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ちょっと長いですが、おもしろいです。語り口も軽い感じで読みやすいです。読み始めるまで、SFとは知らず…でしたが、あまりSFを読まない私も楽しめました。コニーウィルスはこの作品で初めて読みましたが、他の作品も読むつもりです。
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タイムトラベルSFラブコメミステリ!面白かった~♪ オマージュ作『ボートの三人男』との絡みも最高だが、セイヤーズのピーター・ウィムジー卿シリーズをはじめ、1930年代ミステリへの言及が上手く物語に組み込まれて楽しいのなんの!
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大好きな小説のひとつに『ボートの三人男』(ジェローム・K・ジェローム・著/丸谷才一・訳…中公文庫)があります。
イギリスの紳士たちが小さなボートに乗ってのん気な旅をするというユーモア小説です。
読んでいるだけで気持ちが楽になる本です。
表題は「三人男」ですが、実は犬もお供でついて来ているのに、勘定に入っていないのです。
今回の作品はその『ボートの三人男』のパロディ?
それだけで『三人男』ファンのぼくとしては食指が動いてしまうのです。
お話は、現在の史学生がタイムトラベルで歴史を縦横に駆け巡るという展開のようです。
どうやらその際に三人男と出会うようですが、どんなことになることやら。
・・・と読み始めましたが、
めちゃくちゃ楽しいです。
ヴィクトリア朝英国へ静養に出かけただけの(はずの)学生の双肩に世界の命運がのしかかる?
SFでミステリでラブコメ。
猫と犬とキャラクタたちがとっても魅力的。
(2005年06月12日読了)
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あ~面白かった。
タイムトラベルものの『ドゥームズデイ・ブック』のシリアスさから一転、コメディ&ドタバタ風味。タイムパラドックス上、起きてはならない事件がある日起きて…?! 訳者の大森望さんが後書きでノリノリで語って下さっているのでそちらを読んだほうが分かりやすい。
キャラがまたそれぞれ立ってるし。
フラフラなまま過去に送られちゃった主人公のネッド、口を開けば詩を引用しちゃう夢見がちなテレンス、相棒のブルドックのシリル、猫のプリンセス・アージュマンド。強烈なミアリング夫人。優秀な、そして可哀想すぎる執事のベイン。歴史と魚に目がないぺディック教授、金魚に夢中な大佐。ツンデレ(?)トシー。
ネッドとシリル&プリンセス・アージュマンドのやりとりが一番お気に入り。ブルドックが飼いたくなること受けあい!
中盤というか最後のほうまでクスクス噴出してしまう場面が続いて面白いけれど、深刻な事件は特に起きず基本平和。なので、気分的に中だるみして読むペースも休み休みだったけれど、最後に全てのことが収束していくのにペースも上がった。そして読み終わって、さすが!と思った。
この本の面白さは訳者の力によるものが大きいに違いないのでは?(…な~んて原書を読んでもないのに知ったかぶりですが。)今ではこの人の訳だったら海外小説も安心して読めるような気がします。
『ボートの3人男』や、過去の有名本格ミステリ、歴史上の大事件の話などがわんさか出てきたけれど、あらかじめ予備知識のない私でも置いてけぼりをくらわされず十分楽しめた。知っていたらこれまた2倍楽しめるのかな? とりあえず『ボートの3人男』は面白そうなので読んで本書を再読してみたい。
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素晴らしい。英語ではどういう文章なのだろう。先にセイヤーズとJ・K・ジェローム等を読めば一層楽しめることうけあい。最後D先生が気付いたことは、現実もそうだったらいいのに…。
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タイムトラベルで過去に自由に行き来できる時代。オックスフォード大学の史学生ネッド・ヘンリーは、女傑レディ・シュラプネルの命令により、第二次世界大戦中のロンドン大空襲で焼失したコヴェントリー大聖堂再建の重要アイテム“主教の鳥株”というヴィクトリア朝の花瓶を探していた。たび重なるタイムトラベルによる過労で休養が必要となり、シュラプネルの目の届かない時代に逃避行。ところがこれが思わぬ事態をまねくことに…。初めて読んだのがいつなのかわからないくらい以前からの愛読書『ボートの三人男』。その副題からタイトルをとった本書には妙な親近感を抱いてページを開いた。最初は状況がよく分かりません。なぜなら主人公がタイムラグ(時差ぼけならぬ時代ボケ)のため、自分の任務も思考もあやふやな状態なので。そこが一番の難所かも。でも、読み進めるにつれて、タイムトラベルにつきもののSF的な問題や、数々の英国推理小説の引用はミステリ好きを喜ばせ、英米文学好きにはネッドとともに船旅をするテレンスが引用するシェイクスピアやテニスンなどの言葉が多数登場してニヤニヤしてしまうこと請け合いだ。個人的にやっぱり一番わくわくしたのはテムズ河での「ボートの三人男」とすれ違う場面!パイナップル缶にジョージのバンショーにハリスの迷路、のあの三人男+モンモランシー一行と河上で出会うのだ。街中で憧れの有名人に偶然出会ったような(そんな経験はないが)感激ぶり。「ノーズに気をつけろ!」の警句に同じ過ちを起こすところがいい。