紙の本
まことに憐れというほかない
2004/11/04 22:04
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐伯洋一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルはまことに勇ましい。しかし、内容は薄弱である。中身を読むと、「偏愛マップ」などと称する意味不明のマップが出現する。著者によると、これがあれば自分と合う人を探せるのだという。ゼミやら合コンやらでやってもこのマップの効果は絶大という。
その言やよし。しかし、絶大などというが、科学的な根拠はゼロである。大体本当に合コンやらゼミで試してみたのかも怪しい。こんなもので、人の相性が分るものか。軽薄とはこんな時のためにあるのではないか、というほど根拠に乏しい「マップ」である。
そのほかにも、いろいろと相性の合う人を探す方法を書いているが、一体どこにその根拠があるのか、まったく不明である。30代未婚の女は負け犬、などと決め付けて喜んでいる本が出たりしているが、総じて納得できる根拠がない。本書もその延長線上で、部数を伸ばそうとしているのだろう。
こうなんだ! そう勇ましく言い切るだけである。2時間もたない男の中に、結婚円熟期を迎えたとき、自分の最高のパートナーだった、とその半生をしみじみ振り返ることが出来る者も多くいるはずだ。いや、むしろそちらの確率の方が大きいのではないか。ぺらぺらと上辺だけを飾って中身はピーマンの手合いには私も多く出会ってきた。
30代未婚女だって、これから結婚してよっぽど幸せになるかもしれない。
心霊能力者などと称する方々も総じてこの類に属する。「この霊は20年前にここで死んだジバク霊です。すぐにこの家を売ったほうがいい」などと平気で言い切って、したり顔で次の「職場」に向かう霊能力者。その人の一生をどれだけ左右するかには考えが及ばないのだろう。インチキかインチキでないかは「先生」方本人が一番しているだろうに…。
私は、あえてこの本を読んでみる価値はあると思う。相性などという一言で人間関係を片付けることが本当にできるのか? それは、我々読者が冷徹に判定してやればよいと思う。
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本屋でも見かけていて、図書館で借りて読んだ。
この著者の斎藤孝さんの本は「質問力」や「段取り力」と言う本を読んだことがある。
倉田真由美さんは「だめんず・うぉ〜か〜」という漫画家の作者で、漫画は読んだことないけど、よく雑誌で見かける人。
この二人の組み合わせも面白そうだし、タイトルもインパクトがある。
内容は、恋愛論が主テーマで、女性から見た男性の選び方、として重視することは「会話」。その詳細については詳しくはこの本にあるが、その見極めとしては喫茶店で2時間話がもつかどうかが判断基準になる、とのこと。
結論だけじゃなくて、途中の、女性が男性を選ぶ視点、男性が女性を選ぶ視点についての内容も面白い。
あくまでも他人から見てどうか、ではなくて、自分から見て、しかも「会話」を重視して相手を選ぶべきだけど、多くの女性は、会話よりも全男性の中のほんの一部しかいない「モテる男」の方に目が行ってしまう。
面白かったのは、日本の男性は、会話力がない。日本語が話せるから日本人の女性の相手として成り立っているだけ、ってところ。言葉の壁さえなければ女性は日本人以外の会話力のある外国人の方に行くだろう・・って。
その日本語さえも最近は怪しいので、男性陣ピンチ!だそうで・・。
なかなかこの「会話力」を持つって言うのは難しい。男女でなくても、同性同士でも2時間喫茶店で、お酒の力も借りず、テレビや音楽もなし、で二人っきりで会話を盛り上がるためには、かなりのコミュニケーション力が必要だと思う。もちろん知り合いだったら、知っている人の話や、テレビのドラマ話でもしていれば時間はすぎるだろうけれど、それは単なる情報の受け渡しで、会話力とは違うと思う。相手の話も聞いて、自分の意見も言う。
よくあるのは自分の話ばかりする人。反対の人もいるけど、自分の話ばかりする人・・の方が多い気がする。会話は広げていくもので、ただ一方的に聞く
だけだと全く面白くない。
それに自分の引き出しもいろいろと持っていなければ、話が合う人が限られてしまう。いろいろなことを知っていたり、興味を持っている人とは、やはり話していても楽しい。
そういう意味では、喫茶店で2時間・・は確かに具体的でわかりやすいと思う。
これ以外にもいろいろと、コミュニケーション手法についても載っていて、なかなか勉強になった。
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1回目よりも2回目のデートが楽しい組み合わせは無理がない 内面性が現れる会話 その会話が続かない相手には 恋愛関係を継続していく上で無理がでてくる
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相手との相性を考える上での新しいコンセプトを提案してるから、すごく興味深い。
男性、女性の両方の視点で書かれているので、勉強になります!
