪くもないけどね。登場人物表だけで笑えるし。
真相……幾分バカミスっぽい感じも(いや、バカミスそのものかしら。基準がよく分からないのだけれど)。特にアパートの密室トリックは「なんじゃそら」。想像してみて爆笑。数々のギャグよりも、これが一番ツボに入ったな~。
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だんしがしんだいでしんだ―
鯉ケ窪学園の非公認クラブ「探偵(小説研究)部」に部長・多摩川と八ツ橋にひっかかって入部したトオル。
密室についての議論をしていた夜に密室となった保健室で男性の遺体を発見する。
続いておこった高校生アイドルの失踪とこれまた密室内での音楽教師の殺人。
身近で起こった殺人に首をつっこまないわけがない!
ということで探偵部の3人はこれらの事件の解明にのりだすのだが。。。
東川さんのシリーズ外モノ。こちらも笑えました!
3人の高校生の掛け合いも面白いし、顧問の石崎先生や他の先生もいいキャラしてます。
トリックというか、真相も同じように軽いのはまあ愛嬌ですかね~。
クラブ活動の探偵小説についての議論は興味深かったです。
特に密室殺人での犯人像。古今東西の名作古典作品の犯人の行動パターンについての分類にはニヤリとさせられました。
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本屋で。同じ日発売の西村京太郎は三列に平積みにしてあったのに、東川は見当たらない。
おかしい、何で東川はないのだろう。そんなにマイナか?(いや、メジャではないかも知らんが。)マイナな作家の本など入れないってか?
軽く怒りモードに入った高柳は、ふと、何だか並びのおかしい平積みのノベルスを手にとって見た。
なんと、その下から東川の最後の一冊が!
……隠さなくてもいいのに。
東川はどんどん面白くなってる。
ミステリとして、ではなく、物語として。
勿論、ミステリとしても楽しめるし、トリックもロジックもちゃんとある。
そうではなくって、文章のノリがどんどん面白くなってる。軽いギャグ形のノリ。
メフィスト賞系列で言えば石崎幸二とか、あんなノリ。(また分かりにくい例えだな。)
非常に面白かった。
ただなぁ。以下反転。
ジェット風船のトリックはどうだろう。笑えていいけど。あれ、いいのかなぁ。本当にできるのかなぁ。
まあ、確かにどの部屋に鍵が落ちても構わないし、その論理に引っかかるところはなかったけど。
抜粋。
「部長、大変です!」
「どうした?」
「キャベツ、入れ忘れてます」
素敵なオチだと思う。ギャグが好きならお勧めのノリ。
04.01.18