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沢木耕太郎の写真集『天涯 4 砂は誘い 塔は叫ぶ』を読みました。
『天涯 1 鳥は舞い 光は流れ』、『天涯 2 水は囁き 月は眠る』、『天涯 3 花は揺れ 闇は輝き』に続き、気分転換の読書です。
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人生にとって旅とはどんな意味を持つのか?
沢木耕太郎が旅の途上で切り取った風景、人々、そして記憶。
人はなぜ旅をするのか? 「旅」と「人」との根本の関係を感じさせる傑作写真紀行。
文庫版だけのオリジナル写真満載の特別収録72ページを追加。
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沢木耕太郎が撮影した写真に、旅行中にノートに書き留めた短文やメモ、小説の引用等を織り交ぜた写真集の第4作です。
■砂は誘い
■塔は叫ぶ
■通過地点Ⅳ
旅は続く… スペイン、モロッコ、サハラ砂漠、アメリカ、そしてマカオへ。沢木耕太郎のカメラが旅の途上で切り取った風景、人々、記憶……。
写真集なのですが写真よりも『通過地点Ⅳ』でのエッセイ風の文章… 2002年に日本と韓国で開催された第17回サッカー(FIFA)ワールドカップでの取材を通じた、独特の視点での語られる講演会の内容が印象的でしたね、、、
取材のために、つかの間暮らしたソウルと隣人たちへの思い、日本と韓国の感情の違いや、そのような差異が生じた理由(仮説)等、スポーツキャスターでは描けない、沢木耕太郎らしい切り口の文章が新鮮でした。