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テレビ番組でもおなじみの斎藤孝さんとくらたまさんの本。喫茶店の活用法等には納得できたけど、この本通り行動してしまうと実恋愛では成長出来ない気が…。
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単なるおしゃべりとは違う、情報交換とも違う、気持ちがからむ会話ができる相手が理想的な相手だ。
それを見抜くために、まず出会った瞬間、喫茶店に行くべき!
なるほど。納得させられます。しかし、喫茶店で2時間話して楽しいと思える人となると、さらに探し出すのは至難の業かと・・・
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ミーハーなタイトルだけど、これ学術的でちゃんとしてておもしろい!!
分かりやすいグラフとかあってウケます 笑
男子にも女子にも、オススメの本。
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齋藤孝教授と’だめんず・うぉ〜か〜’の倉田真由美さんの対談本です。結論は、タイトル通りです。その結論に至るまでの道程って感じですかね。恋愛テクニックとか、2時間の見極め方の具体例が書いてあるわけじゃないです。うー、恋愛マニュアル本として読むんじゃなくて、二人の対談本として読んだ方がおもしろいとおもいます。
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amazonでは評価が低かったなぁ。
私さんは斎藤先生の大ファンですが、くらたまさんも好きです。かつて近代麻雀を読んでいた私にとって、くらたまさんはおなじみです。
さて、男である私には、本書のくらたまさんの話は参考になります。
実際自分もそうでしたが、女子学生が恋愛をしていない理由の第1位が「出会いがない」ということについて、くらたまさんはあんなに男子学生が多いのにおかしいという意見はもっともだと思います。
私は、喫茶店で2時間もてる男になるように修行中です。最近は全くといっていいほど出会いはないけど・・・
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久々に引き込まれる本に出会った。
この本を読んだことにより自分の恋愛観が一皮剥けた感じがした。
この本のタイトルを見て喫茶店をデートで使うのをためらった人がいればそれは間違いだと言いたい。
むしろ喫茶店で初デートをするのが最善手だと言いたい。
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喫茶店で2時間会話できれば、どこにいっても楽しい。
会話が絡む男こそ理想の相手。
女性は男性の言葉によって、脳にうまく電流が流れて、性的な快感となりやすい。
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さてさて、最近、人間系の本に嵌っているのですが
そんな一環で斎藤孝さんの本を読んでみました。
斎藤孝さんと倉田真由美さんがそれぞれ書いたあと
対談形式でまとまるっていう内容でした。
まぁコンセプトとしては
食事をするとか、ダーツをするとか、お酒を飲むとか
っていう方法に頼らないで
喫茶店に二時間いる事で会話だけしかできない状況に
追いこんで、相性がどうか確かめましょうって内容でした。
・日本人の男性は日本語に守られている
日本人の男性っていうのはたまたま日本語ができるから
日本人の女性と付き合えるだけで、恋愛の力は負けていて
海外の人がやってきて自由恋愛マーケットが開かれるように
なったとしたら、日本人なんて負けてしまうよね。
っていう内容の事が書いてありました。
これって私としては同感です。
先日一緒に飲んでた社会人の女の子が
同じ会社の人がエレベーターも開けておいてくれなくて
エスコートもできないから最低!と文句を
言っていたのもその一例かなと思いだしていました。
わかりにくい優しさもあるけれど、優しさは出さないと
伝わりにくい世の中になっているんだから
適応しないとねーって思います。
ちゃんとエスコートできる大人になれますように。。。
Amazonのレビューでは評価が低かったですが
個人的には楽しめましたよー。
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会話の絡む人と付き合うとうまく行くというしごく真っ当な主張の本。しかもそうやって相手を選べば適度にばらけて誰か一人が大モテするという状況はなくなるという。本当に自分に合う相手を選べば自然とそうなるんでしょうね。とても共感。そうやって相手を選ぶと、好みのタイプは優しい人とか、芸能人でいうとあの人がタイプとか、イケメンじゃなきゃダメとかいう意見ははいかに的を得ていないかが分かるという点も共感しました。
それから日本が恋愛開国したら日本人の男性は外国人男性に太刀打ちできず日本人の女性とつき合えなくなるだろという意見は手厳しくて笑ってしまいました。まさにその通りだろうと思います。日本には男性が会話をリードして女性を楽しませるような風習がないと思いますので。
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会話って奥が深いんだなって思った。自分の身近な状況とあてはまることが多くて共感。
偏愛マップはおもしろいと思った。
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2011.05.13. タイトルが面白いので、借りてみた。恋愛ハウツー本は、私いらんなぁと読みながらつくづく思う。