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あなたは今幸せですか?
こういう新聞広告が本当にあったら絶対飛びついてしまいそう!笑
この広告を出し、依頼人を幸福にしているのが主人公のパーカー・パイン氏。
その活躍はどれも面白くてはまります!
ただ、最後のほうの話はただの探偵に成り下がっていたのが残念だったかな。
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私の読書傾向を知る友人に薦められて読んだ。ムダに人が死なないのがマル。日々のちょっとしたところにある秘密だって充分に事件なのだ。
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人の不幸は5つに分類できるという。
『あなたは幸せですか? そうでないならパーカーパインにご相談を』
パーカーパイン氏の元には実に様々な不幸を抱えた人々がやってきます。
彼はそれを統計という名の武器で見通し、曰く治療していく。
と言っても彼自身は何もしません。全ては、彼の細かな指令を受けたエージェント達の手によるものです。
短編集なのですが、どれもどれもオチが非常にいいです。
パーカーパイン氏は統計と言っていますが、それはまさにある種の霊能や千里眼にも思えるくらい的確で。解決策もお見事!
さすが、ミステリーの女王、アガサ・クリスティーです♪
惜しむらくは、途中から少し形式が変わってしまうことですかね。
オフィス型だったパーカーパイン氏が旅行に出てしまうことですかね。
最初のままで続けて欲しかったな、と思いました。
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【library222所蔵】
日本語ではたったこれ一作のマイナーなパーカーパインシリーズ。
「推理」が主ではなく、人の心の機微を描いた「ミステリ」と言えるかもしれない。
依頼人の希望をかなえるためにたくさんの仕掛けをするパーカーパインはまるであしながおじさんのよう。
一片一片が洒脱なショートショートのような仕上がり。
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「あなたは幸せ?でないならパーカー・パイン氏に相談を」
という新聞広告に引き寄せられていろいろな不幸を抱えた人々がパーカー・パイン氏の元を訪れる短編集。
日常的な問題が多くて身近な感じがよい。
ただ、後半パイン氏が旅行に出てしまい、魅力的なスタッフが登場しなくなったのが残念。
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短編集。
パーカー・パイン氏は、名前も、全く知らなかったです。
探偵でも何でもない、香具師みたいな人ですが、善人で、不幸な人を見るとほっとけないようです。得意技は、統計と自作自演(笑)
短編と言いつつ、前の作品が次の作品のトリックの伏線になってたりするところが良かったです。
最終話は、うまく騙された感じで良かったです。
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犯罪ではなく、悩みを解決するパーカーパイン。
犯罪に相当する事案もあるが、中心は人の悩み。
本書には、ポアロは登場しないが、パーカーパインとポアロの共通点が分かる。
人の心理を中心に、物事が起こるかどうかを推察する手法。
お得意の中近東の話題、鉄道の話題もある。
残念なのは、ポアロのような大量のシリーズ物でない点だ。
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短編アンソロジーで、興味を持ったので読んでみた。
時間に余裕のあった、良い時代。
事件のない日常が退屈で、危険を欲する人。
夫に不満のある、婦人。
自分勝手に浮気(未満だけど)して、妻が同じ行動をとると面食らう男性、
などなど。
パーカー・パインは探偵ではないけれど、観察力がすごい。
前半は、広告を出して請け負った仕事。
後半は、旅行中に起きた問題を扱った話。
困っている人を無下にできない、優しい人。
クリスティーは、やっぱり上品で読みやすい。
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新潮文庫版の短編集で昔読んだことのあるパーカー・パインもの。クリスティー文庫で再読しました。幸せを求めてパイン氏のもとを訪れる客たちの問題は、少し皮肉で温かい終幕を迎えます。こちらの文庫は訳がちょっと現代語すぎるかなと思ったけれども。
