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B型の女:
身近にB型の女性がいるもので、ついオオウケしてしまいました。「この前だって○○○だったじゃないか」の○○○の部分がまさにその通りの人物でした。
長く冷たい冬:
これは実は先に河内 実加氏の漫画化された方を読んでました。でも、どちらもいいですね。
かたい頬:
これはなんだか悲しいお話です。
ドアの向こう側:
なんとなく想像はついたものの、真相は想像よりもっと怖いです。
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「私が捜した少年」「クロへの長い道」に続く私立探偵・渋柿信介シリーズ第3弾。渾身のハード・ボイルド。
その静かな別荘地は、雪に囲まれていた。唯一の出入り口には管理人夫婦の目があり、ミステリの定石通りいわゆる密室。けれど4歳の女の子は消えてしまった・・・まるで神隠しにでもあったかのように。
8年の歳月を経て、今真実が明らかになる。―――「かたい頬」他3編を加えた短編集。
以下ネタバレ。
久しぶりのシンちゃんシリーズ。漫画化もされたそうですね。相変わらず面白くて可愛い。
キンポウゲ幼稚園一、男の哀愁の似合う6歳児、渋柿信介。職業:私立探偵。
事務所は自宅を兼ねた立川の一戸建て。
一戸建てのローンを支払うのは、刑事兼ルル子の連れ合い兼パパ、ジャニ顔のケン一。
―――「さり気ないハンサム感が、血を分けた私とそっくりだ。」
運転技術はB級ライセンス、秘書兼元(売れない)アイドル兼ママ、ルル子。
―――「彼女は6年前から出産という作業によって、私の血を分けた肉親という立場についた。」
もう一言一句が面白くてならない。二階堂先生、上手いですよねーー。
子供の視点で見た世界ってこうだったよな、という懐かしさだけでも読み手としては十分新鮮な感覚を覚えるのですが、それがまたハードボイルド調ってところがニクイ演出です。
6歳という年齢と森山周一郎並に渋い思考がたまらない。絶妙なアンバランス加減が絶品。
他の誰にもこれは書けないと思いますよ、うん。
すごく楽しく読めました。渋柿信介シリーズと蘭子シリーズ、二階堂先生の幅の広さには本当に驚かされますな。作家ってやっぱりエンターテナーなんですね。
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二階堂黎人がこんな面白い話を書いているなんて!
重々しいゴシックホラー、ミステリ分野の作家だと思い込んでいました。
良い意味で裏切られた。嬉しい。
この物語を嫌う女性はいないだろうな。
シリーズ読破しよう。
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『B型の女』
ケンイチに連れられて鎌倉で行われる結婚式に向かう信介。途中の電車の中でもめる近所に住むカップル今田丈太郎と村上静子。周囲の迷惑になり注意受けるが逆切れ。中年女性に向かって吐いたセリフ。結婚式場で遺体で発見された今田丈太郎。
『長く冷たい冬』
スキー場にやってきた渋柿家。スキー場付近に現れる不審な車。信介の知り合った子供たちや老人たちが轢かれそうになる。スキー場で行われる犬ぞり大会。信介が聞いた外国人の会話。「200キロは重すぎる」の謎。
『かたい頬』
ゴリさんと共同で購入しようとする別荘で8年前に起きた少女失踪事件。別荘の管理人をしていた元の土地の持ち主・土田。関係者に話を聞く信介とルル子。元巡査長の井出の証言。
『ドアの向こう側』
カオルコちゃんから兎の失踪事件を依頼された信介。庭に侵入した信介を怒鳴りつまみだした木佐老人。ケンイチが抱える事件。近所に住む野田老人と介護をしている姪の渡部友子が甥である野田敬三を殺害したとの訴え。訴えた老婆が目撃した青白い顔の秘密。
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河内さんの解説だ~。しかも漫画入り。これは必見。でも今回は二階堂さんのあとがきがないので、タイトルの元ネタがわからないよ~。「かたい頬」だけはわかったけどね。「長く冷たい冬」はなんとなく聞き覚えがあるけれど……やっぱりわからないや。
表題作「ドアの向こう側」の「ウサギ失踪事件」の真相って、案外えぐいね。そしてその真相に対するシンちゃんの姿勢はカッコいいぜ。解決法も最高。ホント、幼稚園児だなんて思えません(笑)。これがハードボイルドか~。
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元祖コナン???
ハードボイルドな6歳児のつむぐ・・プチ推理小説♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪
シリーズの三作目とは知らなかった☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
一巻から読みたい(´・Д・)」
(´-`).。oO(第一章の【B型の女】が大爆笑!!!
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二階堂黎人 は、小説の出来という点ではめちゃくちゃストイックな作家だと思っていて、だからかなりがっかり。
これはねえ・・・・・なんだかネタ切れしたけど無理やりアイデアひねり出して書きました、みたいな印象を受けた。
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気軽に読める推理短編集。時間が中途半端にある時のひまつぶしには
もってこい。主人公の子供の独白部が面白い。この人の推理小説は
幅が広くて良い。
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ハードボイルドを気取った大人の男性の語り口だが、実は6歳の男児というギャップに、ストーリーが頭にすんなりと入っていかない。
哀しみをたたえたオッサン探偵モノは好きだから、渋い二枚目をイメージして読んでみようかと思ったが、うまくいかない。
当たり前。この作品は、6歳のシンちゃんと、パパであるイケメン刑事、そして推理好きでスピード狂のママ、渋柿一家が中心となる軽いミステリーだから。
このギャップ、メンドーくさいなぁと思いながら読み進めていくうち、不正も、インボーも、殺人も出てこないが、きちんとしたミステリー作品として楽しめていた。
これは「シンちゃん」シリーズとしては3作目だそうだ。
前の作品も読んでみようかという気になっている。