紙の本
土って、こんなにきれいだったんだ!
2004/05/21 11:07
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投稿者:わくわくどきどき - この投稿者のレビュー一覧を見る
赤、ピンク、オレンジ、黄、青、紫、緑,白・・・・・。これが足元にあるごく普通の土だなんて・・・。よく見ると、本当に、いろんなたくさんの色があります。
ぬれているうちは濃い色で、かわかすと少しずつ淡い色にかわっていく土。どれも、日本のもので、あるものは田んぼから、あるものは庭や野原や畑から、そしてあるものはがけの斜面から取ってきたものだといいます。中古の軽自動車で寝泊りしながら、著者は日本全国をかけめぐるようになって10年以上になり、集めた土は、1万種類をこえるコレクションがあります。全国の土を日本地図にならべて見ると、自然や気候や地形などの影響により、土の色や土のできかたに特徴があるのがわかります。
黒・白・灰色が多い北海道、土の色が豊かな東北、黒くてボクボクとくだけやすい関東、粘土が多い中部地方、鮮やかな色・虹色の土がそろう北陸、なんと、ひとつの村にたくさんのきれいな色のそろう能登半島の小さな村が紹介されています。
暑くて雨が多い沖縄をはじめとする南西諸島は赤い土、温泉の近くや鉱山の近くで見つけためずらしい、かわった色の土。思わず、自分の住んでいるところの土の色を探してみたくなります。一見、おとな向きの土のコレクションのようですが、手渡し手のおとなのはたらきかけで、子どもたちも、自分の土のコレクションをつくってみたくなることまちがいなしです。土をかわかして、細かいパウダー状にすると、土の色がぐんときれいになることがわかります。いろんなところにでかけて、集めた土を、ガラスのびんに入れたり、小さなビニール袋につめたり、セロハンテープで紙にはりつけたりして、しまっておかないで、いろんな人に見てもらいましょう。土で紙をそめたり、絵の具やパステルやクレヨンをつくって、自分だけの色をつくって、遊んでみましょう。
(わくわくどきどき/図書館の学校・児童書選書委員会)
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ほれぼれするねぇ。
日本中の土を軽自動車で集めてまわった2万を超える色、色、色な
土はアートです!
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私を土の魅力に目覚めさすキッカケを作った本です。 500種類以上の色土が産地MAPと共に紹介されています。 土壁を弄くりたい人には一見の価値があると思います。
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えっ!! 土を集めるとこんなにキレイでおもしろくなっちゃうの!? 自然との関わり方の既成概念をやさしくとっぱらってくれるきっかけに。
(さっちん)
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世にも珍しい土の図鑑です。
ボリュームはさほどありません。
充実感はないのですが。
たのしくはあります。
著者は世界中の土を集めておられるそうです。
そのうちから選りすぐった?土を紹介してくれます。
1冊手元においておくのは悪くありません。
これは土を自分でも集めたり、土と遊ぶための図鑑ですね。
それにしても、ところによってさまざまな色の土があるものですね。
紙上でなく実物を見ることができれば質感の違いもバリエーションに富んでいるのでしょう。
なんでもないものをなんだか価値があるようにしてしまうところはクラフト・エヴィング商會の仕事のようでもありますがあちらは半ばファンタジーでありこちらは現実です。
でもちょっとファンタジー入っているのかもしれませんね。
リアルの中で少しファンタジーよりにずれた世界。
あっという間にほぼ読めてしまいました。あとはときおり眺めては楽しみましょう。
それから、著者と関係があるのかないのかわかりませんが、おもしろいHPを見つけました。
「日本の土で絵を描きたい」(http://www.digitalium.co.jp/clay/workshop0301.html)
日本で集めた土を絵の具にして、絵を描くという趣旨のサイトです。しゃれた土グッズの販売も。
あとexciteの読書のページで、「ニュースな本棚」(http://www.excite.co.jp/book/news/topics/)という楽しげなコーナーも見つけました。かなり奇妙なテーマで本を集めたものです。そのうちの「地底GO!GO!GO!」の回の6ページ目に『土のコレクション』が入っていました。
(2006年12月27日読了)
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同じ県内でも場所によって色んな色。黒い土は人間の働きかけによって作られる。火山の灰が関係しているところ、鉱山があるため珍しい色の土があるところ、粘土質の多い中部地方(だから焼き物の名産地)、暑くて雨が多い南西諸島は赤い土、北陸の土は実に色鮮やか…などなど、普段意識することのない土の新たな発見がいっぱい。小学生でもできるいくつかの工程を踏んで目の細かいサラサラの土にして、試験管やビンに詰めて並べたら土のバリエーションに驚くと思う。鉛筆や紙、胃薬などにも入っている土を、より身近に感じられる楽しい本。
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この本を見ると土の美しさに圧倒されます。
土ってこんなにも色鮮やかだったのか、と思うんですよ。
中に含まれている鉱物がとか元素がとか、
難しいことを抜きにして見るだけで楽しめます。
また、全国の地図とともに土が紹介されていたり、
土の標本の作り方が書かれていたり、
自分で手を動かしてみたくもなります。
たかが土、といって侮るなかれ。
最近は土に触れることが少なくなってしまいましたが、
身近な土に目を向ける、そのきっかけになる一冊です。
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第2回知的書評合戦ビブリオバトル 一般の部 テーマ「色」で紹介した本です。
https://www.facebook.com/100426516810969/photos/a.114449905408630.1073741825.100426516810969/338993922954226
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日本全国いろいろな場所からひとつかみの土をとってくる。ガラスびんにいれて並べる。赤、ピンク、黄、オレンジ・・こんなにきれいな色があるんだ!
(『キラキラ子どもブックガイド』玉川大学出版部より)
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なんと,この本の著者が,奥能登国際芸術祭2023で,作品を作っているです。まったく知らなかったので,作品会場にこの本が置かれていてびっくりしたというわけ。
その作品とは,能登半島各地から採集してきた土を大きな床に書かれた地図上においてあるだけのもの。これを見るなり,わたしは,その担当の方に
「これとよく似た本がありますよ。『土のコレクション』という本です。柳田の土も載っていますよ」
というと,受付の方が
「そうです,その方が作られたのです。本もここにありますよ」
というではありませんか。
勝手に科学者と芸術家は別物だと思っていたのですが,どうも,そんなに内容に違いはないようですね。
ダビンチなんて,科学者でも芸術家でもあったんだし…。
そんなわけで,もう一度,本棚からとりだして,じっくりと読んでみました。
改めてみてみると,珠洲市の土も出ていたわ。
「能登半島に行ったら,土は茶色いものだというイメージがすっかり打ちくだかれるはずだ。」(18ぺ)
とも書かれています。ほほ~。
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まさに土のコレクション!
全国津々浦々から採取した土の写真に驚きました。とてもカラフル!身近にある土に、こんなにも違いがあるとは…茶色ばっかりと思っていました…
土の美しさを楽しむ本ですが、科学的な説明も載っています。
土のコレクションの作り方や土を使った紙染めなど、自由研究にも活かせそうです。