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紙の本
人間模様はパズルのように…
2004/10/04 20:39
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投稿者:えみさんファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本には「よませる」、の一言を捧げたいです。
焼肉屋でパートをする主婦、坂口朝輝(さかぐち あさき)。彼女は夫・宅也(たくや)と、こどもはいないながらも平凡な毎日を送っていたはずだった。
しかし、その日常は、夫・タクちゃんの変化から一転する…。
中途半端な人間関係はいらない主人公朝輝を中心に、さまざまな愛のかたちが展開されていきます。母、妹、数少ない友人、パート先の後輩とその友人。それぞれの価値観をもったこれらの人々を、わたなべ先生の繊細な絵柄が伝えてくれます。
ネット社会に生きるわたしたちのもろい人間関係を、一人一人をワンピースとして
はめ込んでいくわたなべ先生の構成の確かさと、何よりその画力が、よんでいる者を引き込んでいきます。特に、効果音の使い方は、先生自身も気を遣ってらっしゃるとのことで、絶妙です。すぐに、弟二巻を手に取りたくなること間違いなしです。
同時収録「東京ドリーム」は、もうひとつのわたなべ先生の作風をあらわす、代表作だと思います。作品の繊細さは、「パズル」を超えるといっても言い過ぎではないかもしれません。まったく別のワールドが広がっているのです。カフェでスゥイーツを食べているような、そんな軽やかな作品です。「パズル」が「黒」の世界だとしたら、「東京ドリーム」は「白」の世界です。
こんな風に、ニュアンスの違う作風を描き分けられる漫画家は、日本広しと言えども、わたなべ先生をはずすことはできないのではないでしょうか。
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