ちなみに、本書の各章ごとの冒頭引用文のあとの小見出しもあの作品に準じたスタイルである。そんな細部に見出す面白さを味わいながら、本編はSF、ミステリ、純文学、恋愛、歴史、ヴィクトリア朝の習慣などなど…様々な魅力に満ちた凝ったストーリーに仕立て上げられていて、読み応え十二分だ。恋も冒険もスリルもミステリも笑いもあり、タイムパラドックスもあるドタバタ劇、いろんなジャンルの面白さを包括している。キャラクターも極端な性格と役回りで分かりやすい。ただ一部、SF的に力量不足感を覚える…齟齬は分かるが、カオス系とか連続体とか自己修復の計算とか正直ついていけてない感覚を終盤の解決部で味わうことになるが、そこはSF初心者だから仕方ないかと自分に見切りをつけて一応納得。全部読み終わってから、最初に戻ってシェイクスピア、フローベールの引用を再び見てニヤリとしてください。
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思わせぶりなタイトルと評判のよさにつられて読んでみたが、、、正直、面白さを理解できなかった。英語で読むと、言葉遊び的な部分や時代がかった引用なども楽しめるのかもしれないが、、、。今、見たら、「航路」の作者だったのね、このヒト。「航路」もやはり??だったし、相性がよくないのかも。一応、タイムトラベルもののSF小説ということになっており、パラドックスをめぐるドタバタが中心になっている小説。
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こういうの、いいなぁ。
矛盾なくおさまるストーリー(当たり前か)、ユーモア、愛着がわくキャラクター。こういうSFもいいな。
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タイムトラベルをして歴史について調べるようになっている時代。タイムトラベルのしすぎで時差ボケになった史学部学生ネッドは、ヴィクトリア朝時代でボート遊びでもしてのんびりするはずだったが……。という話で、ユーモアたっぷり、楽しくて、登場人物は全員魅力的で。いつまでも読んでいたいと思う、読むのがつらいなって思う箇所がひとつもない。さらに、ただコメディの楽しさだけでもなくて。さがしものが本当にどこにあるのかとか、ミスターCはだれなのか、とかミステリの要素もあるし。もちろん、SFだからSF的なタイムパラドックスみたいな話(でいいのかな?)があって、それもわたしみたいなSF素人でもそこそこわかって興味深いと思うくらいなところがまたいいし。ラストのほうで燃える大聖堂から逃げるシーンなんかはかなりスリリングだし。歴史の話もたくさん出てきて、ちょっと歴史をもっと勉強したくなったり。とにかくいろんな要素が盛りだくさんで。「神は細部に宿る」って、この小説のことかと。けっこう、運命とか神とか人生ってことについても考えさせられたりもします。とにかくすばらしかった。まさにわたしにとって理想の小説。
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いやー、面白かった。
時間 SF という大枠では括りきれない多ジャンル性。
あくまでも品が良く、博識で、ユーモアもあり、
キャラも立っているし、物語も(こそ)面白い。
読書の楽しさを、読書好きに再認識させてくれる名作だなぁ。
1999年 ヒューゴー賞長編小説部門受賞作品。
1999年 ローカス賞SF長篇部門受賞作品。
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ハードカバーで読んでしまったけど、文庫の表紙のほうが断然可愛い!
とにかく長い本。しかも冒頭100ページくらいは、主人公が極度のタイムラグを患っているという設定のため「もう読むのやめよう…」と思ったくらい意味が分からない。途中から面白くなるといううわさを聞いて飛ばしながら読み進めた。確かに、ヴェリティが出てきてからは、俄然面白くなった。1度目は設定についていくだけで精一杯だったので、2度目に読んだらもっと楽しめそうだと思った。
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最高に面白い!SFに分類されるようですが、どちらかというとレトロな話で、愛らしくばかばかしく、されど感動的な小説でした。最初「主教の鳥株」というのが何か、わからないうちはちょっと読みづらいですが、ビクトリア朝へタイムトリップしてからは本当に面白いです。
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ベースはSFですが、キャラクター小説としてもおもしろく読める。
犬猫ふくめ役者が際立つ。
軽口でちょっとスノッブな翻訳がはまってます。
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ユーモアSF。
タイムスリップもの。
相変わらず、門外漢でも気楽に読める素晴らしきエンターテイナーっぷり。
まずタイトルが好き。
わんこは勘定に入れないのです。
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おもしろかった!
最初は状況を理解するのに苦労したけど後半、特にミスターCの謎について見当ついてからは一気に読めた。
ジーヴズファンの私にそこの小ネタはかなりツボ。フィンチとべインが出てくるたびにときめいた。べインに河に投げ込まれたい。
あいにく『ボートの三人男』は読んでいない。『ボート~』も含めもっとたくさん本を読んでからまた読み直したい一作。