投稿元:
レビューを見る
パノフスキーは、意外なくらい「読める」。もちろん簡単じゃないけど、なにしろその記述が明解で論理的なので、コワモテな階段であっても、丁寧に歩を進めれば、いつのまにか意外なくらい高いところにつれて行ってくれる。美とは何か。その観念はどのようにギリシャからヨーロッパへ受け継がれ、変容していったのか。プラトンの思想がどうキリスト教世界の中で消化されたのか。本の半分は膨大な註なのだけど、煩雑でもいちいちその註をめくって読んだ方がいいと思う。とにかく、この本を刺激的に読むには、その記述に沿うように「丁寧に」読むのが一番だ。まさに大お勉強大会。しかし、つくづく思うのは、重要な文献て驚くくらい日本語に翻訳されてないのね。引用元を読もうと思っても、かなりの部分がガイコクゴのまま。まさかラテン語読める必要はないんだろうけど、英語が読めないというのは致命的なんだなぁ。イコノロジー研究上下巻も読んでみますか。長ー。
投稿元:
レビューを見る
読みやすかった。「イデア」の変遷を古代から古典主義に至るまで、丁寧にまとめられていたと思う。特に、古典主義の芸術理論の批評的態度は興味深かった。哲学から芸術理論への道筋を、中立的な立場をもって論じていた印象。色々と参考になります。します。
投稿元:
レビューを見る
うーん。プラトンだからと思うけどちょっと古典的で美の感覚があまり共有できない。もっと現代的な視点で美を論じているのを読みたい。
投稿元:
レビューを見る
ルネサンスにおいてイデアが経験的なものに根ざしたものになってた、というのはとても面白い
そんで、マニエリスムやカラヴァッジョの自然主義を否定するなかから古典主義が出てくる理由というのも、初めて腑に落ちた