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紙の本
村松友視の本領
2004/02/04 19:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:魚籃坂 - この投稿者のレビュー一覧を見る
入手が困難な、初期三部作というべき「千駄ヶ谷」・「上海ララバイ」・「作家装い」が入っていることが特筆に価する。年代別に見ると、最も古い「時代屋の女房」から内界を描く作品に向かい、再び外界を描く作品に戻る形となっている。
これは筆者流にいうと、読者の方を向いて書いた作品から文学の神様の方を向いた作品に移り、近年になると両者を見る余裕ができたということだろう。この本が村松友視の純文学作家としての再評価に繋がることに期待したい。
ただ「ヴィンテージ」が選ばれていて「屋台」が選ばれていないことが不思議である。完成度の点で不満があるのかもしれないが、「屋台」には村松友視氏の小説家としての理想像が描かれているように思えるのだ。
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