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おもしろい!こんな作品があったとは。
たまに失敗してるのも面白いです(笑)
パーカー・パインもシリーズ化してくれたらよかったのに。
黄色いアイリスにも登場してるそうなので、今度はそれも読もう。
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探偵ではなく心の専門医というパーカー・パイン。優れた分類能力で人々の悩みを解決。
全部で12編の短編集。オフィスで引き受けた6話と休暇中の旅先で関わることになった6話。
ポアロでも登場するミス・レモンとオリヴァ夫人も登場していてびっくり。
たまに失敗もあったりしてそこも面白かった。
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前半の依頼人が訪ねに来るパターンのほうが好きかな。
しれっとオリヴァ夫人が登場していたりするので、
ポアロを読んでいるとニヤっとできる。
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「あなたは幸せ? でないならパーカー・パイン氏に相談を」そんな広告を頼りにやってくる依頼者の問題を解決していくパーカー・パインの活躍を描く連作短編。
前半に収録されている短編と後半に収録されている短編で大きく趣向が変わっています。前半は様々な不幸せな依頼人がやってきてパーカー・パインはそれを、コンゲーム的な趣向で解決していきます。この趣向の中では「大金持ちの夫人の事件」と「不満な夫の事件」がお気に入り。「不満な夫の事件」は夫にいろんな意味で同情してしまう短編ですね(笑)
後半からはパーカー・パインが旅行先での事件に巻き込まれるというもの。この中では「デルフォイの神託」が意外などんでん返しがあり、お気に入りの一編です。
解説にあったように前半の短編の趣向を定着させることができなかったのが残念だったなあ、という印象はどうしても受けてしまうかなあ。やっぱり後半と前半の作品群では前半の方が印象が強いです。
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クリスティが生み出した探偵の中でもかなりマイナーなパーカー・パインもの短編集。前半は独自の視点で結構面白いけど、後半は後にポアロものになる話の土台っぽい感じで、まあマイナーに留まったのもやむなしか。
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アガサ・クリスティが生んだキャラクターの中でも、マイナーな存在かもしれないパーカー・パインが主人公の短編集。
読んで初めて知ったんですが、パーカー・パインさんはいわゆる「探偵」ではないんですね。
新聞に「あなたは幸せ? でないならパーカー・パイン氏に相談を」という不思議な広告を出し、事務所に訪れる人の悩みを解決するということをしている人です。
確かに、「悪い奴を推理で追い詰めてこらしめる」というよりも「困っている人を助ける」という面が前面に押し出されています。
そのためなのか、読み進めていくうちに、だんだんとくつろいだ気持ちに。。。
こちらの短編集には12作が収録されています。
前半6作はパーカー・パイン氏が主に事務所で依頼人を待つというスタイルで、後半6作はパーカー・パイン氏が旅先で事件に遭遇するスタイルになっています。
どちらのスタイルもとてもおもしろかったです。
興味深かったのは、前半6作の中に、ポアロシリーズに登場する人物が出てくるという点。
秘書のミス・レモンと作家のオリヴァ夫人です。
時系列的には、パーカー・パインシリーズへの登場のほうが先なのでしょうか?
オリヴァ夫人はパーカー・パインシリーズが初登場らしいのですが、ミス・レモンは??
ちょっと調べてみたいところです。
パーカー・パイン氏自体がなんとなくポアロを彷彿とさせるのですが、こうした関連性を感じるとなんかうれしいですね。
さて、このパーカー・パインシリーズは全14編の短編のみです。
残り2編は「黄色いアイリス」という短編集に収録されています。
個人的にはかなりパーカー・パインシリーズが気に入ったので、今後も読み返していきたいと思います。
◇おすすめポイント
・パーカー・パイン氏のお悩み解決法が素敵
・事務所スタッフも魅力的
・トラベルミステリも楽しめる
◇こんな方におすすめ!
・クリスティの短編を読みたい
・ちょっとポアロやマープルじゃないものを読みたい
・肩の力を抜いてミステリを楽しみたい